1-1 総合科学技術会議とは 2001 年1 月の省庁再編で、それまでの1 府22 省庁が1 府12 省庁に 再編された。併せて、総合科学技術会議が、内閣府設置法に基づき「重 要政策に関する会議」の一つとして内閣府に設置された。総合科学技術 会議は、内閣総理大臣及び内閣を補佐する「知恵の場」として、各省よ り一段高い立場から我が国全体の科学技術を見渡し、総合的・基本的な 科学技術政策の企画立案及び総合調整を行うことを目的とするもので、 関係大臣等のほか、科学または技術に関して優れた識見を有する者7 名 (常勤議員4 名、非常勤議員3 名)及び日本学術会議会長が議員を務め ており、約100 名の内閣府職員が事務局として、これを支えている。 総合科学技術会議は、議長である内閣総理大臣の直接のイニシャティ ブの下に、府省間の縦割りを排し、先見性と機動性をもって我が国全体 の科学技術政策を総合的・戦略的に推進する司令塔としての役割を果た すことが期待されている。また、活力ある経済社会への転換、高齢社会 への対応、地球温暖化をはじめとする地球規模の諸問題の解決といった 我が国が直面する国家的課題の解決を目指して、科学技術に関する総合 的な戦略や科学技術に関する予算・人材等の配分方針を策定し、我が国 の科学技術政策推進の方向付けを行うことを目的としている。さらに、 国家的に重要な研究開発については、総合科学技術会議自らが評価を行 うこととしている。