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第8回産学官連携推進会議

展示ブース

機関名 九州産業大学
URL http://www.kyusan-u.ac.jp/other/sitemap.html

展示テーマ:
光触媒活性の活性イオン電荷測定による定量評価方法

展示内容:
光触媒活性の活性イオン電荷測定による定量評価方法
光触媒の活性能力は、UV照射で二酸化チタンから発生する活性イオンの多寡によっている。JISの活性評価には色素脱色法やガス分解法があるが、活性を定量的に測定する方法ではない。活性イオンの電荷は10−15A以下なのでこれまで測定は困難であった。我々は磁気浮上電極電離箱の技術を応用し、10−17Aレベルの空間電荷が測定可能な、光触媒活性電荷測定装置を開発した。装置の説明と測定例を示す。
(装置の説明)光触媒活性電荷測定装置は磁気浮上電極電離箱、コンピュータ及びガス流入装置で構成されている。電離箱の内部に試料(破線)を設置し、石英ガラス窓を通して紫外線を電離箱Aの試料に照射する(電離箱Bには照射しない)。電離箱Aでは試料からの発生電荷とバックグラウンドを、電離箱Bではバックグラウンドを測定し、両者の差をとることで試料から発生するイオンの電荷を得ることができる。また外気を流入して酸素雰囲気や水蒸気雰囲気での活性イオンの発生電荷を測定することも可能である。(画像1)
(測定例)二酸化チタン(アナタース)をバインダーにまぜてアルミニューム板に塗布した試料を用いて測定した。黒線は電離箱Aの測定、赤線は電離箱Bの測定、青線はAとBの差で、正味の発生イオン電荷を示す。時間の経過とともに発生電荷が減少している。100時間後でもわずかに発生している。磁気浮上電極電離箱の測定限界は0.07fAである。(画像2)

光触媒活性測定装置
光触媒活性測定装置

測定例
測定例

キーワード 光触媒活性評価 / 空気浄化 / 高機能材料開発