イノベーション・ジャパン2012
(独)物質・材料研究機構 先端的共通技術部門 先端フォトニクス材料ユニット 応用フォトニック材料グループ 主幹研究員(独)科学技術振興機構 さきがけ
古海 誓一

高分子によるソフト・チューナブルレーザー
 
 
ナノテクノロジー
出展分野 ナノテクノロジー プレゼンテーション
情報
PB-24 
プレゼンテーションB 
9/28 13:15-13:35
出展ゾーン 若手研究者による展示
展示会小間番号 P-10

研究成果概要

技術の概要

特別な装置を必要とせずに、全てが高分子材料からなるソフトレーザーデバイスの作製に成功した。さらに、不揮発性液体で安定化した高分子ゲル膜を用いて、レーザーが発振することを見出し、機械的応力を加えると、そのレーザー波長をチューニングすることに成功した。ソフトで波長チューナビリティーを兼ね備えた高分子レーザーの製造技術が確立すると、現行の半導体レーザーでは成し得ないフレキシブル、超軽量、加工性などの新しい特性が期待できる。今後、発光性無機材料と融合すると、高い安定性のレーザーも作製可能であり、その波及効果は大きい。

マッチングを想定する業界

光通信メーカー、ディスプレイメーカ-、高分子素材メーカー、医療メーカー/光通信用小型レーザー光源、ディスプレイ用光源、内視鏡との併用による医療診断・治療用レーザーデバイス

想定される用途

ディスプレイ、光通信、医療分野

従来技術に対する新規性・優位性

今回、発見した高分子レーザーは、柔軟性で波長チューナビリティーを持っている事が特徴であり、現在の半導体レーザーより優位性がある。

実用化に向けた課題

レーザー発振に要する励起エネルギー(閾値)の低減化や発光性無機材料との融合により、高性能なレーザーデバイスの創製がある。

 
 
 
 

関連論文・特許、件数・概要

関連論文・特許、件数・概要1 論文:10件、特許出願:7件、特許登録:2件 [1] S. Furumi, T. Kanai and T. Sawada, Adv. Mater. 23, 3815?3820 (2011). “Highlighted in Nature Asia Materials, doi:10.1038/asiamat.2011.170.” [2] S. Furumi and N. Tamaoki, Adv. Mater. 22, 886?891 (2010). [3] S. Furumi, H. Fudouzi 

お問い合わせ先

連絡先:古海 誓一
TEL:029-859-2468
FAX:029-859-2201
URL:http://www.nims.go.jp/hadou/furumi
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