イノベーション・ジャパン2012
独立行政法人日本原子力研究開発機構
研究副主幹 星野 毅

リチウム資源が拓くグリーン・イノベーション
 
 
低炭素・エネルギー
出展分野 低炭素・エネルギー プレゼンテーション
情報
PA-28 
プレゼンテーションA 
9/28 15:45-16:05
出展ゾーン 若手研究者による展示
展示会小間番号 P-21

研究成果概要

技術の概要

核融合炉の燃料と発電に必要な熱を製造するリチウム資源を、海水等から分離・回収・精製する革新的な技術開発を行っている。 本研究成果は、東日本大震災以降、省エネとして注目を浴びるリチウムイオン電池を使用する幅広い産業や社会にインパクトを与えるものである。 リチウムは海外輸入に100%頼っており、リチウム資源の国内安定確保は、我が国の産業発展のため戦略的に取組むべき課題である。更に、本技術を発展させることで、使用済みリチウム電池等の都市鉱山リサイクルも可能となる。

マッチングを想定する業界

今後、急速な市場拡大が見込まれる、電気自動車、家庭用蓄電池、スマートグリッド等用の大型リチウムイオン電池を使用する産業だけでなく、リチウムイオン電池のリサイクル産業にもマッチングする技術である。

想定される用途

リチウムイオン電池、リサイクル産業、電気自動車、スマートグリッド

従来技術に対する新規性・優位性

従来の吸着剤を用いたリチウム回収法は、複雑な回収工程、吸着剤の劣化、不要元素の吸着等の課題があったが、本技術ではこれらの課題を解決し、連続的なリチウム資源回収に見通しを得たことが革新的と言える。

実用化に向けた課題

工業プラント規模へのスケールアップやシステム化に伴う、最適なリチウム資源回収条件の探索が今後の課題である。

海水からリチウム資源を回収する装置
海水からリチウム資源を回収する装置のスケールアップに必要な研究を実施中
電気自動車
電気自動車等に搭載されるリチウムイオン電池の原料を、海外輸入ではなく、日本国内で調達することを目指す
 
 
(画像をクリックすると拡大されます)

関連論文・特許、件数・概要

関連論文・特許、件数・概要1 3件 リチウムの回収方法およびリチウムの回収装置, 特願2010-181067(出願番号), 2010/8/12(出願日)。 本特許は、韓国及び中国(201110230903.5(出願番号))にも外国出願済。 

お問い合わせ先

連絡先:独立行政法人日本原子力研究開発機構 星野毅
TEL:0175-71-6703
FAX:0175-71-6502
URL:http://www.jaea.go.jp/
独立行政法人 日本原子力研究開発機構のホームページ(別ウィンドウで開きます)
若手研究者展示ページに戻る

若手研究者による科学・技術説明会ページに戻る