公共交通システムの利用者の特性に応じた最適かつ安全な 案内を目指す歩行者移動支援技術の開発について


平成30年12月4日
政策統括官(科学技術・イノベーション担当)
プレスリリース

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「自動走行システム」では、交通制約者※を含むすべての人が、公共交通システムを利用して自由に移動できるようにすることを目指して、交通制約者の特性に応じた最適かつ安全な案内を可能とする歩行者移動支援技術を開発、ナビゲーションアプリを試作し、無償で公開しましたので、お知らせします。
※視覚障がい者、車いす使用者、ベビーカー使用者、高齢者等

1.これまでの取組状況

内閣府が推進するSIP「自動走行システム」では、すべての人に優しく、使いやすい移動手段を実現するため「次世代都市交通システム」(ART:Advanced Rapid Transit)」の研究開発に取り組んでいます。ARTにおいては、自動運転技術の活用による車両の高度化に加えて、関連する交通情報を集積・活用することで公共交通システムとしての定時性や速達性の向上、バリアフリー化を目指しており、その一環としてART利用者の「自由」で「快適」な移動に資するバリアフリー地図の作成やナビゲーションの開発に取り組んでいます。

2. 歩行者移動支援技術の概要

  • 投稿アプリを使って、公共交通システムに至るルート上の段差や傾斜、視覚障がい者誘導用ブロックや音響信号の有無などを収集
  • 収集したバリア・バリアフリー情報を考慮し、利用者の特性に応じて最適かつ安全な屋外ルートのナビゲーションを実施


3. 試作したアプリについて


試作した投稿アプリ(左)、ナビゲーションアプリ(右)のイメージ

試作したアプリは無償で一般公開しています。アプリの詳細、及び利用方法については、株式会社ナビタイムジャパンのニュースリリースをご覧ください。

※本取り組みは、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「自動走行システム」のうち、「次世代都市交通」に関する研究開発の一部であり、管理法人である国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した、株式会社日立製作所と再委託先である株式会社ナビタイムジャパンの共同開発による取り組みです。

問合せ先

自動運転技術の実証について
内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付 SIP自動走行システム担当(古賀、竹馬、杉江、畑崎)
電 話:03-6257-1314(直通)
 FAX:03-3581-9969

歩行者移動支援技術について
日立製作所 社会イノベーション事業推進本部(牛山)
電 話:03-5928-8089(代表)
FAX:03-5928-8778

試作したアプリについて
ナビタイムジャパン インバウンド事業部(山﨑、中澤)
Email:inbound-business@navitime.co.jp