04 経済社会総合研究所

坂井 潤子(SAKAI Junko

経済社会総合研究所総務部
総務課課長補佐

坂井さんの写真

内閣府のシンクタンクで政策課題を考える

経済社会に関する統計、理論的・実証的研究を担う

  経済社会総合研究所では、内閣府のシンクタンクとして、国内総生産(GDP)に代表される国民経済計算(SNA)や景気動向指数をはじめとする各種統計を作成・公表しています。SNAの作成では、様々な経済統計等を活用して、消費や貯蓄、投資等の国の経済の規模や活動を測る「ものさし」を定期的に推計しています。景気動向指数の作成では、生産、雇用等の景気に敏感な指標の動きを統合し、景気の現状を把握しています。
  また、経済社会活動に関する様々な理論的・実証的研究に取り組み、ESRI政策フォーラムや国際コンファレンス等の開催、「経済分析」「ESRIDiscussion Paper」「ESR」等の刊行を通じて、研究成果を対外発信しています。その際には、その時々の重要な政策課題・我が国の中長期的な構造的課題にも焦点を当てています。加えて、政策の企画立案を担う人材育成・研修等も実施しています。

内閣府内外の人々が参加する政策議論の場をつくる

  現在の部署では、経済社会総合研究所内の取りまとめを担当していますが、それに加えて、対外発信や政策課題に関する議論に力を入れています。特に、「ESRI政策フォーラム」では、景気情勢やインフレ・ターゲティング、人への投資拡大といった経済政策に加え、少子化と男女共同参画について複数回議論するなど、広範囲のテーマを取り扱い、令和4年秋以降、月に1回程度、オンラインで開催しています。
  内閣府内外の関係部局の職員とともに、外部の有識者・専門家の方々にも参加いただき、公開の場でパネルディスカッションを行うことで、重要な政策課題の論点を明確化し、政策形成に資することや広範な議論を喚起することが期待されています。
  また、ESRI政策フォーラムの開催に当たっては、日々のニュースや行政の動向などを参考にしながら、自分なりに、①どのような課題があり、なぜ従来の政策ではうまくいかなかったのか、新たに何が問題になっているのか、②視聴者はどのようなことが知りたいのか、③このタイミングでどのような議論をしていただくことが大切なのか、というポイントを適切に押さえつつ、企画や進行を考え、有識者の方々にお伝えすることが必要となります。   その中では、自分がこれまでの業務では直接担当していなかった課題も数多く取り扱うことから、常にアンテナを高くし、情報収集に努めることが求められますが、それと同時に、「知りたい」「学びたい」「答えのヒントを得たい」といった知的好奇心を満たしてくれることから、自分の成長にも繋がると考えています。

hot topic

  令和4年12月には、全米経済研究所(NBER)との国際研究交流の一環として、ESRI国際コンファレンス「ポストコロナの経済社会」を開催しました。米大統領経済諮問委員会委員のJared Bernstein氏の基調講演をはじめ、国内外の有識者間でハイレベルな議論が実施されました。

職員からのひとこと

  幅広い業務を担当している内閣府は、様々な観点から皆さんの関心や疑問に応えてくれる場所です。また、業務を通じて専門性を培うことができ、それが政策立案の拠り所になっていることが実感できます。皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

経歴

平成18年
採用
政策統括官(経済財政分析担当)付
参事官(海外担当)付
平成20年
政策統括官(経済社会システム担当)付
参事官(企画担当)付
平成21年
同 政策企画専門職
平成22年
消費者庁総務課審査第1係長
平成24年
政策統括官(経済社会システム担当)付
参事官(総括担当)付政策企画専門職
平成25年
同 参事官補佐
同年
政策統括官(経済社会システム担当)付
参事官(市民活動促進担当)付参事官補佐
平成27年
外務省経済局国際経済課課長補佐
平成28年
地方創生推進事務局参事官
(国家戦略特区担当)付参事官補佐
平成29年
大臣官房企画調整課課長補佐(総括担当)
平成30年
副大臣秘書官
令和2年
政策統括官(経済財政分析担当)付
参事官(総括担当)付参事官補佐
令和4年
現職