1 自殺者数の推移

我が国の自殺者数は、10年連続して3万人を超える状態が続いている。警察庁の自殺統計資料(以下「自殺統計」という。)によれば(第1−1図)、平成10年に3万人を超え、15年には統計を取り始めた昭和53年以降で最多の3万4,427人となり、平成19年は3万3,093人で前年に比べ938人(2.9%)増加し、15年に次ぎ過去2番目の自殺者数となっている。

自殺者数の推移をみると、昭和58年の2万5,202人をピークとした後、平成3年に2万1,084人にまで減少し、その後2万人台前半で推移していたが、10年は、9年の2万4,391人から8,472人(34.7%)増加して3万2,863人となり、その後、10年連続して3万人を超える状態が続いている。

男女別に見ると、男性については、総数と増減の動きは一致しており、昭和60年前後に58年の1万7,116人をピークとした後、平成10年の2万3,013人以降は2万人を超える状態が続いており、15年にはこれまでで最多の2万4,963人、19年は2万3,478人で前年に比べ665人(2.9%)増加している。女性については、昭和61年の9,027人を除き、8千人前後で推移し、平成10年にはこれまでで最多の9,850人となり、その後は13年を除いて9千人台で推移しており、19年は9,615人で前年に比べ273人(2.9%)増加している。

[第1-1図] 自殺者数の推移(自殺統計)
[第1-1図] 自殺者数の推移(自殺統計)の図

資料:警察庁「自殺統計」より内閣府作成

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自殺者数の長期的な推移をみると、厚生労働省の人口動態統計(以下「人口動態」という。)によれば(第1−2図)、第二次世界大戦後は、昭和30年前後(29〜35年)に山を形成しており、33年の2万3,641人をピークとする最初の山を形成した後、40年代前半の高度成長期には1万4千人台前半まで減少し、その後2万人前後で推移している。次いで、61年の2万5,667人をピークとする二つ目の山を形成し、平成10年に3万1,755人となった以降は、10年連続して3万人前後の状態が続いており、19年は3万827人で前年に比べ906人(3.0%)増加している。

男女別に見ると、男性については、総数と増減の動きは一致しており、昭和30年前後に33年の1万3,895人をピークとする山、60年前後に58年の1万6,876人をピークとする山、平成10年以降の山と三つの山を形成している。平成10年には2万2,349人となり、その後、10年連続して2万人を超える状態が続いている。15年にはこれまでで最多の2万3,396人となり、19年は2万2,007人で前年に比べ588人(2.7%)増加している。

女性については、昭和30年前後に33年の9,746人をピークとする山を形成しているものの、その後は、61年の9,168人を除き、6千人台前半から8千人台の小幅な変動で推移した。平成10年は9,406人と大幅に増加したが、12年以降は、8千人台で推移しており、19年は8,820人で前年に比べ318人(3.7%)増加している。

なお、調査対象範囲、計上時点の違いなどにより自殺者数の違いはある※1が、人口動態の増減の傾向は自殺統計に一致している。

[第1-2図] 自殺者数の長期的推移(人口動態統計)
[第1-2図] 自殺者数の長期的推移(人口動態統計)の図

資料:厚生労働省「人口動態統計」

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(※1)人口動態と自殺統計との自殺者数の違いについてはこちらを参照