第1章 自殺の現状

5 原因・動機別の自殺者数の推移

原因・動機別の自殺の状況については、平成19年の自殺統計から、原因・動機を最大3つまで計上することとし、より詳細に原因・動機を公表している。

平成18年までの原因・動機別の自殺の状況について、自殺統計によれば(第1-14図)、昭和60年前後に自殺者が急増した際には、「健康問題」及び「経済・生活問題」が増加している。また、平成10年に自殺者が急増した際には、「家庭問題」や「勤務問題」が若干増加したものの、「健康問題」「経済・生活問題」が大きく増加している。その後「健康問題」は減少傾向にあったが、15年にいったん増加した。「経済・生活問題」については、10年の急増の後、横ばいで推移したが、14年、15年と更に増加した。その後は減少傾向にある。

[第1-14図] 平成18年までの原因・動機別の自殺者数の推移

[第1-14図] 平成18年までの原因・動機別の自殺者数の推移

平成19年以降の原因・動機別の自殺の状況については(第1-15図)、「健康問題」が最も多く、次に「経済・生活問題」が多い。推移としては「家庭問題」が増加傾向にあり、「経済・生活問題」が減少している。また、18年以前との計上方法の違いに注意が必要だが、「健康問題」を原因・動機とする自殺者数は19年以降も1万5~6千人程度であり、10年に自殺者数が急増する前の昭和60年代と同じ水準で推移している。

[第1-15図] 平成19年以降の原因・動機別の自殺者数の推移

[第1-15図] 平成19年以降の原因・動機別の自殺者数の推移