第15回総合規制改革会議 議事概要

1. 日時

平成13年12月7日(金)16:00〜17:00

2. 場所

合同庁舎4号館共用第3特別会議室

3. 出席者
(委員)

宮内義彦議長、飯田亮議長代理、生田正治、奥谷禮子、神田秀樹、河野栄子、鈴木良男、清家篤、高原慶一朗、八田達夫、村山利栄、森稔、米澤明憲の各委員

(政府)

石原規制改革担当大臣、松下副大臣

(事務局)

[内閣府]坂政策統括官、岡本審議官、梅村審議官、竹内審議官、磯部審議官、吉原事務室長、長屋事務室次長、西参事官、松山参事官、松葉参事官、二川参事官


議事次第

  1. 案文審議・決定

  2. その他


議事概要

(1)タイトルについて

(2)案文について

【はじめに】

【医療】

【福祉・保育等】

【人材(労働)】

【教育】

【環境】

【都市再生】

【競争政策・法務・金融】

【農林水産業】

【エネルギー】

【運輸】

【基準認証】

【手続簡素化等/おわりに】

【全体に対する意見・質問】

○ 初めて会議に参加し、関係省庁と折衝して考えたことを述べたい。省庁と意見が対立した場合にどうするかという問題である。役所として悪気はないのだろうが、いつまでも返事をしないとか、ダメだダメだと言われ続けることにより、抜け落ちるとかといったことがある。これでは当方が要求していることの中で、例えば先方課長レベルで応じたいといったことだけが盛り込まれてしまう。したがって基本的な方法を来年度からは改めた方が良い。これには予算折衝のようなプロセスを使うのが良いのではないか。すなわち中間取りまとめの際に大臣がおっしゃったようなプロセスが必要だと思う。課長レベルで折り合いがつかなければ、上にあげて局長クラスと交渉をする。これでもダメなら次官にお越しいただいて大臣が両者の意見を聞いて先方の大臣とお話いただくといったプロセスを来年は前もってスケジュールを立ててやれば生産的に話が進むのではないかと思う。
それから省庁とぶつかる原因としてはいくつかに類別できる。例えば「憲法問題があるからダメだ」というもの、これは大臣のレベルでお考えいただき政治的にご判断いただくべきものだろう。次に「法律を改正したばかりであるからまた変えるのは難しい」というもの。もう少し下のレベルでは「他の審議会でも議論しているからやめて欲しい」、「他の法律も全部変える必要があるから大変」といったものがあった。課長レベルではもっともな断る理由と思う。こういったものへの対処についても前もって考えていけばと思う。
あえてもう一つ、委員が他の審議会の委員を兼ねている場合についての処しようについても長期的に方針をお決め頂ければありがたい。すなわち個人個人に任せるのか会議としてどういう風に解決をしていくのかといったことである。

● やり方については来年度ゆっくり議論できるだろうし、議論をする必要があろう。

○ P91【農林水産業】について、今からでは遅いので来年になろうが、農協の問題には触れないのか。

● 主査がおられませんが、自分としては触れないと言うタブーはないと思うが。

○ 法人化を含めて農協が一番の顔になっていると思う。

● 主査の問題意識としてはあろうが、先程来話に出ているように全体として時間がない中、とりあえずここでは触れないとした。

○ 来年は触れるということか。

● その可能性はあると思うが、とりあえずここでは触れないということ。

○ ところで、最初のタイトル案のことであるが「規制改革の推進」では弱い感じがする。出来れば「規制改革を断行するための第1次答申」では如何か。

● 先ほどこれでご賛同いただいたかと思うが、もし他に何かご異論、ご意見あれば。強い言葉はいくらでも使えるとは思うが...

○ 推進という言葉は使い古された言葉でインパクトがないように思う。

○ 確かに推進という言葉は使い古された言葉であるが、当会議としては中身が問われるわけで、国民からすれば規制改革はどうなったんだという目があり、それに対してこの中身があるわけだから落ち着いた表現で良いように個人的には思う。断行を掲げている会議もあるが、当会議の答申の性格と断行という言葉は少し違うような気もする。

→ 了承。

○ 医療の部分については未解決のものがあるが、それを待って答申を決定するのはタイミング等もあり難しかろうと思うので、その部分の対処については僭越ながら議長に一任いただくということでよろしければ、それをもって答申を決定したいと思うが。

→ 了承。

○ 発表する際に、議長談話と言う形でアピールをするものを出してはという話があったことから「答申にあたって」というペーパーを用意している。国民に対するメッセージというのは少々大げさかもしれないが、国民に対して当会議としてはこういうことを考えているんだということを記述してある。

→ 事務局(読)

○ 先ほどのご意見を踏まえ、「〜施策を断行されるよう提言する次第」と訂正させていただきたいと思う。以上のようなものを発表させていただくことについてご意見あれば。

→ 特段なし、了承。

○ それでは長い間、寝食を忘れ仕事を放り投げてやっていただいた委員のみなさま、事務局のみなさまの文字通り寝食を忘れたご協力により、ここに答申が作られたことに対して心よりお礼申し上げます。また政治的な意味合いで非常に難しい中を力強くご支援いただきました石原大臣、松下副大臣ならびに渡辺政務官みなさまのバックアップがなければ出来なかったのも事実であり、この席をお借りしてお礼申し上げます。

<石原大臣ご発言>

松下副大臣は、農業の分野において党内での意見調整に大変ご尽力いただきました。私は特殊法人の問題でなかなか節目しか出席できなかったことをお詫び申し上げますが、委員の皆様方におかれましては、5月の初会合以来7月の中間取りまとめ、そして9月からのワーキンググループの審議、各省折衝等お忙しい中お時間を割いていただき、このような素晴らしい答申をまとめていただきまして心より感謝申し上げます。小泉総理の諮問機関の委員でいらっしゃる皆さまが小泉総理掲げる構造改革の最先端、最重要課題である規制改革につきましてここまで短時間で深く堀り下げていただいたことは大変素晴らしいことだと思っております。この後は松下副大臣ともども政府としてはこの答申を最大限尊重して、いよいよ1月からの通常国会に法案が提出できるよう、準備を始めていかなければならないと思っております。そして3か年計画に着実に反映させていかなければならないと考えております。また、先ほどの農業の分野で農協の問題が落ちているといったように答申で盛り込めなかった問題や新たな問題等についても各委員の方々にいろんなお考えがあることを審議を通じて私としても感じております。今後そうした改革をさらに進め「生活者・消費者の一層の理解が得られるよう更なる努力を傾注して」私としましても経済活性化が実現することが私たちの本当の使命ではないかと考えています。重ねましてどうぞこれからもご指導よろしくお願い申し上げます。

<松下副大臣ご発言>

石原大臣を助けてこれからも進行していきたいと思います。これからがスタートであって、どんなことが起こるかいろんな予想もしながら、まさに断行という覚悟で気合を入れて行きたいと思いますので、どうぞいろいろご支援よろしくお願いします。

(閉会)

以上

(文責 総合規制改革会議事務室


内閣府 総合規制改革会議