平成8年度 高齢者の健康に関する意識調査の結果について 概要版

◎ 調査の概要

  1. 調査の目的

     平成8年度高齢者対策総合調査として,主として健康・福祉分野に係る高齢者の意識調査を実施した。
     本調査においては,健康状態,食生活,ストレス,生きがい等に関する調査を行い,健やかで充実した生活を確保し,長寿をまっとうできるよう,生涯にわたる健康づくり対策を中心とした今後の高齢社会対策の推進に資することを目的とする。

  2. 調査方法等

    (1)調査対象者
     全国の60歳以上の男女

    (2)調査方法
     調査員による面接聴取法により実施

    (3)調査事項
     ア 健康状態に関する事項
     イ 食生活に関する事項
     ウ ストレスに関する事項
     エ 生きがいに関する事項
     オ その他

    (4)調査実施期間
     平成9年2月27日~3月9日

    (5)標本抽出方法
     層化二段無作為抽出法

    (6)標本数及び有効回収数
     標本数 3,000人
     有効回収数(率) 2,364人(78.8%)

  3. 有効回答者の性別等
    性別 男性 43.8% 女性 56.2%
    年齢 60~64歳 27.2% 65~69歳 28.3%
    70~74歳 22.5% 75~79歳 12.9%
    80歳以上 9.1%
    世帯構成 三世代世帯 33.9% 二世代世帯 22.6%
    一世代世帯 32.7% 一人暮らし 9.3%
    居住地 大都市(東京都区部及び政令指定都市) 17.9%
    中都市(人口10万人以上の市) 32.6%
    小都市(人口10万人未満の市) 20.7%
    町村 28.8%

◎ 調査結果の概要

  1. 現在の健康状態は,『良い』が約半数(48.6%)

  2. 健康維持増進のために「心がけていることがある」は,72.0%

  3. 排泄等の介護が必要な状態になる不安は,『ある』が約半数(48.3%)

  4. 要介護状態になった場合に介護を受けたい場所は,「自宅」が約半数(47.8%)

  5. 健康のために食生活に『気をつけている』が大半(85.8%)

  6. 普段,調理済食品や弁当を『購入している』は,20.2%

  7. 日頃のストレスの原因で最も多いのは,「健康上の問題」(14.8%)

  8. ストレスの解消方法で最も多いのは,「友人に話を聞いてもらう」(20.9%)

  9. 現在,生きがいを『感じている』は,78.6%

  10. どんな時に生きがいを感じるかで最も多いのは,「孫など家族との団らんの時」(44.1%)

  11. 高齢者の恋愛や結婚について「良いことだと思う」は,45.3%

  12. 高齢期において重要なことで最も多いのは,「健康であること」(71.9%)

  13. 趣味で最も多いのは,「園芸,庭いじり」(現在の趣味 34.3%,今後の趣味 30.5%)

  14. 高齢者の健康管理に関する行政への期待が最も多いのは,「寝たきりの予防方法について」(33.1%)

  15. 民間事業者による老人保健福祉サービスの評価は3つに分かれている

  16. 我が国の医療機関では,インフォームド・コンセントが「既に十分行われている」は,16.8%

  17. 延命のための医療を受けることについては,「自然にまかせてほしい」が80.2%