エイジレス・ライフ実践者及び社会参加活動事例の表章、活動事例の紹介

集合写真

エイジレス・ライフとは、「高齢者が年齢にとらわれず、自らの責任と能力において、自由で生き生きとした生活を送ること」をいいます。

 内閣府では、これからの高齢社会における生き方として、このようなエイジレス・ライフを実践している方や、グループで地域社会活動や世代間交流等の活動を積極的に行っている事例を、毎年ご紹介しております。

 平成24年度は、全国から推薦されたエイジレス・ライフ実践者123名、社会参加活動団体90団体の中からそれぞれ59名、41団体を選考しました。

 その中から、中国ブロックで受章されたエイジレス・ライフ実践者3名と社会参加活動団体3団体の皆様をお招きし、内野淳子内閣府大臣官房審議官より書状並びに楯の授与を行い、その後、表章内容を映像で紹介しました。

表章を受けたエイジレス・ライフ実践者、社会参加活動団体と表章内容は次のとおりです。

エイジレス・ライフ実践者

■鳥取県境港市 築谷郁雄様

内野淳子内閣府大臣官房審議官と築谷郁雄様の写真 長年、地区老壮クラブの役員(副会長、会長)としてクラブ活動を推進し、特に保育所の園児、小学校児童等に昔の暮らしや、地域文化を伝承する活動を行うとともに、スポーツ活動(グラウンド・ゴルフ等)や園芸活動(サツマイモの栽培)をとおして、地域児童との交流を深めておられます。平成20年より渡小学校区における児童の下校時の見守り活動を週に3回行っており、地区内の防犯活動の一役も担っておられます。

■山口県下関市 江原彰一様

内野淳子内閣府大臣官房審議官と江原彰一様の写真 認知症の父を在宅看護してその大変さを痛感し、認知症地域相談員を長く務められました。介護経験を生かし、10年余り前から施設ボランティアとして、草刈りや庭木の剪定から始め、今では、ハーモニカを吹いて、みんなで楽しく歌う時間も設けられています。無人駅の環境美化にも尽力されています。民生委員等と協力して始めた「ふれあいサロン」の活動は、100回にも達しています。

■広島県広島市 福本時子様

内野淳子内閣府大臣官房審議官と福本時子様の写真 88歳から始めた切り絵でありながら、わずか3年間という短い間に100点以上の作品を作り上げた技術力や、その作品の緻密さや完成度の高さは、その作品を見た者に大きな励みを与えています。また、大病や大怪我を克服し、また昨春には同居していた長男の病死など、幾多の辛い経験を乗り越え、意欲的に創作活動に打ち込んでおられます。

社会参加活動団体

■島根県松江市淞北台いきいきライフを推進する会(代表 高橋博様)

内野淳子内閣府大臣官房審議官と高橋博様の写真 高齢者実態調査からニーズを把握し、高齢者の生きがいづくりや閉じこもり予防・自立支援活動を実施されています。また、子育てサロンの開催や留学生家族との交流など多世代・多文化との共生の取組みも行われています。住民による地域福祉活動には、保健・福祉に関連する団体や機関との連携も図られるなど先駆的な取組みがなされています。

■山口県岩国市じゃげな会(代表 嘉屋栄子様)

内野淳子内閣府大臣官房審議官と嘉屋栄子様の写真 岩国市は吉川公のおひざ元で歴史と観光の町、そして、米軍基地のある町であり、この独特の文化を持つ町で、様々な視点からまちおこしを手伝いたいと平成3年にふるさとを愛する仲間が集まり、生活体験やアイディアをいかした活動を展開してこられました。主な活動は、吉香公園内を中心とした観光ガイドや史跡研修会、郷土料理の伝承、錦帯橋周辺で行われる季節のまつりサポート、基地の人々との国際交流、病院や福祉施設の訪問、作家・宇野千代の顕彰などがあります。

■広島県広島市己斐学区第6老人クラブ(代表 岸本俊身様)

内野淳子内閣府大臣官房審議官と岸本俊身様の写真

昭和50年に結成以来、36年間に渡り友愛訪問活動を行ってこられました。元気で活動的な会員が、見守りが必要な会員等の自宅を定期的に訪問して、対象となる高齢者の困りごとの相談対応等を行われています。さらに、対象者の状況や相談内容等によっては、対象者本人の了解を得た上で、地域の民生委員や地域包括支援センターの関係機関等に支援を依頼するなど、老人クラブが地域の高齢者見守り活動の中心となっています。