富山マンドリン・アンサンブル
マンドリンの美しい音色で、お客様と自分の人生を輝かせる。

マンドリンの練習を続けたい、その思いをかたちに

懇親会にて

 平成17年4月に富山県いきいき長寿財団開催のマンドリン講座に参加した受講生が「マンドリンの練習を続けたい」と、同講座の前田和彦先生を講師に招き「いきいきマンドリンサークル」を立ち上げました。
 その後、平成18年4月に前田先生が教える他教室と合同で「富山マンドリンアンサンブル」として演奏ボランティア活動を開始しました。
 平成19年8月に、前田先生の逝去をきっかけに他教室のギター奏者やハーモニカ奏者も参加、講師も島津清剛先生に変わり再出発しました。さらに富山県いきいき長寿センターが、自ら指導的役割を担う意欲がある者を対象に研修などを行い、社会活動を支援するシニアタレント社会活動事業を行っていたことから、「富山マンドリンアンサンブル」もシニアタレントグループとして名簿登録し、ボランティア活動を広げていきました。

年間約15回の演奏会
人に喜んでもらう喜び

好評の演奏活動

 毎月6回の定期練習には県内全域から会員が集まり、18時~21時まで練習を行います。主な発表の場としては、年に一度だけ開催する新川文化ホールでのコンサート、立山国際ホテルでのロビーコンサートなどがあり、ボーカルやオカリナを織り交ぜての演奏が好評で定例化しています。
 その他、デイサービスなどからの依頼を中心に自治会、児童会、老人クラブからも演奏依頼が来るようになり、月に1~2回、年間で約15回ほどのボランティア演奏を行っています。
 富山市を中心に滑川市・立山町・射水市の7か所は年に数回訪問し、「お客さんが一緒に歌ってくれたり、『また来てください』と言ってもらえたりすることが本当にうれしくて練習にも力が入るんですよ」と会員の皆さん。富山中央病院でのヒーリングコンサートなども、毎年1回以上行っています。

練習も演奏会も楽しんで趣味の会話も花が咲く

 初代講師の前田先生は、日本歌謡界で活躍した古賀政男先生の愛弟子で、「音楽は和なり」を実践してきた方です。「富山マンドリンアンサンブル」もその志を受け継いでいます。
 平成22年には講師の島津清剛氏が逝去され、以後は講師なしの状況となりましたが、会員みんなが協力して運営を行っています。音楽以外の多彩な趣味を楽しむメンバーも多く、演奏練習の休憩時間に会話に花を咲かせ、友達としても交流を楽しんでいます。
 新代表の美輪安三郎さんは、「マンドリン演奏者の減少や、メンバー高齢化による活動範囲の縮小など、課題は多くありますが、『音楽は和なり』を忘れず活動を継続したい」と語っています。