飯田 道子さん 72 歳
意欲的に学び続け、生きがいをもち、人とのつながりの中に喜びを。

看護師資格のほか、多彩な資格を取得し地域に還元

生きがい講座

 飯田道子さんは、看護師、介護支援専門員、認知症ケア指導管理士等の専門資格のほか、フラダンス、社交ダンス等の多彩なスキルを持ち、尚且つ、墨田区の様々な資格を精力的に取得し、幅広く地域貢献を行っています。
 退職後、区要介護認定調査員の仕事を通じて人間・家族・夫婦関係、長生きの大変さ、多勢の中の孤独、老々介護、医療費の問題、住宅事情、居場所等、社会の高齢化の現状を学びました。また、区教育委員会の要請で小学校のカウンセリングルームを2年間受け持ち、大人も子供も生きづらい世の中であることを痛感しました。
 自身の人生においては3人の子育て、夫の会社の倒産、5回の転居、夫との死別等、波瀾万丈の中、周りの人の支えに助けられてきました。
 そうした中で、自身の経験とスキルを地域住民に還元することで生まれる人とのつながりの中に喜びを見出し、感謝の気持ちで、残りの人生をボランティア活動に捧げることにしました。

健康寿命を延ばすためにスキルを生かし様々な活動

俳句講座

 平成18年、飯田さんは、定年後に地域の中で自分の経験や特技を生かしたい、地域貢献に携わりたいという仲間が集まり活動しているNPO法人「てーねんどすこい倶楽部」に入会します。そこで飯田さんが発足した「生きがい講座部」が参加者に好評で、現在、墨田区の委託事業となっています。
 生きがい講座部は、ダンス教室や話し方講座など、年間6講座を開講しています。受講後に、フラダンスや社交ダンスなどの自主サークルを立上げたいという参加者もおり、設立アドバイスや指導にも携わっています。
 平成22年には、区の介護予防サポーター養成講座を受講し、サポーター活動を始めました。その他、ラジオ体操指導員、すみだ花体操普及員、介護相談員などの資格を取得し、ボランティアで指導活動を行っています。

学ぶ意欲を持ち続け、笑顔と感謝の気持ちで地域貢献

 「年を重ねただけでは人は老いない。学び、理想を失うときに初めて老いが来る」をモットーとして、笑顔と感謝の気持ちを常に持って活動しています。
 今後も現在の活動を継続するとともに、認知症ケア指導管理士の資格を生かし、キャラバンメイトとして、地域包括支援センターと協力して認知症普及啓発活動を推進していきたいと考えています。