第3章 高齢社会対策の実施の状況

イ 老人医療費の動向
 平成11年度の70歳以上の高齢者一人当たりの一般診療医療費は一般(70歳未満)と比較すると5.1倍となっている(入院7.4倍、外来4.5倍)。その主な要因としては、高齢者は、入院・外来とも受診率が高く(入院6.3倍、外来2.7倍)、一件当たり受診日数が多い(入院1.3倍、外来1.4倍)ことがあり、年間の一人当たりの受診回数(日数)が一般と比較して多くなっている(入院8.4倍、外来3.8倍)。
 このような高齢者一人当たりの医療費の高さと高齢者人口の増加を背景として、平成11年度の老人医療費は約11兆8,040億円で、前年度比8.4%増と、国民医療費の伸び3.7%と比較して大きな伸びを示しており、国民医療費に占める割合も38.2%となっている(老人医療費は12年度では11兆2,000億円(実績見込み)。)(図3−2−10)。

図3−2−10 老人医療費と国民医療費の推移  <CSVデータ>

老人医療費と国民医療費の推移を示した年次推移グラフ

 

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