高齢者自身が社会における役割を見いだし、生きがいを持って積極的に社会に参加できるよう、各種社会環境の条件整備に努めることが重要になっている。このため、地域において、社会参加活動を総合的に実施している老人クラブに対し助成を行い、その振興を図っている(図３−３−８)。

　また、高齢者の生きがいと健康づくりを推進するため、市町村が行う高齢者の社会活動の啓発普及、高齢者のボランティア活動への支援等に対し補助を行っている。平成13年10月には、全国健康福祉祭(ねんりんピック)を広島県で開催した。
　さらに、高齢者の持つ豊かな知識・経験や学習の成果をいかした社会参加活動を支援する観点から、高齢者の社会参加活動の振興方策について国民各層による幅広い意見交換を行う全国高齢者社会参加フォーラムの開催(平成13年度は10月15目山形県にて開催)等を行った。
　また、人々の学習の成果をまちづくり等にいかしていくため、NPO等と連携し、公民館等を中心としてまちづくり支援事業を行い、地域社会の活性化を図っている。
　そのほか、シルバー人材センターにおいて、高齢者の地域社会活動への参加を促進している。
　また、既に高齢期を迎え、又はこれから迎えようとする方々などの参考となるよう、年齢にとらわれず生き生きとした生活(エイジレス・ライフ)を実践している高齢者、地域社会とのかかわりをもち続けながら積極的に社会参加活動を行っている高齢者グループ等についての活動事例を広く紹介している。