第3章 高齢社会対策の実施の状況

(2)調査研究等の基盤の整備

ア 研究推進体制等の整備
 幅広い分野にわたる高齢社会に対応する研究開発を効果的に行うため、必要な推進体制等を整備する必要がある。
 長寿科学研究を推進するため、国立療養所中部病院に設置された長寿医療研究センターを中心に、老人性痴呆症、寝たきりの予防、支援機器の開発に関する研究等に取り組んでいる。
 また、長寿科学総合研究事業等において、老年病、看護・介護、リハビリテーション、居住環境といった横断的な研究体制を構築して研究を推進している。
 さらに、出資制度により、医薬品、医療用具に関する保健医療分野における基礎研究の強化を進めているほか、在宅医療機器等の高度な治療機器の研究開発について、補助を行っている。
 痴呆介護技術に関する研究、介護職員等に対する研修を行うにふさわしい環境を提供するため、全国で3か所に「高齢者痴呆介護研究研修センター」を設置し、運営を行っている。
 また、高齢者に特有の疾病や生活習慣病の克服に関する研究の充実に資するため、大阪圏等の地域の研究能力を活用し、幹細胞の樹立・提供体制の整備や糖鎖研究等を推進する産学官連携拠点の整備に着手したほか、各種疾患に関する基礎的な研究や、研究成果を臨床研究段階まで橋渡しする研究の促進のために必要な臨床情報の収集及び解析を行うための施設の整備への助成を行った。
 大学等においても、学術研究などの視点から長寿関連の研究を行うほか、あらゆる分野の優れた研究をさらに発展させることを目的として、科学研究費補助金等による助成を行っている。
 独立行政法人製品評価技術基盤機構において、高齢者の視点を重視した生活用品等の研究開発を推進するための基盤として、高齢者の加齢による身体機能等の低下状況等についての計測評価手法を確立するとともに、データベースを構築している。また、福祉用具評価基盤整備を目的として、福祉用具評価手法の確立などに取り組んでいる。さらに、福祉機器の標準化を図るための基礎的データの収集、分析、体系化等の標準基盤の整備等を実施している。

 

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