3 高齢者と健康・福祉 (1) 高齢者の健康 ア 健康状態  高齢者の健康状態についてみると、平成10(1998)年における65歳以上の高齢者(入院者を除く。)の有訴者率(人口千人当たりの病気やけが等で自覚症状のある者の数)は530.3と、半数以上の者が自覚症状を訴えており、7(1995)年(487.8)に比べて上昇している。  また、日常生活に影響のある65歳以上の高齢者(健康上の問題で、日常生活の動作・外出・仕事・家事・学業・運動・スポーツ等に影響のある者。入院者、1か月以上の就床者を除く。)の割合は、平成10(1998)年において、高齢者人口千人当たりで203.3となっており、7(1995)年(194.5)をわずかに上回っているが、有訴者の割合と比べるとその半分以下となっている(図2-2-22)。 図2-2-22 65歳以上の高齢者の有訴者率及び日常生活に影響のある者の率  この日常生活への影響を内容別にみると、外出(時間や距離などが制限される)が92.6と最も高く、次いで仕事・家事・学業(時間や作業量などが制限される)が88.9、日常生活動作(起床、衣服着脱、食事、入浴など)が76.0、運動・スポーツ等が53.5と なっている(図2-2-23)。 図2-2-23 日常生活に影響のある者の率