第1章 高齢化の状況 

第2節 高齢者の状況

1 高齢者と家族

(1)高齢者のいる世帯

 高齢者のいる世帯についてみると、平成13(2001)年現在、65歳以上の者のいる世帯数は1,637万世帯であり、全世帯(4,566万世帯)の35.8%を占めている。
 65歳以上の者のいる世帯の内訳は、「単独世帯」が318万世帯(19.4%)、「夫婦のみの世帯」が455万世帯(27.8%)、「親と未婚の子のみの世帯」が256万世帯(15.7%)、「三世代世帯」が418万世帯(25.5%)であり、三世代世帯の割合が低下し、夫婦のみの世帯及び親と未婚の子のみの世帯の割合が大きくなってきている(図1−2−1)。

 
図1−2−1 世帯構造別にみた65歳以上の者のいる世帯数及び構成割合の推移

図1−2−1世帯構造別にみた65歳以上の者のいる世帯数及び構成割合の推移

 我が国の高齢者の世帯数の今後の推移をみると、世帯主の年齢が65歳以上である一般世帯(以下「高齢世帯」という。)の総数は、平成12(2000)年の1,114万世帯から32(2020)年には1,718万世帯と約1.5倍に増加すると見込まれている。これに対して、一般世帯総数は、12(2000)年の4,678万世帯から27(2015)年に4,927万世帯とピークに達し、その後、32(2020)年には4,885万世帯となると見込まれている。
 この結果、高齢世帯の一般世帯総数に占める割合は、平成12(2000)年の23.8%から32(2020)年には35.2%へと上昇することが見込まれている(一般世帯とは、住居と生計を共にする者の集まり、又は、一戸を構える単身者のこと。寮等の学生、病院等の入院者、矯正施設等の入所者などは、施設等世帯とされる。)。
 高齢世帯数に占める家族類型別割合の変化(平成12(2000)年と32(2020)年の比較)をみると、「単独世帯」の割合が上昇するものと見込まれている(図1−2−2)。

 
図1−2−2 一般世帯総数、家族類型別高齢世帯数の推移

図1−2−2一般世帯総数、家族類型別高齢世帯数の推移

 一人暮らし高齢者の増加は男女共に顕著であり、昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人、高齢者人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%であったが、平成12(2000)年には男性約74万人、女性約229万人、高齢者人口に占める割合は男性8.0%、女性17.9%となっている。今後も一人暮らし高齢者は増加を続け、特に男性の一人暮らし高齢者の割合が大きく伸びることが見込まれている(図1−2−3)。

 
図1−2−3 一人暮らし高齢者の動向

図1−2−3一人暮らし高齢者の動向

 

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