第2章 高齢社会対策の実施の状況 

カ タイ

 高齢者介護については、報恩という伝統的価値観に基づく家族介護が中心であり、これまでそれほど大きな問題とされてこなかった。しかし、今日の若年層の人々は、工業化、都市化、移住、社会経済的開発、HIV/エイズ、薬物乱用及び罹病率の増加などの要因により、両親に対するセーフティーネットの提供者としての立場に立てず、高齢者のニーズを充足するために必要な支援も受けられない可能性がある。
 政府は、若年層の人々に支援を行う義務がある。現在、ライフサイクルの視点に立った「第二次全国高齢化長期計画」の策定作業を行っているところである。

 

テキスト形式のファイルはこちら

目次 前の項目に戻る     次の項目に進む