オ 関連会議  国連による世界会議に先立ち、スペインでは、専門家会議である「バレンシア・フォーラム」と、NGOによる「世界NGOフォーラム」が開かれた。  バレンシア・フォーラムは、高齢化問題に関する世界の研究者・教育者・実践者らによる会議であり、世界各国から500名を超える参加があった。その成果としてまとめられた「バレンシア・レポート」には、国際行動計画を実施に移すための政策研究・データ収集の優先課題を示した「21世紀の高齢化に関する研究アジェンダ」が添付され、同レポートと併せて世界会議に提出された(表2−2−6)。 表2−2−6 「バレンシア・レポート」及び「21世紀の高齢化に関する研究アジェンダ」  世界NGOフォーラムは、全世界のNGOが、本世界会議において採択される新しい国際行動計画の策定に積極的にかかわっていこうというコンセンサスの下に集い、開催するに至ったものである。総計6千名に及ぶ参加者により、5日間にわたって計161のワークショップ及びラウンドテーブルが開催され、「世界NGOフォーラム最終報告及び勧告−開発と高齢者の権利」と題するレポートが採択された(表2−2−7)。 表2−2−7 世界NGOフォーラム最終報告及び勧告−開発と高齢者の権利(抜粋)  我が国からも、高齢化問題に取り組むNGO13団体、約200名が参加し、このうちいくつかの団体は独自のワークショップを開き、各国の関係者等との意見交換を行った。