平成16年度において講じようとする高齢社会対策 

イ NPO等の活動基盤の整備

 ボランティア活動の基盤の整備について、市区町村段階において行うボランティア活動入門講座の開催、情報誌の発行、登録・あっせん・相談、ボランティア活動拠点づくり支援等、都道府県・指定都市段階において行う社会人福祉活動体験事業、シニアボランティア団体の育成のための養成研修等、中央段階において行う都道府県等の担当者の研修、全国的な広報、啓発等の各段階におけるボランティアセンターの活動等を引き続き支援する。このほか、奉仕活動・体験活動の推進体制を計画的に整備充実する。
 また、奉仕活動・体験活動の推進を図るため、国民の関心を引き付ける広報啓発・普及活動の全国展開や推進全国フォーラムを開催するとともに奉仕活動・体験活動に関する調査研究を実施するなど、奉仕活動・体験活動が身近なものとして、継続的に取り組まれるようにするため、活動に対する社会的気運の醸成に向けた取組を展開する。
 さらに、地域の大人の力を結集し、学校等を活用して子どもたちが放課後や週末におけるスポーツや文化活動などの様々な体験活動や高齢者等の幅広い世代の地域住民との交流活動等を行えるよう子どもたちの居場所(活動拠点)を整備する。
 国民生活審議会総合企画部会において「コミュニティの再興と暮らしの構造改革」をテーマに、NPOの先進的取組等を手掛かりに、コミュニティ再興を実現する方策等について調査審議を行う。また、認定NPO法人制度の一層の定着のために普及啓発を進めるとともに、現行制度の実態についての調査を実施する。さらに、NPO法人に係る情報の共有を進めるなど、引き続きNPO法人制度の健全な発展に向けた環境整備を図る。
 また、平成13(2001)年のボランティア国際年の取組を発展させるために国連で採択された「ボランティア活動支援のための勧告」を踏まえ、引き続きボランティア活動の裾野拡大と資質向上のための普及啓発事業を展開する。

 

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