第1章 高齢化の状況 

3)高齢者の生活環境

ア 高齢者の外出
 65歳以上の高齢者の外出状況についてみると、「自分から積極的に外出する」が60.2%を占め、「家族や他人から誘われたり、仲間がいれば外出する」が21.8%となっている。
 年齢階級別にみると、75歳以上の後期高齢者は「自分から積極的に外出する」の割合が50.8%と、65歳〜74歳の前期高齢者と比べ低く、「外出することはほとんどない」は13.2%で高くなっている(図1−2−60)。

図1−2−60 高齢者の外出状況
図1-2-60 高齢者の外出状況

イ 高齢者の自動車の運転頻度
 自分で自動車を運転する60歳以上の高齢者(日常の外出手段として「自分で運転する自動車」を挙げた38.9%の者(複数回答))の運転頻度についてみると、「ほとんど毎日運転する」が64.1%と過半数を占め、「週2、3回は運転する」が25.5%となっており、約9割の者が週2、3回以上運転している。
 年齢階級別でみると年齢が低い層ほど、また、都市規模別では都市規模が小さくなるほど、「ほとんど毎日運転する」の割合が高くなる傾向がみられる(図1−2−61)。

図1−2−61 自分で自動車を運転する高齢者の運転頻度
図1-2-61 自分で自動車を運転する高齢者の運転頻度

ウ 高齢者の転倒事故
 60歳以上の高齢者の転倒事故についてみると、自宅内で「この1年間に転んだことがある」は10.6%となっている。男女別にみると、男性7.2%、女性13.4%で、女性は男性の約2倍の割合となっている。
 自宅で転倒した者のけがの状況をみると、「けがはなかった」は、男性50.8%に対し、女性は31.7%で、男性は転倒した者の約2人に1人が、女性は約3人に2人がけがをしている。
 また、転倒によるけがとして「骨折」を挙げた者が12.0%、さらに、そのけががその後の生活に与えた影響として、「常時、介護や介助が必要となった」とした者が5.7%いることから、自宅内での転倒が重大なけがにつながっているケースも存在することがわかる。
 なお、外出時の屋外における転倒事故についてみると、「この1年間に転んだことがある」とした者は11.8%となっており、男女別では、男性10.5%、女性12.8%と、自宅と同様、女性の割合が高くなっている(表1−2−62)。

表1-2-62 高齢者の転倒事故
(%)
 
自宅
屋外
この1年間に転んだことはない この1年間に転んだことがある   この1年間に転んだことはない この1年間に転んだことがある
けがをした けがはなかった
総数 89.3 10.6 (61.0) (37.5) 88.0 11.8
  92.8 7.2 (47.5) (50.8) 89.3 10.5
  86.5 13.4 (66.9) (31.7) 86.8 12.8
資料:内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」(平成18年)
(注)( )内は「この1年間に転んだことがある」者を100%としたときの割合

エ 居住地域の不便な点
 60歳以上の高齢者が現在住んでいる地域で不便に思ったり、気になったりすることについてみると、「日常の買物に不便」が16.6%、「医院や病院への通院に不便」が10.0%、「交通事故にあいそうで心配」が9.2%、「交通機関が高齢者には使いにくい、又は整備されていない」が8.4%、「近隣道路が整備されていない」が7.8%などとなっている(図1−2−63)。

図1−2−63 居住地域の不便な点(複数回答)
図1-2-63 居住地域の不便な点(複数回答)

 【高齢者の生活環境については、第2章第3節4(2)「ユニバーサルデザインに配慮したまちづくりの総合的推進」を参照。】

 第2節 高齢者の状況

目次 前の項目に戻る     次の項目に進む