第1章 高齢化の状況 

(7)情報の入手経路

 「団塊の世代」が近く定年年齢に到達し始めることとあいまって、今後、ボランティア活動への参加ニーズについては、量的に拡大するほか、多様化や専門化が進む可能性がある。また、NPOの側の人材へのニーズも一層高まることが見込まれる。
 このような中で、誰もが、十分な情報の下に、団体や活動を選択し、自らの能力や経験を発揮できるようにしていくことが一層重要となってくる。
 内閣府が行った「高齢者の社会参加の促進に関するアンケート調査」により、高齢者がNPO活動に参加するきっかけとなった情報の入手手段をみれば、「友人・知人の紹介」が56.3%と突出して多く、それ以外の「他の団体におけるボランティア活動を通じて」、「就労活動を通じて」、「新聞・テレビ・雑誌をみて」は10%に満たない状況にある。また、「都道府県や市町村の広報誌など」、「社協・ボランティアセンター」、「都道府県や市町村の市民活動支援窓口」といった公的なルートについても活用は進んでいない(図1−3−14)。

図1−3−14 参加のきっかけとなった情報の入手手段
図1-3-14 参加のきっかけとなった情報の入手手段

 情報の入手に際し、参加者自身の身近な交友関係に依存する割合が突出して高いことは、高齢者の関心を実際の活動に結び付けていく上での隘路の存在を示すものといえる。今後、高齢者の参加ニーズとNPO側の人材へのニーズとをより円滑に結び付けることができるよう、情報の入手経路の多様化や、NPO側からの情報発信の強化を図ることが課題となるものと考えられる。
 【高齢者によるボランティア活動等を促進するための政府の取組については、第2章第3節3(2)「社会参加活動の促進」を参照。】

 第3節 人口減少社会における高齢者の能力発揮

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