第1章 高齢化の状況(第2節 1 コラム4)

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第2節 高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向

1 高齢者の家族と世帯がどのように変化してきたか

コラム4 一人暮らしの男は寂しい?

一人暮らし世帯で日常生活での心配があるとする割合は63.0%と6割を超えているが、夫婦のみ世帯でも61.9%に、一般世帯でも58.4%に上っており、大きな差はない。心配ごとの内容を見てみると「自分が病気又は介護を必要」がいずれの世帯でも最も高いが、2番目に高い項目は、一人暮らし世帯では「頼れる人がいなく一人きりである」が30.7%、夫婦のみ世帯では「配偶者が病気がちであったり介護を必要としている」が23.3%、一般世帯では「子どもや孫のこと」が22.6%と世帯ごとに特徴が現れている。

「心配ごとや悩みごとの話し相手・相談相手」についてみると、「相談したりする人はいない」割合は、夫婦のみ世帯(2.4%)、一般世帯(4.9%)に比べて一人暮らし世帯(7.2%)でやや高く、特に、一人暮らし世帯の男性で(16.9%)と男女平均の2倍強となっている。一人暮らし世帯の男性については、このほかにも、「近所づきあいがない」(24.3%)、「グループ活動に参加していない」(47.6%)、等の項目で一人暮らし世帯の男女平均よりかなり高くなっており、一人暮らし世帯男性の孤立化が顕著となっている。

<コラム・心配ごとや悩みごとの相談相手や話し相手(相談相手がいない割合)>

<コラム・近所づきあい>

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