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第1章 第3節 1 (6)これまでの「人生65年時代」のままの仕組や対応の限界

第3節 「高齢社会対策の基本的在り方等に関する検討会報告書~尊厳ある自立と支え合いを目指して~」について

1 超高齢社会における課題

(6)これまでの「人生65年時代」のままの仕組や対応の限界

健康管理、社会参加、生涯学習など、若年期から高齢期に向けた準備が不足している。現役時代から高齢期に備えて何かしら準備ができる時間、休日等を確保しながら働くということが課題になる。

これまでは「人生65年時代」を前提として様々な対応や制度設計がなされてきた。20世紀は高齢期への備えとして、居住用不動産に投資し、資産形成を行い、老後の所得保障や経済的な支えとして機能することが期待されてきたが、備えとしての役割が十分に機能していない状態にあると考えられる。平均寿命が延び人生が長期化した現在、将来を見据えて、「人生90年時代」への備えと世代循環を推進する必要がある。

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