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第2章 第3節 4 (4)快適で活力に満ちた生活環境の形成

第3節 分野別の施策の実施の状況

4 生活環境

(4)快適で活力に満ちた生活環境の形成

ア 快適な都市環境の形成

誰もが身近に自然とふれあえる快適な環境の形成を図るため、歩いていける範囲の身近な公園をはじめとした都市公園等の計画的な整備を行っている。

また、良好な水辺空間の整備を行うことにより、河川等は、高齢者にとって憩いと交流の場を提供する役割を果たしている。

イ 活力ある農山漁村の形成

「食料・農業・農村基本計画」(平成22年3月閣議決定)を踏まえ、農村において高齢者が健康に生涯現役で活躍できるよう、高齢者グループが行う起業活動や、医療関係者による健康状態調査等の健康管理活動を推進するとともに、高齢者活動支援施設等の整備を実施した。

農山漁村の健全な発展と活性化を図るため、農山漁村地域の農林水産業生産基盤と生活環境の一体的・総合的な整備を推進し、都市にも開かれた美しくゆとりある農山漁村空間の創出を図った。

また、高齢者が安心して活動し、暮らせるよう、農山漁村における農業施設等のバリアフリー化等の整備、生活面を支援する助け合い活動を推進するとともに、高齢者等による農作業中の事故が多い実態を踏まえ、事故実態に基づいた安全指導を進めるための農作業事故の対面調査による詳細分析やトラクターの転倒事故通報システムの実用化試験等を実施したほか、多発している農業機械の転落・転倒事故に絞った農作業安全の全国運動を展開した。

さらに、高齢者向け加工食品の供給の円滑を図るため、安定的な供給の推進に向けての方策の検討を行い、課題や対応方向を整理したガイドラインを作成するとともに、食料品へのアクセスが困難となっている地域において、その状況を客観的に評価するための指標の実用化に向けた取組を実施した。

また、東日本大震災の被災地において、仮設住宅入居者等が利用できる農園を設置し、農村高齢者による技術指導の下で、農作業を通じて被災者の心身のケアを行う取組を支援した。

加えて、「森林・林業基本法」(昭和39年法律第161号)に基づき策定された「森林・林業基本計画」(平成18年9月閣議決定)を踏まえ、高齢林業者の技術の伝承、豊かな社会経験に基づく知恵の活用等に向けた支援を行った。

さらに、「水産基本法」(平成13年法律第89号)に基づき策定された「水産基本計画」(平成19年3月閣議決定)を踏まえ、高齢者に配慮した施設整備を実施した。

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