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キックオフ・ミーティング

開会

【主催者挨拶】

内閣府政策統括官(総合企画調整担当)
山本 信一郎


 皆様、おはようございます。開会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。
 本日はご多忙のところ多数の方々にご参加をいただき、厚く御礼を申し上げます。昨年中の交通事故による死者数は8,326人であり、昭和45年に1万6,765人が交通事故で亡くなり、交通戦争と呼ばれた時期と比較すると、ついに半減するに至りました。また、発生件数、死傷者数ともに12年ぶりに減少に転じました。しかし、交通事故により多くの命が失われているという厳しい情勢は依然変わりません。
 小泉総理大臣はこうした状況を踏まえ、本年1月2日に談話を公表し「今後10年間を目途に交通事故死者数をさらに半減し、世界一安全な道路交通の実現を目指す」という決意を明らかにしました。この目標を達成するためには、我が国の交通安全対策の根幹である交通安全基本計画のあり方に根本的な見直しを加え、平成18年度から始まる「第八次交通安全基本計画」を策定するに際しましては、諸外国の先進的な考え方や効果的な事例をも取り入れた、いわば次世代の計画とする必要があります。このような意味において、本日のキックオフ・ミーティングにおいては、交通事故死者数のさらなる半減に挑むために「意識改革や協力体制の構築をどのように図るべきなのか」「交通安全対策の理念やビジョンはどうあるべきなのか」「交通事故を防ぐために道路環境整備や交通安全教育をどのように進めていくべきなのか」などのテーマを国際的な観点からご議論いただくことになっております。交通安全に関する多様な研究領域から、諸外国及び我が国における第一人者の専門家の方々をお招きし、その幅広い知識や経験を踏まえた討論をしていただく機会を持ちましたことは大変意義深いものであると考えております。本日のキックオフ・ミーティングが世界一安全な道路交通を実現するための第一歩となりますとともに、交通安全問題について皆様方のご参考となれば幸いに存じます。
 最後になりましたが、このシンポジウムへの出席を快諾いただきました講演者、司会者及びパネリストの方々に厚く御礼を申し上げますとともに、ご参集いただきました皆様のますますのご健勝と今後のご活躍をお祈りいたしまして、あいさつといたします。

平成15年11月28日 内閣府政策統括官 山本信一郎

ありがとうございました。


財団法人国際交通安全学会会長
越 正毅

 皆様、おはようございます。
 本日「世界一安全な道路交通の実現を目指すキックオフ・ミーティング」を開催するに当たりまして、大変ご多用中のところ多くの皆様のご出席をいただきまして、まことにありがとうございます。
 ただいま内閣府山本政策統括官のごあいさつにもございましたが、このシンポジウムは今後10年間で交通事故死者数をさらに半減する、そして世界一安全な道路交通を実現する、その第一歩として、キックオフということで開催をしたわけであります。このような大変重要なシンポジウムに私ども国際交通安全学会が参画をできましたことを大変光栄に存じておるところであります。
 私どもの学会におきましては、設立以来、国の内外におきまして交通におけるいろいろな課題を社会に向けまして広く訴えるというために、数多くのシンポジウムをこれまで開催してまいったところであります。そのとき、そのときの時代の要請するテーマを選んで開催してまいったわけでありますけれども、今回のキックオフ・ミーティングは、まさにそういう意味でも時宜にかなったものというふうに私ども考えているところであります。ことに今回のように「世界一安全」あるいは「交通事故死者を半減する」あるいは「今後10年間」と、こういう非常に具体的な数値目標を掲げたテーマ設定というのは大変にチャレンジングだというふうに思っておるわけであります。こういう目標を達成するということは、これまでの在来の延長線上ではかなり困難ということは明らかだと思いますが、心構え、あるいは体制というふうなものを新たにいたしまして挑戦をするということによって、十分達成ができるであろうというふうに思っております。
 今回はヨーロッパから5人の専門家をお招きしております。それぞれの地域における取り組みの現状、あるいは問題点に加えて、その体験を踏まえて日本の取り組みに対する評価、ご意見というものをいただけるものと期待をしております。また、パネル討議におきましては、日本の各界でご活躍の専門家の皆様と活発な意見交換をしていただくということを思っておるところであります。
 講演者、それからパネリスト、司会者の皆様には、このシンポジウムにご出席を賜りまして心から御礼を申し上げます。
 このキックオフ・ミーティングが今後の我々の交通安全に対する取り組みに向けた第一歩となることを期待しておるところであります。本日、非常にたくさんの方々においでいただいたことを大変ありがたく思っております。当学会におきましても、皆様のご協力をいただきながら、今後も目標の実現に向けて努力をしていきたいと思っておるところであります。
 簡単でございますが、これをもちましてごあいさつにかえさせていただきます。どうもありがとうございました。


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