トピックス
交通ボランティア活動の取組について

目次]  [前へ]  [次へ

宮城県における交通安全啓発活動

宮城県石巻市交通安全母の会は,春や秋の交通安全運動を始め,本市内の各種交通安全運動等交通安全啓発活動を積極的に推進していた。

しかし,東日本大震災により甚大な被害を受けたため,会員数が著しく減少し,宮城県交通安全母の会連合会(県交母)の活動を休止せざるを得なくなった。

活動規模の縮小を余儀なくされたが,高齢者ふれあい世帯訪問事業や他地区の母の会との交流を通し,交通安全に対する気持ちを同じくする30人の仲間が集まり活動を再開し,平成27年度には県交母へ復帰 した。

現在は,高齢者ふれあい世帯訪問事業のほかに,本市が飲酒運転根絶重点区域に指定されているため,飲酒運転根絶に向けた啓発活動などを実施している。

飲酒運転根絶に向けた啓発活動を実施
石巻市内の子供たちを対象に交通安全について説明

福島県における交通安全啓発活動

福島県南相馬市は太平洋に面し,東日本大震災,東京電力福島第一原子力発電所事故で甚大な被害を受け,未だに約8,500人(平成29年3月2日現在)もの方々が市外に避難されている。南相馬市交通安全母の会は,震災以降,活動休止状態となっているが,この南相馬市の中で唯一,鹿島区交通安全母の会が活動を続けている。幸いにも原発事故により避難指示区域等の指定を受けなかったこと等もあり,震災後しばらくして活動を再開した。会員は,30名ほどで,新入学児童への記念品贈呈,各季の交通安全運動における活動,交通安全教室の実施,市内に設置されている仮設住宅の訪問など,鹿島区内に限らず,南相馬市において積極的に交通安全活動を展開している。

南相馬市では,平成28年7月12日に一部の帰還困難区域を除く避難指示区域が解除された。今後は,南相馬市交通安全母の会の活動の再開を目指し,鹿島区交通安全母の会は,より一層,交通安全・交通事故防止活動を推進していく。

飲食店に対する交通安全啓発活動
幼稚園児に対する交通安全教室明

京都府における交通安全啓発活動

京都市西京区の大原野交通安全推進会では,地区内2つの小学校において,新入学児童を対象とした交通安全教室,2,3年生を対象とした実技を伴う自転車教室,4年生以上を対象とした自転車の通行ルールについて学科・実技テストを実施し,自転車運転免許証を交付する自転車教室などに取り組んでいる。また,昭和38年から,小・中学校の登下校指導を実施し,平成21年からは「徐行運転お願い啓発活動」として毎月第2水曜日,通学路に「徐行運転」のプレートを掲げ,通過車両に対して交通安全を呼びかけているほか,かかしをモチーフとした「なんやかんや大原野かかし」を掲出して交通安全を呼びかけるなど,工夫をこらした取組を進めている。

【日頃の主な活動内容】

  • 春・秋の全国交通安全運動,夏・年末の交通事故防止府民運動におけるイベント等の実施
  • 保育園・幼稚園児を対象としたクイズやゲームを取り入れた交通教室の実施
  • 通学路危険箇所の点検の実施と,カーブミラーの新設や交通安全施設などの整備申入れ
  • 小・中学生に対する自転車交通安全教室の実施
小学4年生以上を対象とした自転車教室
徐行お願い活動

長野県における「地域みんなの交通安全教室in塩尻」

長野県では高齢者が関与する交通事故の割合が年々増加する傾向にあり,高齢者対策を始めとした交通安全活動の重要性が高まっている。そこで,高齢者を中心に交通安全思想の更なる普及・浸透を図るとともに,交通安全リーダーとして交通安全教育に携わる交通ボランティアの知識・技術の向上及び地域住民参加による交通安全意識を醸成するため,「地域みんなの交通安全教室in塩尻」を開催した。

内閣府と塩尻市,中南信運転免許センター,長野県等で構成される実行委員会が主体となって運営を行い,参加者は飲酒ゴーグル体験,自転車シミュレーター,電動車いす体験,スケアードストレイト見学などを通じて,基本的な交通ルール遵守の重要性や実践を交えた交通安全教育手法を再確認した。

電動車いす体験
電動車いす体験スケアードストレイト
目次]  [前へ]  [次へ