ポスター2:小笠原周辺三次元海底地形図

ポスター2:小笠原周辺三次元海底地形図の画像

※ 赤青眼鏡を使ってこの地図をご覧になると、壮大な海底地形を三次元画像として楽しめます。
(眼鏡の赤を左眼で、青を右眼で見て下さい。)

【解説】

本図は、本州の南方約1,000kmにある、小笠原群島周辺の三次元海底地形図です。図の中央に位置する東西に長く伸びる高まりは小笠原海台と呼ばれる巨大な海底火山です。その頂部が平坦なのは、かつてサンゴ礁として海面付近にあったものが沈水したためです。その西側にある、ほぼ南北に延びる高まりは、伊豆-小笠原-マリアナ弧です。北は本州から南はヤップ島に至る、長さが約3,000km、高さが西側から見上げると5,000m、東側の海溝から見上げると9,000mに達する巨大な海底山脈です。現在、小笠原海台は、小笠原群島の南東方で伊豆-小笠原-マリアナ弧に衝突し、一部分はすでに小笠原弧に乗り上げています。

一般に海底の地形の規模は非常に大きいことが分かります。その理由の一つは、陸上と違い浸食作用がほとんどないためです。比較のために、アメリカ北西部のレニア山、セント・ヘレンズ山、アダムス山を同じ縮尺で本図の下部に載せています。これらの陸上の火山と海底にある最も小さな海山と大きさを比べてみて下さい。なお、Google Earthから採った白黒の図はセント・ヘレンズ山を拡大したものです。セント・ヘレンズ山は、活火山で、1980年に山体崩壊を伴う大噴火を起こし、甚大な被害を及ぼしたことで知られています。

本図で表現される壮大な海底地形は、最新技術を駆使して我が国が実施した大陸棚調査のデータを編集して得られた成果です。

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