【小学生部門】 栃木県 真岡市立長田小学校五年 宮ヶ中 茉由 心であいさつ  あなたは、「あいさつをしよう」と言われたら、素直にすぐあいさつできますか。誰にでも言えますか。 もし、あいさつが、世の中でされなくなったらと考えてみてください。きっと、あの人とは仲良くなれなかっ たな、あの子とは話せなかったかな、と思いあたることがあるのではないでしょうか。  私は小さいころは、母の手をはなせず、誰かにおかしをもらったりしても声が出せなくて、心の中で「あり がとう」と言っていました。今は、「ありがとう」を言えますが、大人になっても「ありがとう」と言うこと は、大切だと思います。あいさつが、言えたり、「ありがとう」「ごめんなさい」が言えることは、人と人と の心をつなげる最大のかけ橋なのだと私は思うのです。  以前、私は、障害を持つ人たちのテレビ番組を見ました。学校で、みんなと違うことを友だちに言われ、落 ちこんで親のせいにしてしまっている人を見ました。人を差別したり障害を持っている人を笑ったりさけたり することは、同じ人間として悲しいことです。その後、母と障害について話をしました。母は、もし私に障害 があったとしても大事に大事に守ってくれると言ってくれました。命の大切さ、家族と共に生きているという 大きな喜びを感じて、とてもうれしくなりました。誰だって望んで障害を持つわけではありません。だから、 障害を持っている人をさけてしまったり、自分と関係ないと思ってはいけないのです。母は言いました。 「手にふれてみると、体温を感じるよ」  と。そしてさらに、 「同じ人間、生きていることに何も変わりはないんだよ。少し、みんなと違うところがあるだけで、みんなと 同じことを感じ、それ以上にやさしい心があるんだよ」  と言われたとき、私の心に母の言葉がつきささりました。  その後、脳に障害があり、目も見えず、耳だけをたよりにがんばっている男の子を見ました。重い障害で も、手と耳でピアノをひくと言っているのを聞き、私は一瞬「えっ無理だよ」と思ってしまいました。でもそ の子は目をつぶり、手と耳だけで音を判断し、ピアノをひいていました。その上きれいな声でピアノに合わせ 歌っているのです。私は感動で涙が出そうになってしまいました。そして、一瞬でも障害のある人だからでき ないと差別してしまい、その人の一生懸命な気持ちを読み取れなかったことを後かいしました。もし私が障害 を持っていて、周囲の人に何もできないと思われているのを知ったら、悲しくて生きている意味がわからなく なってしまうと思います。障害を持っている人に、「死にたい」とか「学校に行きたくない」と思わせてしま うあつかいをしてしまうことは、とても失礼なことではないでしょうか。今、病院で治療や、リハビリをして いる人、努力して障害に向き合い強く生きようとしている人は、みんな「生きたい」という気持ちで頑張って いるのです。そのことをみんなで理解し合い共に生きていくことが大事なことだと思うのです。  そのためにも、私たちは、障害のある人が気持ちよく生活できるよう努力していかなければならないので す。私は、まず最初にできることは、「あいさつ」だと思います。ほんの短かい一言でも、心をつなぐ大切な ものだと思います。あいさつは、私たちがほんの少しの努力ですぐできることです。だから私は笑顔で、大き な声で、心をこめて、あいさつを実行したいです。それは、みんなにもすぐできることだと思います。あいさ つは人との出会いになるのです。障害のあるなしに関係なく、みんなをつなぐ言葉なのです。みんなが生きて いくための心のささえになるのです。