平成27年度「心の輪を広げる体験作文」作品集 小学生部門最優秀賞

退院から一年たって

大野城市立大野東小学校六年 加藤 灯(福岡県)

 私は小四の時に交通事故にあいました。気がついた時は、自分で動くことも、口から食べることもできませんでした。だから、ベットと車いすの間の移動はだっこをしてもらって、食事はチューブを使っていました。二つの病院に入院してちりょうとリハビリをがんばって、八月一日で退院から一年たちました。一年前とくらべて、いろんなことができるようになったと思います。たとえば、少しだけど歩けるようになりました。忘れたことが多くて、最初の病院でのことは、リハビリの先生のことしか覚えてないけど、その先生に会いに行ったら

「すごいね。びっくりした。」

とおどろかれました。また、手のふるえも止まってきて、おはしやハサミも一人でつかえるようになったし、小さなマスにもだいぶん字が書けるようになってきました。大好きな剣道のすぶりも車いすにすわっていたら一人でできるし、お母さんについてもらったら、切返しもなんとかできるようになりました。学校も、最初は四、五時間目と給食時間だけ行っていたけど少しずついられる時間が長くなってきました。他にもいろいろあるけど、多くの人に助けてもらっていると思います。特にリハビリの先生方と学校の先生方には感謝しています。

 忘れてしまったこともたくさんあるし、新しいことも覚えにくくなったけど、ゆっくり教えてくれてありがとうございます。またみんなと一緒に学校生活が送れるように剣道をできるようにこれからも一生けん命がんばっていくのでおうえんよろしくおねがいします。