「障害のある当事者からのメッセージ(知ってほしいこと)」の集計結果

4.肢体不自由

事項 人数(人) 割合
101 100.0%
(1)障害の内容について
 1) 共通事項
 1 障害があっても普通の生活をしたいと願っている。 78 77.2%
 2 障害は誰にでも起こり得る身近なもの。 76 75.2%
 3 障害の種類も程度も様々であり、一律ではない。 71 70.3%
 4 外見で分かるものだけが障害ではなく、外見では分からないために理解されずに苦しんでいる障害もある。 71 70.3%
 5 障害が重度でも生き甲斐や役割を持つことでいきいき生活できる。 70 69.3%
 6 目が悪くなれば眼鏡をかけるように、不自由さを補う道具や援助があればできることは多い。 68 67.3%
 7 障害があることは、「不幸」ではなく「不自由」なだけ。 56 55.4%
 8 普通の人と同じようにできないのは、努力が不足しているからではない。 53 52.5%
 9 「みんな一緒に」「できないことや苦手を克服」といった社会の当たり前の価値観に苦しんでいる人もいる。 53 52.5%
 10 障害は本人や家族の責任で生じるものではない。 50 49.5%
 11 障害があるために特別な目で見られたり、同情されたり、軽蔑されたりすることは耐え難い。 47 46.5%
 12 「障害がある人」とは「特別な支援が必要な人」である。 34 33.7%
 2) 障害別事項
 1 車いすを利用していると、ちょっとした段差や障害物があると前に進むことができない。 69 68.3%
 2 車いすを利用していると、高いところには手が届かず、床にある物も拾いにくい。 59 58.4%
 3 脊髄損傷では、体温調整ができず、尿意をコントロールすることも難しい場合がある。 34 33.7%
 4 進行性筋ジストロフィーは、全身性の筋肉の障害であるため、手先の動作が鈍く、自動販売機に小銭を投入することやレジでの支払いに手間がかかる。 31 30.7%
 5 脊髄損傷では、手足が動かないだけでなく、感覚もなくなるが、その範囲は怪我の位置が高いほど広くなる。 26 25.7%
(2)必要な配慮について
 1) 共通事項
 1 本人や家族の努力だけでは解決できないことが多くある。 70 69.3%
 2 障害だけを見るのではなく、一人の人間として全体像を見て。 68 67.3%
 3 障害があっても働きたいと願っているので、働くための支援や働く場を確保して。 67 66.3%
 4 障害者のためのサービスをもっと利用しやすくして。 65 64.4%
 5 「障害があるからできない」と決めつけずに、できることを一緒に考えて。 62 61.4%
 6 障害者にもいろいろなことに挑戦できる機会を多く設けて。 59 58.4%
 7 福祉の制度や施設の中だけに障害者を囲い込まないで。 59 58.4%
 8 「障害があるのに頑張っている」と変に美化しないで。 58 57.4%
 9 自分の周りにいる障害者のイメージで障害者一般を考えないで。 55 54.5%
 10 思いこみや押し付けの援助ではなく、援助が必要かどうかを尋ねてから必要な援助をして。 55 54.5%
 11 イベント等で障害に対する配慮がされている場合は、事前に十分周知して。 55 54.5%
 12 障害者に関わる専門家は必要な知識をしっかりと身につけて。 55 54.5%
 13 特別扱いではなく普通の人としてさりげなく接して。 54 53.5%
 14 介助者がいても、介助者ではなく本人に話しかけて。 51 50.5%
 15 何かができないことを可哀想と思う風潮を改めて。 50 49.5%
 16 交通機関の障害者割引を利用する際に、嫌な顔をしないで。 48 47.5%
 17 相互理解のために自然に交流できる場を設けて。 47 46.5%
 18 自分の障害のことを端的に説明するのは難しいので、障害の内容よりもどのような支援が必要かを聞いて。 45 44.6%
 19 障害を無くしたり軽くすれば、問題が無くなると考えないで。 39 38.6%
 20 ことさらに障害に関する言葉や事実を避けて話したり、遠まわしに言われることは、心の負担となる。 38 37.6%
 21 障害について理解するため、車いすやアイマスクなどで障害を疑似体験してみて。 38 37.6%
 22 子ども扱いしたり友達言葉で話しかけないで。 35 34.7%
 23 「障害」というイメージが悪い言葉を他の適切な言葉に変えて。 31 30.7%
 2) 障害別事項
 1 和式のトイレでは利用できない者がいるので、公共トイレには必ず洋式トイレも設置して。 76 75.2%
 2 障害者用の駐車スペースの絶対数が少ない上に、障害のない人が駐車していて利用できないことがある。 76 75.2%
 3 在宅勤務や車での通勤ができれば、重度の身体障害者でも働ける人が多い。 58 57.4%
 4 エレベーターのボタンの位置は、車いすでも操作ボタンが押せる低い位置につけて。 49 48.5%
 5 映画館等を利用する際、車いすでなければ自由に座席を選べるのに、車いすだと常に固定されてしまい選択肢がない。 48 47.5%
 6 好意とわかっていても、突然見知らぬ人に車イスを押されることは、自分の体を触られたり、無理に腕を引っ張られるときのような不快感を覚える。 43 42.6%
 7 エレベーターとエスカレーターが隣接している場合、元気な人はなるべくエスカレーターを使ってくれれば、車いすでエレベーターに乗るストレスも軽減される。 43 42.6%
 8 階段は下りの方が危険を感じるので、エスカレーターは上りと下り双方に設置して。 43 42.6%
 9 電車やバスの中で席を譲られた際、その席まで移動するのが難しくてお断わりする場合もあるが、声をかけていただいたことは有り難く、決して迷惑とは感じていないことを理解して。 42 41.6%
 10 起立できない障害者には、トイレでも横になれるスペースが必要であり、公共トイレにはベビー用以外にもベッドを設置したものが欲しい 39 38.6%

資料目次 |  前ページ |  次ページ