表紙 障害のある人が当たり前に暮らすための地域づくり 長野市障害ふくしネット やさしいお店プロジェクト事務局長 岸田 隆(社会福祉法人森と木・長野市) 障害者差別解消支援地域協議会体制整備事業報告会 平成31年3月22日 於:内閣府 p2  contents 1障害者差別解消法と地域づくり 2長野市の障害ふくしネットの取り組み(共に暮らすまちづくり研究会→やさしいお店プロジェクト) p3     福祉の現場で思うこと 1サービスでできること、できないこと 2サービス提供と地域づくりは車の両輪(地方自治体はサービス提供に腐心) 3差別解消法で、精神科病棟の長期入院や知的障害のある人の入所からの地域移行が議論されることがほとんどない p4   解消法が社会に根付くには 1対話的コミュニケーション→地域にお任せすること(共有できる物語・人間模様) 2行政組織のイノベーション→人を幸せにする組織・技術を開発できるか 3障害者差別解消法が「共に生きるための法律」であることの周知 p5   長野市共に暮らすまちづくり研究会とは? ・長野市障害者基本計画(10ヵ年)で障害のある人の権利擁護システムづくりを掲げる(平成23年から32年) ・共に暮らすまちづくり研究会(障害のある人の権利擁護システムづくり) ・差別解消のための条例づくり ・障害者権利擁護センターづくり ・障害のある人にやさしいお店大賞 ・障害理解に関するリーフレット作成など p6   今、目指している長野市の障害者権利擁護センター 1障害者の権利擁護に関する相談事業 ・障害を理由とした差別等に関する相談 ・障害を理由とした差別事案に対する助言・あっせん ・定期的な無料法律相談(弁護士等) 2障害者虐待防止に関する相談事業 ・障害者虐待及びその防止に関する相談 ・福祉オンブズパーソンの組織及び運営 3.障害理解や人権に関する啓発事業 ・障害理解に関する研修会等の開催 ・障害者の権利に関する研修会等の開催 ・コミュニティフレンドの取り組み 4.権利擁護及び自己決定支援事業 ・障害当事者が自分の権利を学ぶ研修会等の開催 ・自分自身の権利を守る活動 ・友人・隣人など民間の立場での権利擁護を行う活動 5.市民交流スペース事業 ・障害のある人もない人も楽しめる交流バルの運営 ・地域活動支援センターの運営 p7  長野市共に暮らすまちづくり研究会 タウンミーティング (作業者注:タウンミーテイングを行っている写真) p8  共に暮らすまちづくり研究会タウンミーティング(2015) 演劇『吉池さんのボーナス』 (作業者注:演劇を行っている写真) p9   そして、やさしいお店プロジェクト設立 ・タウンミーティングを通して、民間事業所の皆さんとの出会い ・障害のある人と民間事業所との出会い ・平成30年4月、当事者、民間事業所、福祉関係者、行政がメンバーとなり、やさしいお店プロジェクト始動 ・差別解消支援地域協議会で協力要請 ・隔月に会議を開催/町づくりイベントなどに参加し、「やさしいお店」を広報 ・長野市に公的制度するように要請 p10   「やさしいお店」の目的とねらい 障害のある人が街に出かけられやすい環境を整備→障害のある人が地域で暮らし、街に出かけていく→いろいろな立場の人同士の対話の機会を増やす→障害のある人や高齢者などいろいろな人にやさしい街にしていくことで、長野市を訪れる人たちにも「長野ってやさしいなあ」と感じてもらえる街に変えていく p11  やさしいお店登録制度について 「やさしいお店づくりマニュアル」で障害者差別解消法など基本事項を理解→各店舗が長野市障害福祉課に「登録申込書」を提出する→長野市から「登録証」「ステッカー」「リーフレット」を送付→入り口にステッカー、店内に登録証やリーフレットを掲示 p12   やさしいお店づくりマニュアル   やさしいお店づくりのポイント ・心のバリアフリーを一番大切にしています ・「入店拒否・サービス拒否はしません」 ・求めに応じて適切な配慮をします   やさしいお店がめざすもの ・ユニバーサルな店づくりをすすめます! ・障害のある人の社会参加を応援します! ・お互いが理解を深めるための対話を大切にします! p13  面白いムーブメントとして継続していけるかがカギ! ・ルールでできること、マインドでできること ・しんどいと続かない、面白ければ続く ・みんながマイノリティであったら面白い(みんな同じからみんな違うへ) ・そもそも立場や条件が違う人同士は分かり合えない ・両者の生きている世界が同じではない場合には、両者が共有できる物語(対話)が必要 ・対話を重ねた者同士のコミュニティ(小さなコミュニティの数珠つなぎ) p14  やさしいお店プロジェクト(2018) 『ごんバル』とコラボ (作業者注:『ごんバル』とコラボの実施状況の写真)