資料3-1   障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について   文部科学省 生涯学習政策局 生涯学習推進課 障害者学習支援推進室  1「特別支援総合プロジェクト特命チーム」と「障害者学習支援推進室」の設置   文部科学省では、障害者が生涯にわたり自らの可能性を追求できる環境を整え、地域の一員として豊かな人生を送ることができるようにすることが重要であるとの認識のもと、省内の体制を確立するため、「特別支援総合プロジェクト特命チーム」を設置するとともに、平成29年度から生涯学習政策局に「障害者学習支援推進室」を新設。 今後、教育、スポーツ、文化の施策全体にわたり、障害者の生涯を通じた多様な学習活動を支援するため、福祉・保健・医療・労働等の関係部局と連携した進学・就職を含む切れ目ない支援体制の整備、障害のある子供の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援する特別支援教育、障害者スポーツや障害者の文化芸術活動の振興等の施策を横断的かつ総合的に推進。  2「特別支援教育の生涯学習化に向けて」(平成29年4月7日付 文部科学大臣メッセージ ポイント) ○障害のある方々が、夢や希望を持って活躍できるような社会を目指していくことが必要。その中でも、保護者の方々は、特別支援学校卒業後の学びや交流の場がなくなることに大きな不安を持っていること。 ○今後は、障害のある方々が生涯を通じて教育、文化、スポーツなどの様々な機会に親しむことができるよう、教育施策とスポーツ施策、福祉施策と労働施策等を連動させながら支援していくことが重要。これを「特別支援教育の生涯学習化」と表現すること。 ○各地方公共団体においても、関係部局の連携の下、国と共に取り組んでいただきたいこと。  3「障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について」(平成29年4月7日付通知) 依頼事項のポイント ①障害者の多様な学習活動を総合的に支援するため、都道府県・市町村における関係機関との連携や取組の推進を行う部署の明確化など、体制の整備・充実 ②障害者の生涯学習支援活動に係る文部科学大臣表彰のための適切な候補の推薦 ③障害者スポーツ振興を総合的に推進するための体制整備 ④全国の特別支援学校においてスポーツ、文化、教育の祭典を開催する「Specialプロジェクト2020」の推進に向けた、都道府県の関係部署や関係団体等が連携した体制の構築 ⑤障害者の個性と能力の発揮、社会参加の促進、相互理解につながる文化芸術活動の充実 ⑥特別支援教育におけるスポーツ・文化芸術活動等の取組の充実。障害のある子供たちが円滑に次のステージに進めるような取組の充実 ⑦小学校等における障害者に対する理解を推進する取組の充実 ⑧大学等における障害のある学生の修学支援の在り方について、検討結果を取りまとめた「第二次まとめ」に関する周知、取組の充実  4 平成29年度予算事業・今後の取組 ○今後、以下の平成29年度予算事業を推進するとともに、①障害者の生涯学習支援活動に係る文部科学大臣表彰、②平成29年度事業の障害者支援の観点からの総点検、③各方面への周知・機運醸成などを進める。  (平成29年度予算事業) → Specialプロジェクト2020 → 特別な支援を必要とする子供への就学前から学齢期、社会参加までの切れ目のない支援体制整備 → 地域学校協働活動推進事業 → 障害者の文化芸術活動の充実 → 社会で活躍する障害学生支援センター形成事業 ○さらに、既存の施策の充実に加え、学校卒業後も教育、文化、スポーツに親しむための支援策について、ニーズを十分に捉えながら、平成30年度概算要求なども視野に検討を進める。