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「幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂に関する検討会」 第4回議事録

1.開催日時

平成28年8月30日(火) 15:00~17:00

2.場所

中央合同庁舎第8号館8階 特別大会議室(〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1)

3.議題

(1)開 会
(2)幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂について
(3)その他
(4)閉 会

4.議事内容

  • 無藤座長 それでは、定刻となりましたので、ただいまより、第4回「幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂に関する検討会」を開催いたします。
     委員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席いただきまして、まことにありがとうございました。  本日ですけれども、秋田委員、汐見委員、田中委員、橋本委員、渡邊郁美委員におかれましては、御欠席ということでございます。
     それでは議事に入りたいと思います。
     まず、事務局より、配付資料の確認及び御説明をお願いいたします。
  • 里見参事官補佐 配付資料の確認をさせていただきます。
    本日は、議事次第に記載してありますとおり、資料1~4、その他、机上に参考資料を配付させていただいております。あわせて、今回、審議のまとめの(素案)に対する御意見として、汐見先生から、それから、「さらに検討を要する課題」に対する御意見として、三代川先生から御意見をいただいていますので、それの資料についても最後につけていただいていますので御確認を願います。
  • 無藤座長 ありがとうございました。よろしいでしょうか。
     本日でございますけれども、これまでの配付資料についての御説明をまず事務局よりお願いしたいと思います。
  • 里見参事官補佐 では続きまして、配付資料の説明をさせていただきます。
     まず、資料1-1でございます。「幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂に関する審議のまとめ(素案)」でございます。本件につきましては、これまで第3回までで先生方から御意見をいただきましたものについておまとめさせていただきました。
     まず、目次でございますけれども、「序」として「幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂にあたって」、そして、項目としては3つに分けております。Iは「幼保連携型認定こども園教育・保育要領改訂の方向性」、IIは「改訂の方向性を踏まえた構成の見直し」、IIIは「その他の課題」でございます。
     Iの方向性につきましては、大きく2つに分けております。1つ目は「幼稚園教育要領の改訂及び保育所保育指針の改定の方向性との整合性」、もう一つ目は「幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項の充実」と分かれております。「配慮すべき事項の充実」については3つの項目に分かれておりまして、1番目が「在園時間や日数が異なる多様な園児がいることへの配慮について」、2番目は「2歳児から3歳児の移行にあたっての配慮について」、3番目は「子育ての支援について」となっているところでございます。
     IIの「改訂の方向性を踏まえた構成の見直し」につきましては、「見直しの方向性」と「具体的な章構成(案)」を示させていただいております。
     ページをお開きください。「序」改訂に向けてということで、これまで御議論いただいた内容についてまとめさせていただいたものです。これについては少し割愛させていただきまして、内容面のほうについてお話をさせていただきたいと思います。
     2ページ目をお開きください。「幼稚園教育要領の改訂及び保育所保育指針の改定の方向性との整合性」でございます。(1)については「幼稚園教育要領の主な改訂の方向性」、(2)は「保育所保育指針の主な改定の方向性」でございます。幼稚園教育要領につきましては「審議のまとめ」が出ております。学校法人全てのものでございますが、それに基づいての内容からピックアップしたものでございます。
     1つ目は(幼児教育において育みたい資質・能力と幼児期にふさわしい評価の在り方)、2つ目は(幼稚園等におけるカリキュラム・マネジメント)、3つ目は(資質・能力の育成に向けた教育内容の改善・充実)、4つ目は(小学校との接続)、5つ目は(幼児期にふさわしい評価の在り方)、6つ目は(学びや指導の充実と教材の充実)でございます。
     「保育所保育指針の改定の方向性」、3ページでございますが、本件につきましては、8月2日に中間まとめが、保育所保育指針が出ております。それに基づいて資料のほうを整理させていただいております。
     1つ目は(乳児・1歳以上3歳未満児の保育に関する記載の充実)(保育所保育における幼児教育の積極的な位置づけ)、3つ目は(子どもの育ちをめぐる環境の変化を踏まえた健康及び安全の記載の見直し)、4つ目は(保護者・家庭及び地域と連携した子育て支援の必要性)、5番目は(職員の資質の専門性の向上)でございます。今後、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂内容にこの辺については反映させていくというものでございます。
     次の4ページ目です。「幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項の充実」でございます。1番目は「在園時間や日数が異なる多様な園児がいることへの配慮について」でございます。幾つか項目分けして整理させていただきました。
     1つ目ですが、(学びの連続性・発達の連続性)でございます。2つ○印がございますけれども、乳児期からの発達の連続性とそれに応じた学びの連続性を押さえた上で、園での環境と家庭との連携について明記したほうがいいのではないか。2つ目が、教育及び保育の内容は教育及び保育時間の間で分断されないようにすることを明確にすることが重要ではないか。
     続きまして、(一日の生活の流れ)でございます。これにつきましては、園児の生活の連続性を考える際に、園児一人一人の一日の生活の流れを意識することが重要ではないかということ。そして、3つ目の○でございますが、一日の生活の流れの中で、教育課程に係る教育時間とその他の時間を一体的に捉えて、園児の一日の自然な流れをつくり出すことが重要なのだと。そのためには、保育教諭間での情報交換を行ったりすることが必要であるということでございます。続きまして4つ目の○でございます。在園時間等、一日の生活リズムの異なる園児が一つの学級を形成していることを念頭に置きながら、個々の実態に即した生活ができるようにすることなどの配慮が重要ではないかということでございます。一番最後の○でございます。教育課程に係る教育時間外の教育及び保育につきましては、5ページでございますが、教育課程に係る時間の内容と切り離すのではなく、緩やかな関連を持たせながら、この時間帯ならではの経験ができる内容を積極的に位置づけることが必要であるということでございます。
     続きまして、(指導計画作成)でございます。1つ目の○でございます。指導計画の作成においては、一日を通した計画が必要であり、それぞれの時間を担当する保育教諭が一緒に作成していく必要がある。2つ目の○でございます。計画の作成に当たっては、園児が園生活の主体として自ら取り組めるように、保育教諭が意図的、計画的に環境を構成することが重要であるということでございます。
     続きまして、(登園する園児と登園しない園児がいる期間中の配慮)でございます。1つ目の○でございます。登園する園児と登園しない園児がいる期間中の教育及び保育は、家庭や地域の実態等を踏まえ、園児の生活を考慮した上で、この期間ならではの工夫をして実施されることが望ましい。2つ目の○ですが、その際には、休業中の園児であったとしても、希望した場合は一緒に経験できるように配慮することも重要であるということでございます。
     次ページをお開きください。6ページでございます。(教育及び保育に関する全体的な計画の作成)でございます。在園時間や在園期間が異なる子どもたちがいることを前提として、修了までに育てたいことを視点に置きながら、教育及び保育の全体的な計画を策定することが重要であるということでございます。
     (1)につきましては、これまでも教育・保育要領に書かれていた内容をより詳細に、さらに追加等をしたものでございますが、(2)の「2歳児から3歳児への移行にあたっての配慮について」は、今回新たに書き加える内容でございます。
     1つ目は(2歳児の学級から3歳児の学級へ移行する園児に対する配慮)でございます。2歳児の学級から移行する園児が安定して過ごせることが、新入園児の安定につながることから、2歳児後半からの取組を行うなど配慮と工夫が必要ではないかということでございます。
     続きまして、(新入園児や他園から転園する園児に対する配慮)でございます。1つ目の○でございます。3歳児から入園する子どもたちの3歳児までの育ちの理解、受け止め等、発達の連続性を大事にしながら配慮していくことが重要ではないかというものでございます。
     続きまして7ページ目でございます。(新たな3歳児の学級をつくっていくための配慮)でございます。2つ目の○でございますが、4月当初は、2歳児の学級から移行する園児と3歳児で新たに入園する園児がそれぞれ、安心して過ごす時間や空間を設けるなど、落ちついて過ごすことができるようにするなどの工夫が必要であるということでございます。
     続きまして、「(3)子育ての支援に当たっての配慮について」でございます。これについては改めて申すことではございませんけれども、子育て支援については、認定こども園法のもとで義務づけられている内容でございます。その際の配慮ということで、幾つかピックアップさせていただきました。
     1つ目、(子育ての支援全般にかかわること)でございます。1つ目の○でございます。子育ての支援は、一方的に保護者が支援の受け手となるのではなくて、双方向的な関係性を築くことが重要だということでございます。2つ目の○でございますが、子育ての支援は、各家庭や地域、園の実情に応じた支援を考える必要があり、その際に園の基本的理念や特色を十分に生かしながら子育ての支援を考えていくことが重要であるということ。3つ目の○でございますが、子育ての支援とは、保護者の実態やニーズを知る貴重な機会であるなど、子育て支援から得たものを日常の教育及び保育に生かしていくことが重要であるということでございます。
     続きまして、(在園児の保護者に対する子育ての支援)でございます。1つ目の○でございますが、保護者間の相互理解や交流が深まることを工夫するとともに、保育教諭は保護者に寄り添い、共感しながら専門性によって支援していくことが重要であるということでございます。
     8ページ目でございます。(地域の保護者に対する子育ての支援)でございます。ここでは○が全部で4つありますけれども、1つ目の○でございますが、子育ての支援を行うに当たっては、さまざまな専門機関や専門職と日ごろから連絡をとり、園内の体制づくりに努めることが重要であるということ。それから、3つ目の○でございます。子育て支援における「予防」的機能を重視し、園における子育て支援がサポート源として保護者の安心感につながることが重要であるというものでございます。
     ここまでが特に配慮すべき事項の内容でございます。
     9ページ目でございます。「改訂の方向を踏まえた構成の見直し」ということで、「見直しの方向性」ということでございます。1つ目の○でございますけれども、現行の教育・保育要領は、平成27年4月に施行されたばかりであり、基本的構成は維持しつつも、幼稚園教育要領、保育所保育指針の見直しの方向性との整合性をとりつつ、必要な章立ての見直し等を行うこととする。2つ目の○でございますが、その中で、現行の教育・保育要領の第1章総則第3幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項に記載されている「健康及び安全」「子育ての支援」については、新たに章立てすることが適当であること。3つ目の○でございます。幼保連携型認定こども園特有の事項である、「幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項」については、新たに章立てするのではなく、現行の教育・保育要領同様、総則に載せることが適当であるということでございます。
     10ページをお開きください。章立ての構成(案)を示しているものでございます。第1章から第4章まででございます。今ほど御説明いたしましたように、今回、第3章「健康及び安全」、第4章「子育ての支援」を新たに章として設けさせていただいているところでございます。その他、第1章の中でも、幼稚園教育要領、保育所保育指針などの内容を踏まえて新たに文言を設けたりしております。第2章についても同様でございます。
     続きまして11ページをお開きください。「その他の課題」でございます。その他の課題につきまして、全部で3つ示しております。1つ目は(特別に支援を要する園児への配慮)でございます。2つ目の○でございます。今回の学習指導要領の改訂(幼稚園教育要領の改訂)及び保育所保育指針との整合性を図りながら、幼保連携型認定こども園教育・保育要領または、解説等に内容を反映させる必要があることとしております。
     それから、(研修の重要性・資質向上)ということでございますが、2つ目の○でございますが、園内での職務の役割や機能の明確化など、研修体系の検討の充実等についても記載する必要があるということでございます。 それから、(周知に向けた取り組み)でございます。2つ目の○でございますが、幼保連携型認定こども園の趣旨・内容等が日々の教育及び保育に携わっている現場の保育要領等、関係者に十分理解され活用されるよう、その趣旨や内容等を、より平易な言葉を使用しつつ解説書を作成することが必要と考えられる。また、研修の充実とともに、認定こども園の関係者や行政担当者等に向けた説明会等による周知が必要であるということでございます。
     資料1-1「審議のまとめ(素案)」についての説明は以上でございます。
     続きまして資料1-2、「さらに検討を要する課題」でございます。この内容につきましては、これまで委員の先生方から御提案いただいた内容を我々のほうで整理したところ、審議のまとめに記載するにはもう少し御議論が必要かなと思いまして、「さらに検討を要する課題」として示させていただいております。
     (子育ての支援)でございますが、1つ目の○についてでございます。子育ての支援事業は、利用する保護者が固定しまう。利用しない保護者が孤立していく傾向がある。そのため、地域のセンターや専門家との連携など、幼保連携型認定こども園でできる子育て支援について、どのように捉えて、それを園内で共通認識していくかが課題であるということでございます。
     2つ目は、地域の子育て支援の担い手を送り出していくのも幼保連携型認定こども園の役割と考えられる。教育・保育の中で、保護者自身が育ち、それで地域を活性化していくことが起こり得るような、地域とのつながりをどうつくっていくか検討する必要があるということでございます。
     この辺の御指摘は重要な点ではあるかと思うのですが、今後、教育・保育要領や解説にどのように書いていったらいいかということについて、もう少し先生方の御議論をいただければと思います。
     続きまして、資料2でございます。保育所保育指針の改定に関する中間まとめでございます。内容的に先ほど(素案)の中で説明した内容とかぶるかと思いますけれども、御了承ください。資料2をお開きください。「保育所保育指針の改定に関する中間とりまとめの概要」ということで、本年8月2日に整理されたものでございます。このパワーポイントに基づいて御説明させていただきます。
     1つ目、「保育所保育指針の改定の方向性」として全部で5つということでございます。1つ目、「乳児・1歳以上3歳未満児の保育に関する記載の充実」ということで、この時期の保育の重要性、0歳~2歳児の利用率の上昇等を踏まえ、3歳以上児とは別に項目を設けるなど記載内容を充実する。2つ目「保育所保育における幼児教育の積極的な位置づけ」。保育所保育も幼児教育の重要な一翼を担っていることなどを踏まえ、卒園時までに育ってほしい姿を意識した保育内容や保育の計画、評価の在り方などについて記載内容を充実。主体的な遊びを中心とした教育内容に関して、幼稚園、認定こども園との整合性を引き続き確保する。3つ目、「子どもたちの育ちをめぐる環境の変化を踏まえた健康及び安全の記載の見直し」。子どもたちの育ちをめぐる環境の変化を踏まえ、食育の推進、安全な保育環境の確保等に関して、記載内容を見直していく。4つ目、「保護者・家庭及び地域と連携した子育て支援の必要性」。保護者と連携して「子どもの育ち」を支えるという視点を持って、子どもの育ちを保護者とともに喜び合うことを重視するとともに、保育所が行う地域における子育て支援の役割は重要になっていることから、「保護者に対する支援」の章を「子育て支援」に改め、記載内容を充実。5つ目、「職員の資質・専門性の向上」。職員の資質・専門性の向上について、保育士のキャリアパスの明確化を見据えた研修機会の充実なども含め、記載内容を充実していく。
     「その他の課題」として「小規模保育、家庭的保育等への対応」、2つ目、「周知に向けた取組」、3つ目、「保育の質の向上に向けて」でございます。
     簡単でございますが、中間とりまとめの概要は以上でございます。
     最後になりますが、資料3でございます。「過去3回における検討会における主な意見」でございます。これまで1回目から3回目までの先生方の御意見をそれぞれ項目ごとに、1つ目、「在園時間や日数等が異なる多様な園児がいることへの配慮について」、そして2つ目、「2歳児から3歳児への移行にあたっての配慮について」、3つ目、「子育ての支援について」、4つ目、「その他」についてまとめたものでございます。
     最後でございますが、今回御欠席されています汐見先生のほうから、今回の審議のまとめの(素案)に対する御意見が出ております。別に資料のほうを刷らせていただいております。恐縮でございますが、私のほうから簡単に御説明させていただきたいと思います。
     2つございます。1点目でございますけれども、こちらについては幼稚園教育要領の中身が書いてありますけれども、認知的能力、認知的スキルということについて、非常に重要な扱いになっているということでございますけれども、最近の研究では、非認知的スキルの養成についても乳幼児期には大事になっているということでありまして、幼保連携型認定こども園の教育・保育要領につきましては、この認知的スキルと非認知的スキルの双方を視点に入れた書き方をしていく必要があるのではないかということでございます。
     もう一つ目でございますが、子育て支援の全般にかかわることということで、その中で、子育ての支援は一方的に保護者が支援の受け手となるのではなく、双方向的な関係性を築くことが重要であるということに対して、双方向的な関係というのは誤解を招く場合も考えられるということでございます。「双方向」と言うと、支援する側も何らかの意味で被支援者からいただくということになってしまう可能性があるということなので、子育て支援で大事なのは、上から目線で支援する形にならないことで、保護者にも内在的に持っている親としての喜びを持って子育てしたいとか、自信を持って子育てしたいとか、親として成長したいとかのニーズをしっかりつかみとって、そのニーズに丁寧に応答することが重要だということでありますので、その辺の言葉使いについては もう少し考えたほうがいいのではないかという御指摘を意見としていただいているところでございます。
     簡単でございますが、私からの説明は以上でございます。ありがとうございました。
  • 無藤座長 ありがとうございました。ただいまの事務局からの御説明について、今すぐにご質問があれば受けますけれども。
     とりあえずはよろしいですか。
     それでは、幾つかの資料がございましたけれども、大きく議論いただきたいところは、資料1-1「審議のまとめ(素案)」、もう一つが1-2の「さらに検討を要する課題」でございます。まず、「審議のまとめ(素案)」につきまして、前半1時間程度をめどに議論をお願いしたい。その後、30分ぐらい残ると思いますので、その中で「さらに検討を要する課題」について御議論をお願いしたいと思います。
     では、まず「審議のまとめ(素案)」ということでお願いしたいと思いますので、どなたからでも結構でございますけれども、御発言いただける方につきましては名札をお立ていただきたいと思います。
     なお、きょうの会議室はワイヤレスのマイクが2人に1本という形で間に置いてあるようですので、それを適宜使っていただければと思います。
     では、どなたからでもよろしくお願いいたします。
     今、「審議のまとめ(素案)」ですので、これを膨らませる形で最終的なまとめになりますので、ここにあることの修正とか補足でもいいですが、新しい論点でもいいですけれども、どういう点でも気づかれたこと、どうぞお願いいたします。
     では、大日向委員、お願いします。
  • 大日向委員 私は子育て支援について申し上げたいと思います。子育て支援につきまして随分よく書き込んでいただいていまして、感謝申し上げます。その上で3点、細かいことですが、手短に申し上げたいと思います。
     まず、資料1-1の8ページです。(地域の保護者に対する子育ての支援)というところで、1つ目の○、2つ目の○、いずれも専門機関、専門職という言葉が記載されています。もちろん、専門機関、専門職の方々との連携は非常に重要だと思いますが、地域の保護者の子育て支援を実際にしております立場から言いますと、専門機関、専門職の方々だけで地域の保護者に対する支援が十分かというと必ずしもそうではない面があります。むしろ地域の方々の活用、連携ということももう少し書き込んでいただけたらよろしいのではないかと思います。
     2点目は、1枚戻りまして7ページ目のところです。7ページ目の(3)の子育て支援全般にかかわることで、汐見委員から「双方向的」という言葉、別の言葉がないだろうかという御指摘がありました。私は「双方向的」でも大丈夫ではないかと思うのですが、汐見委員の御指摘ももっともかとも思いまして、例えば「互恵的」という言葉ではどうかなということを考えました。
     なお、今、座長は、資料1-2は後段でとおっしゃいましたけれども、今の子育て支援と若干絡みますので、資料1-2も簡単に申し上げたいと思いますが、資料1-2の2つ目の○のところで、子育て支援の担い手を送り出していくことの重要性、確かにそのとおりだと思います。ただ、2行目になりますと、保護者自身が育つということの記載にとどまっていまして、子育て支援の担い手というのは保護者が循環的に担い手となるような育成も非常に大事ですが、一方で、現在その地域にいらっしゃるいろんな年齢の方々、いわゆる地域の人材の活用ということも大事ではないかと思いますので、このあたりも今後の課題としていただければありがたいと思います。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。いずれの御指摘も適宜生かすということでいきたいと思いますので、お願いします。それではほかの方いかがでしょうか。
     山下委員、お願いします。
  • 山下委員 とりまとめ、どうもお疲れさまでした。4ページの(学びの連続性・発達の連続性)の○の2つ目ですが、「教育及び保育の内容は教育及び保育時間の間で」と書いています。つまり、教育及び保育を一体的に行うということですね。確認です。
  • 無藤座長 私、解説するのも何ですけれども、教育及び保育というのは現在の教育・保育要領で既にいろいろなところで使われていますね。それは多分、幼保連携型認定こども園ですけれども、というのが法律上もですけれども、教育・保育を一体的に行うと規定されている。その一体性というのを強調する意味で、「及び」だと思うのですね。そういう意味では、教育及び保育というのは、認定こども園の用語として見ると、学校教育としての教育と保育を要するこどもの保育というものが一体的ということなので、少なくとも3歳以上については、いわゆる1号のお子さんと2号のお子さんがいる時間は教育及び保育だと思いますけれども、同時に、4ページの下のほうにもありますように、教育課程に係る教育時間以外でも教育及び保育として、その場合には教育というのが、結論的には、この言い方の整理に従えば、教育課程外の教育活動としての教育を含めながら、教育及び保育、そして、いわゆる教育課程に係る教育時間の中と外というものが連続的、具体的だということを伝えたいように書いてあるのだと。
  • 山下委員 つまり、4時間という時間で分けたりせず、一体的に行うということですね。
  • 無藤座長 現実には1号のお子さんがそこで帰るという意味では時間を分けられるのだけれども、そこに連続的なさまざまな配慮をしていくという形ですね。
  • 山下委員 ありがとうございました。
     次に6ページです。「2歳児から3歳児への移行にあたっての配慮について」○の2つ目ですけれども、最後のところに「園児が安定して過ごすように配慮することが重要である」と記載されています。これに加えて、2歳児、3歳児の担当の保育教諭が連携して、円滑に接続を図ることが大切だという保育教諭の役割について記載するといいのではないかと思います。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございます。2番目の論点はまさにおっしゃるとおりだと思いますし、2歳から3歳の部分を、最終的に認定こども園教育・保育要領の記載としてはこういう簡潔な文章かもしれませんけれども、意味合いとしては割と、要するに、認定こども園のこの教育・保育要領でしかここは書けない部分というか、書かない部分ですから、ある程度の理解を得られる形の十分な書き方といいますかね、ぜひその辺はさらなる御提言をお願いしたいと思います。ありがとうございました。
     それでは、ほかの方、どこでも結構ですけれども、お願いします。
  • 砂上委員 千葉大学の砂上です。
     資料1-1に関して、「審議のまとめ(素案)」、丁寧にこれまでの議論をまとめていただきましてありがとうございます。
     私からは、まず4ページ目の(一日の生活の流れ)というところにかかわって1点意見を述べさせていただきます。この一日の生活の流れの中で、例えば4ページ目の下から2つ目の○のところでは、「教育課程に係る教育時間外の教育及び保育は」とあり、教育課程に係る教育時間外の時間がどのようであるべきかということは、「安心してゆったりと」とか、「学級とは異なる園児や保育教諭と出会い」というところで書かれているのですが、むしろその裏側として、では「教育課程に係る教育時間」とはどのようなものであるべきかというところを少し明確にしたほうが良いと思いました。「教育課程に係る教育時間外」と「教育課程に係る教育時間」の連続性ということは当然あるのですが、「教育課程に係る教育時間」というのは、学級を前提として、学級担任が学級の全ての園児に共通の指導計画ということを前提にして、遊びを通しての総合的な指導を中心に行うという、今回の改訂における幼児教育の方法と内容にかかわる本質的な部分はこれなんだよというところを一度はっきり示しておいたほうが誤解がないのではないかということを感じております。
     どちらかというと、4ページ目の下から3つ目もそうですけれども、「生活リズムが異なる園児が」など、それぞれの違い、生活リズムの違い等を配慮するというところをたくさん書いてあるのですが、一方で、そういう子たちが一つの学級を形成して、「教育課程に係る教育時間」をどう過ごすかというところを明確にすることも一方で大事ではないかなと思いましたので、そのあたりのことも一文入れていただけるとバランスがよいのではないかと思います。
     もう一つ、子育て支援に関するところに関して、同じ資料1-1の8ページ目になります。8ページ目の(在園児の保護者に対する子育ての支援)の上から2つ目の○になりますが、「保育教諭は保護者の子育ての大変さを受け止めながら、それを一緒に乗り越えることの楽しさを共有すると共に」とあります。この「一緒に乗り越える」というときに、楽しさとか、あと子育ての喜びということは当然あると思いますが、やはり楽しさだけではない、多様な感情というところを保護者は抱えていますし、それを一緒に共有したり寄り添うということも支援としては重要だと考えます。子育ての喜びや楽しさだけを強調してしまうと、それ以外の感情を抱いたときに保護者が要らぬ罪悪感ですとか無力感に襲われるということにもなりますので、ここはできれば、子育ての大変さを一緒に乗り越える中で多様な感情を共有したり寄り添ったりというような形で、楽しさ以外の感情も当然保護者は感じるし、それに寄り添い共感するというような書きぶりにしていただいたほうが現実的だと感じました。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。2点とも大事なポイントだと思いますので、その辺、書き込みたいと思います。
  • 三谷参事官 1点だけ補足したいと思いますが、砂上先生の1つ目のほうの意見ですね。教育課程に係る時間の話なのですけれども、これの構成上の考え方として、一番最初のところで、幼保連携、改訂の方向性の1で、幼稚園教育要領の改訂との整合性ということを述べています。これのまさに心が、今、先生がおっしゃられたような、そもそも論として、多分、教育要領の中ではどのように学級編成してやるべきなのかみたいなことは、根本論というか、幼児教育の教育課程の編成された中でどうあるべきかみたいなところはここで多分かなり語っていただけるだろうと思っているのですね。
     そのようなところを踏まえて、ではそうでない部分であるとか、認こ園ならではの注意点というような感じで事務局としては考えております。ですので、そこでどんなことが認こ園について書かれてくるのかなんていうことも、文科省の方がいらっしゃるのでなかなか言いにくいのですが、そういったところも見ながら、少し先生の御意見、御検討させていただければと思っております。
  • 無藤座長 わかりました。ありがとうございます。ほかにいかがでしょうか。
     では、渡邉英則委員、お願いします。
  • 渡邉委員 きちんと把握してないところもあるのですけれども、汐見先生の意見も考えながら、例えば全体的な計画という話の中で、0歳、1歳、2歳のところは保育所保育指針の中ですごい大事に書かれています。保育所保育指針、資料2の2ページのところに書いてあるように、「保育所保育指針の改定の方向性」、特に(基本的信頼感の形成)というところで、例えば、1つ目の○のところに、「この時期は、周囲の人や物、自然など様々な環境との関わりの中で、自己という感覚や、自我を育てていく」とか、次の○のところでは、非認知的能力を育むとか、自己肯定感とか、いろんなことに触れています。それから次は、(学びの芽生え)となって、「主体的に周囲の人や物に興味を持ち、直接関わっていこうとする。このような姿は「学びの芽生え」であるという話になって、次の3ページ目に続くのですけれど、1歳児から2歳児にかけては、歩行が始まって、人や物への興味・関わりを深めていくというように、保育所保育指針では学ぶ環境を充実させながら、そこで子供が育っていくと書かれています。これは認定こども園であろうと、地域の子供であろうと、全ての子供たちが育っていくような豊かな環境や人とのかかわりがあって、そこがきちんと充実するからこそ、非認知の力も育つし、そこから幼児教育が始まるといえます。認定こども園教育・保育要領ではそこをまずきちんと押さえて、その上に2歳から3歳の連携があり、3歳から幼稚園教育要領も入ってくる。学校教育とは何かということもあるが少なくとも集団の中でいろんなさまざまな多様な人たちとかかわり、それは保護者が働いているとか働いていないとかだけでなく、外国籍であろうがなかろうが、多様な人がいながら、その中で自分という人間をどのように成長させていくか、0歳から5歳までの育ちをきちんと押さえて育てていく必要があります。
     生活のスタイルとかはいろいろ違うのだけれども、それを認めつつ、2歳から3歳への配慮をすべき事項とは何かというような筋がきちんと見えたほうがいいと思います。汐見先生も書かれているように、子供はどういうところでどういう力が育つのかといったときに、やはり0歳、1歳、2歳のところを大事にしておかないと育たない。幼稚園が認定こども園になると、3歳児の保育をそのまま2歳に当てはめていこうとすることもあります。上から下にという発想より、0歳、1歳、2歳という生活がきちんと保障され、それは少なくとも園にいる子だけでなく、地域の子供たちにも、それがきちんと保障されながら、3歳児以上の幼児教育が実現されていくということが明確に示されることが大事かなと思っています。
  • 無藤座長 おっしゃるとおりなのだと思います。ただ、そのあたりはもちろんそのとおりなので、多分、教育・保育要領としては、今の審議のまとめとしては、幼稚園教育要領に準じてとか保育所の指針に準じてと書いてありますけれども、教育・保育要領にそう書くわけではなくて、当然ながら、幼保連携型認定こども園としてどのように教育及び保育を進めるかというのが総則の最初に書かれている。その中核が、今、渡邉委員がおっしゃったような中身になると思いますので、ぜひそういう方向をきちっと入れたいと思います。ありがとうございました。
     ほかにはいかがでしょうか。
     では、横山委員。
  • 横山委員 子育て支援のところで2点追記というか、補っていただきたいなというところをお話ししたいと思います。
     1点目は、8ページ目の地域の保護者に対する子育ての支援のところで、在園児のほうは7ページの一番下に、保護者間の相互理解とか交流というつながりがあるのですけれども、地域の保護者同士の方のつながりの場という部分がここにはないように思うので、最後のところでハブ的な機能というのがありますけれども、一緒に子育て支援にかかわっている中でお互いに知り合ってグループができていってという場もあると思うので、そこを1つ書いていただけるとよいかなと思います。
     あともう一点は、保育所もそうですけれども、こども園での子育て支援の一番大きな特徴は何かというと、そこに育ちつつ子供がいるということと、子供にかかわっている先生方がいらっしゃるというところだと思います。なので、在園児の子供たちを介した支援というか、かかわっていくことができるのではないのかなと思います。 渡邊郁美委員がきょう御欠席ですけれども、あいじつ子ども園さんのところで、行事のときに在園児の5歳児さんが子育て支援の子供たちとかかわるというお話をされていました。子供たちも5歳児さんぐらいになってくると、未就園の小さな子たちとかかわっていくおもしろさもあるだろうし、そこに未就園児のお母さんたちもいらして、自分たちの育ちをほめてくれたりという場は、こども園ならではというか、子供たちがそこにいるからこそかなと思うので、子供を介して子育て支援というのも広がっていくという観点も入れていただけるとよいのかなと思いました。
  • 無藤座長 ありがとうございました。おっしゃる2つの点を盛り込む、今、あると言えばあると思うのですけれども、より明確に強く書きたいと思います。ほかには。
     では、岡村委員、お願いします。
  • 岡村委員 審議のとりまとめをここまでまとめていただいてありがとうございます。先ほどの渡邉委員の御発言に私も同感のものがあるのですけれども、保育所・保育指針の検討会でもお話をしたのですが、3、4、5歳の部分を幼稚園教育要領の内容を受けとめながら、0、1、2歳のところを充実させようといったときに、全く連続性がないわけではないわけですが、やはり育ちを一貫して見ていく一貫性ということ。そして、特に認定こども園では、幼稚園の機能、保育所の機能が一体的に、あるいは子育て支援の機能も一体的にということの中で、とても豊かな内容がそこにあるのですけれども、その内容を別々に書いていくときに、小学校と幼児期の接続と同じように、0、1、2歳と3、4、5歳の接続みたいな問題になっていくことがないように、やはりそこは関連させてつくられていく。そして、3、4、5歳、5領域で書かれるのであれば、そこにつながるような言い方を、0、1、2歳のところをどう書いていくかというところが、これは保育所保育指針もそうですけれども、課題になるのかなと思います。
     それから、職員の資質向上について、保育所保育指針のほうでは5章構成にしているわけですけれども、認定こども園教育・保育要領の今の章立ての案としては4章構成で、その他の課題のところに研修の重要性、資質向上が出てくるのですが、これはどこに含められていくのか、章を立てないとすればどこの部分に入っていくのか、そのあたりを少し解説していただければと思います。
  • 三谷参事官 まず、幾つか出ている保育所保育指針との関係であるとか、それから、今、汐見先生の御意見も含めてということですけれども、まず、通してという考え方についてはおっしゃるとおりだと思っています。そういったこともあって、このまとめの中で言うと、一番最初の(学びの連続性・発達の連続性)、4ページのところにありますけれども、ここのところがまさにそういったことを言いたいところであるということ。いろんな形での連続性ということはしっかりと、今、御意見もいただきましたし、それからまた、当然、保育所保育指針、幼稚園教育要領の書きぶり等々と整合性をとりながら、御意見も踏まえつつ、この学びの連続性等々について、具体的にどのように書いていくか、少し検討させていただければと思っております。
     それから、研修については、現行の教育・保育要領の解説書で、例えば、小学校との接続などの項目の中で記載されているのみで、研修単独の項目はありません。改訂後の教育・保育要領の中で示せるか、解説の中で示せるか、いずれにしましても、何らかの形で、研修の重要性については示していく必要があると考えております。
  • 岡村委員 ありがとうございます。
    もう一つあるのですけれども、現行の教育・保育要領では、第1章の中に園児の健康及び安全があるものを今度4章で章立てをして、そこで重要なこととして書いていこうということになっています。その中で、特にこれは保育指針のほうでも申し上げたのですが、安全管理の中では、この2年間のうちにさまざまな、例えば重大事故再発防止に関することであるとかそういうものが出ていますので、本当に教育・保育の現場ではよくそのことを知っておかないと、起こってしまってからでは遅い。まだまだ1年に10件、20件と重大事故が起こっているわけで、そこのところはしっかりと書きあらわしていただきたいと思います。
     それから、「災害への備え」のところです。第3章でこのようにちゃんと第1、第2、第3、第4と立てられて項目として挙げられるのはとてもいいことだと思います。特に私たち、被災地で避難をしていらっしゃる方々と向き合ってということの中では、体育館とかいろんなところに避難された方々が数カ月間そこで過ごしていく中で、子供の居場所の確保というのはとても大事なことになっていきました。最初の1週間ぐらいは皆さん我慢できるのですが、その生活が長引いていくと、子供が泣いているのがうるさい、静かにさせろ、そういうことの中では、本当に社会的弱者と言われる子供であるとか、あるいは障害を持っている方々であるとか、そういう方々の居場所をどう確保するのかというところがとても大きな課題になりました。この「災害への備え」の中で、地域の連携の中で子供の居場所を確保するとか、認定こども園がまさにそこでは核になって、いろんなところに子供たちをバスで運んだりしながら居場所をつくっていくとか、そこのところはぜひ書いていただきたいと思うのですね。
     細かい話をしてしまって申しわけないですが、熊本の地震もありましたし、災害ということがいつ起こっても、そのことが意識されているということが必要だと思いますので、ぜひ、せっかく3章を章立てする中にそのことを熱く語っていただければと思います。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     私のほうからちょっと、意見でもないのですけれども、解説めいたことを言えば、今、御指摘のように、教育・保育要領改正の章構成(案)で言うと、今までのものに比べて、「健康及び安全」と「子育ての支援」がいわば独立したといいますか、より強調されているわけですけれども、これは皆様方の御意見を受けてこうしたということになりますし、同時に、今の認定こども園は、まだ歴史は浅いですけれども、全国各地の実践があるわけで、そういうのを踏まえた中で、現場のいわば実情や声として、このあたりについてもっとしっかり現場として勉強し、あるいは何をするかは考えたいというようなこともあって、総則レベルではなくて、表に出してきたということがあろうと思うのですね。
     もう一つつけ加えますと、研修の部分は、これは幼稚園教育要領と保育所保育指針を比べていただくとわかりますけれども、保育指針には研修等の問題は章立てされているわけですけれども、幼稚園教育要領にはそういうところがないわけですね。個別の一文程度にはたしかあると思うのですけれども、一番大きな理由は、幼稚園教諭の場合には、要するに教員ですので、教育基本法とか学校教育法やその施行規則などに、これは小中高の教諭含めての教育職員の専門性や研修について明記されているわけですね。保育教諭は当然ながら教諭ですので、それも同時にかかってまいるわけで、つまり、例えば免許更新講習等は当然ながら必要なのですけれども、そういうことがあるので、研修というのが章レベルには書いていないということで、別に認定こども園は保育所に比べて研修を重視しないということでは全くないということは念のために解説したいと思いました。よろしくお願いします。
  • 岡村委員 私、不勉強なのですが、資料の2ページ、3ページに「幼稚園教育要領の主な改訂の方向性」、そして「保育所保育指針の主な改定の方向性」、どちらも大臣告示として同じ重さを持つものにされていったと思うのですが、改テイのテイの字が違っているのですね。これはこの意味合いを私は明確に理解をしていないので、改テイのテイが「訂」なのか「定」のほうなのか、済みません、ちょっと教えていただけますか。こんなところでいいのかどうか、ここで質問するのがおかしいのかもしれません。
  • 三谷参事官 文科省はこれまでずっと「訂」を使っていて、厚労省はこれまで「定」を使っていてということをずっと繰り返されているようです。
  • 無藤座長 何か深い意味があるような気がしていて。でも、深い意味が見つからないから不思議に思っていました。何か御質問があれば。
     では、渡邉英則委員。
  • 渡邉委員 ちょっと関連して。幼稚園と保育園が一緒になるという話になったときに、幼稚園から認定こども園になる場合と、保育園から認定こども園になる場合があります。そこで、幼保連携型認定こども園って何と言ったときに、教育という位置づけをどのようにするかを考えておく必要があります。今、小学校とか幼稚園は、教員という位置づけです。幼小の連携をやっていても、圧倒的に、特に小学校と幼稚園との違い、特に公立ではなくて、私立幼稚園ですけれども、研修の時間の確保とか、預かり保育まで担当して先生たちが結構一杯いっぱいになっています。認定こども園になって、子育て支援もしなさいとか、働いている方もいて、働いてない人もいるなど、多様性に対して対応する必要もある。
     幼保連携型認定こども園というのは、幼稚園と保育園が2つ合わさって、質の高いほうに合わせるという大原則があったのだけれども、先ほど保育所保育指針でも0歳から1歳、2歳のところで、環境も大事だと言っています。でも、実際には園庭がなくてもいいという話になってしまったり、研修もなくてもいいという話になっていきかねない危険性があります。そう考えると、0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳の保育・教育が大事だということは、保育教諭に質の高さが求められるし、それに対する研修がどこまで保障されるかわからないけれども、それは保障されるべきだというのはどこかで言っておく必要があります。教員の研修はしなければいけないというだけだけではなくて、保育所から認定こども園になったとしても、きちんと保育教諭である限り、研修の重要性がもっと認められ、それは権利としてもまた義務としても必要というようにしておく。この辺のところは、ここに記載すべきなのかどうか、制度の問題なのかちょっとわかりませんけれども、でも、やはりきちんとしておいたほうがいいと感じています。
  • 無藤座長 そこは事務方として、法令的な整備のもとでちょっと考える必要があるので、もう少し検討してください。結局、親法律とよく言いますけれども、認定こども園とか、教諭部分ならば、さっき言ったように、学校教育系の法律がかぶってきますので、その中で、大臣告示では、いわばその下に位置づくものがこういう教育要領等ですから、そこでどこまで書くべきかということの多分法律的整備だと思いますので、ただ、研修しっかりやってほしいということは私も含めて委員全員の意見だとは思うので、しっかりどこかでそれが言えるように工夫したいと思います。ありがとうございました。
     では、阿部委員。
  • 阿部委員 今の話とは、ちょっと前に戻ってしまうのですけれども、申しわけありません。4ページです。(学びの連続性・発達の連続性)というところで、乳児というところが今かなり大切だという話が出ておりました。私も全くそのとおりだと思います。今回、保育所保育指針で乳児と1、2歳児が分けて書かれるということについて、保育の現状を考えたときに、現場に伝わりやすいのかなと思います。 そうすることの懸念というのでしょうか、それは、例えば2歳~3歳へと連続すると考えたとき、そもそもその表現が分断しているような感覚を持ちやすくなります。そこのところを、先ほどの汐見先生とか渡邉先生とか岡村先生と考え方はおおよそ、一緒なのですけれども、どういう形で連続させていくかということが重要になります。ここに表現されているように、表現としては学びの連続・発達の連続ということになるかと思いますが、乳児のところでは「学びの芽生え」という言葉が使われています。それから、3歳より上になると「教育」という言葉が使われて、そこをどのように連続させていけばいいのかなと思います。
     例えば「学び」と言ったときは、子供主体、子供の内面で起きる主観の問題ですね。その内面の育ちをきちっと見ていこうという3歳未満の話と、それから、そこが育ったので教育という視点が入ってくるのか、そこはちょっとよくわからないのです。教育というのは誰かが誰かに意図的な働きかけをするということで、誰かが誰かに働きかけたときに、そこに子供の主体、主観のほうに学びが起きないと全く教育というのは意味がないのかなあと考えまして、そこら辺の言葉の使い方というのですか、連続をどのように「学び」とか「教育」という言葉を使って書いていくのかというのがちょっと課題になるのかなあと思っております。
     私が3歳未満を3歳以上にどうつなげていくかということについて、今考えていることは、内容をどのようにつなげていくかという、保育・教育の内容を3歳未満から3歳以上にどのようにつなげていくかというところが相当に工夫されないと、この連続性という言葉が何だかちょっと私自身としてはわからないかなと思います。で、汐見先生の話とあわせて考えると、教育においても、非認知の部分のような子どもの側に起きる学びの視点が重要になってくるのではないかと考えたりしています。以上でず。
  • 無藤座長 私のほうで解説というのではないですけれども、用語としては「学びの芽生え」とか「教育」というのは、幼稚園教育要領、保育所保育指針の書き方を参考にしながらこちらも用語の整合性をとる必要があるので、まだきょうのところでこうすると決めにくい部分があると思うのですけれども、そういう意味で言うと、特に保育指針の場合には教育というのが幼稚園教育要領や認定こども園教育・保育要領で使う教育よりは広目に使っている部分があると思いますので、その辺でどうするかということの吟味がもう少し必要だと思います。
     それからもう一つは、「学び」という言葉も、幼稚園教育要領で最終的にどういう形になるかまだわからないのですけれども、多分、幼稚園教育要領でも「学び」という表現が出てくると思います。そういたしますと、子供において成立していくものが「学び」だと思いますので、逆に指導する側というか、保育者側が指導するということになりまして、指導することによって子供において学びが成立していく全体を「教育」と呼んでいるのだろうと思いますけれども、そういう意味で考えると、「教育」というのは多分、乳児期から緩やかに始まりながら、集団としての教育といいますか、クラスをベースにした集団の在り方の中で教育課程を持ちながらやるということが、ここで言う学校教育ないしそれに準ずる教育となるのだと思いますので、ある時期まで「学び」があって、次のときから今度は「学び」でなくて「教育」になるわけではなくてというふうに多分整理できるのだろうと思います。そういう意味で、阿部委員の御指摘の懸念がなくなるように、十分理解可能な表現にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
     それから、汐見委員が指摘しています認知、非認知というのも、幼稚園教育要領の考え方ですと、資質、能力を3つの柱にしております。3つの柱というのが知識、技能の基礎と思考力、判断力、表現力等の基礎、そして学びに向かう力、人間性等と3つあるのですけれども、知識、技能の基礎と思考力等の基礎の部分は、当然ながら、知的な部分、認知的と言うのでしょうか、知的なものにかかわっておりますけれども、学びに向かう力、人間性等というのは情意面になります。従来からの言い方で言えば、信条、意欲、態度にかかわる部分ですので、認知、非認知という言い方で言えば非認知部分だと思いますので、そういう意味で、学問的言い方で整理すれば、資質、能力というのは認知の部分と非認知の組み合わせで考えるというふうになるだろうと思うのです。ただ、幼稚園教育要領のほうで、例えば「非認知」という用語を使うかは別の話なので、これまでの幼稚園教育要領での内容、その連続的な中で、今回の改訂でいきなり認知、非認知というのは、学問用語かもしれないけれども、なじまない部分がありそうな気もします。最終的にどういう言葉使いで示すかわかりませんけれども、主としてはおっしゃるようなことを十分踏まえたいと思っています。
     それでは、神長委員、お願いします。
  • 神長委員 神長です。
     また戻ってしまって済みません。研修のところなのですけれども、最終的にこれが教育・保育要領の中にどう書き込むかということまではいってないのですけれども、現状に対する考えということで発言したいと思います。誰もが研修は重要であるし、できるだけ受けるような体制にしていきたいということは共通なのですけれども、現実にそれが対応してないのではないかということに対して、恐らく昨年度から都道府県や市町村の幼児教育センターとか研修センター、私も県の幼児教育センターのほうにかかわっているのですけれども、認定こども園の先生方が出やすいような日を設定したり、幼児教育アドバイザーを派遣したり、大分、県の幼児教育センターのほうで工夫してくださっているのですね。ですから、そういう意味では、やはり連携してとか、地域の教育委員会や研修センター、また幼児教育センターと連携をして必要な研修が受けられる体制をつくるというその基本的な姿勢は示すべきではないかと思うのです。困難だからできないという言い方ではなくて、制度的にそれを保障するように今動いているわけですから、それを活用しなさいという言い方は入れるべきではないかなと思っています。
     それともう一つ、幼保連携型の認定こども園の園長先生で、幼稚園型から移行した方が、確かにみんなで研修する時間というのは限られてしまっているところなのですけれども、そこで研修をできないとか質を下げるというよりは、この中でどうできるかということを考えて、園の組織などもつくっていらっしゃるのですね。
     そこの園は、今までは園長先生、副園長先生、主任の先生という一つの流れで来たけれども、主任の先生を少しふやして、主幹保育教諭なのかもしれません。もうちょっと上のポジションかもしれませんけれども、例えば乳幼児保育部門の中での主任とか、幼児部門の主任とか、また、午後の一体的に異年齢で行うところも主任をちゃんと置いて、その主任たちの話し合う時間というのは当然とれるわけですので、そこで十分に練っていたことを、それぞれの部門のとれる時間に研修を深めていくような形で進めていました。園の保育の課題は何かということと、この1年間の中でどういう視点をみんなで共有しながらいくかということを、組織をつくるということと研修を活性化するということを絡めながら工夫していました。
     この園は、もう一つ、記録をとるということを大事にしていて、それぞれの保育が終わったら、例えば幼児クラスの場合の1号認定の子供が帰った後が一番書く人が多いらしいのですけれども、職員室に戻ってきたときには、30分と決めた時間の中で、それぞれ、きょう何をやったかと。その中でどういう援助をしたかとか、記録の仕方も新任の先生がわかりやすく書いていたということもあり、時間を決めるとか、記録の書き方を工夫するような形をとっていました。そういうものをまた各部会、主任をもとにした研修の中に生かすような形をとり、いわゆる組織と研修の仕方の工夫ということは大事かなと思います。
     また、その他の園なのですけれども、主任をおいて部門別にグループに分けた園内研修にしていくと、例えば0、1、2歳のところの研修会を少し長く、講師を呼んでやりたいとかいうときには、幼児クラスの先生は手伝いに行って子供の面倒を見る側に回り、研修時間を確保するとか、みんなで一緒にというところではなく、それぞれの部門で研修を工夫するとなると、時間と組織と人の配置の工夫をどうするかということが課題ではないかなと思います。研究の時間を整理して投げかけて、それぞれの園で工夫しましょうという書きぶりで示すことが必要ではないかなと思います。
     で、最初に戻って、この資料の2ページ、幼稚園教育要領のほうの最初の括弧のところなのですけれども、ちょっと細かいことですけれども、「資質・能力と幼児期にふさわしい評価の在り方」という、評価の在り方というのは多分下にあるので、これはなしですね。
    それと、改テイの話なのですけれども、私は、長いこと初等中等教育局の中にいたときに、法律の改テイは全て「改定」という形で書くのだけれども、幼稚園教育要領や学習指導要領は法律の中でも少し、学校教育法や設置基準などの大きい法律の改定とは違うので、書き方も異なる。そういう法律については、大きい法律の改定と区別して「訂」を書くという指導を受けたように思いました。かつて10年以上も前ですが。確認してください。
     それともう一つですけれども、これは4ページ、5ページにかかわる内容ですけれども、特に5ページですね。異なることにどう配慮するかということの書きぶりとしては、例えば5ページの、登園する園児と登園しない園児がいる期間中の配慮って大変だと思うのです。片や40日休んでいて、片や、40日は来ない日にしても、来ていた子供とが9月に出会うなんていったときに、それなりに1週間ぐらい前から、「もうすぐみんなが来るよね」と言いながら、期待感を持ってその1週間の生活を組み立てていくとか、次の1週間は全員そろったときには、「みんなそろったね」というところから、やはりそこに慣れない子供たちに対する配慮を持つとか、異なることがマイナスに働かないような配慮をするというのが保育教育だと思うのですね。そういう書きぶり、まずは姿勢を伝えるということが大事かなと思います。多様さということに対して、その多様であるということをどうそれぞれの発達にとって意味のある体験にしていくのかということに対する配慮をしなさいというメッセージを送るべきではないかなと。
     具体的にどうするかというのは、40日休む子供が多いのか少ないのかによって大分違うと思うので、それぞれの園で考えなければいけないのですけれども、特にそういう9月の最初の出会うところは前後相当気を使いながら学級経営を考えるというのが担任の仕事ではないかと思います。多様さということがここはマイナスに働いていて、だから「休業中も希望者は一緒に経験できるように」と。これもありだとは思うのですけれども、それが先行してしまったらば、それぞれが1号認定、2号認定としていることの意味がなくなってくるわけで、家庭教育も活性化するということも考えると、この辺の書きぶりは少し、「基本はここですよ」というところを示したほうがよいのかなと思います。
     もう一つですけれども、済みません。最初のところの指導計画の作成です。確かに保育教諭が一緒に作成していくということが大事ですけれども、1つは、この中身で、これは一日の生活のリズムが異なるということで言うのであれば、この文章は、やはり一日の指導計画の作成においてはと限定してもらいたいです。朝から夕方までの一日を通した計画というのは多分一日の計画だと思うのですね。指導計画という形で少し、いわゆる日数が違うことまで含めるのであれば、「例えば」を入れて、朝から夕方まで一日を通した計画はというふうに、一般に「指導計画」で始まりながら、一日の計画と週案、さらに長期も含んだ指導計画の一般論と両方含んだ書き方は何か曖昧かなと思うことと、一緒に作成することによって、やはり子供理解とか保育・教育を共有していくというそのことが大事ですよという、「一緒に作成すればよい」というところで終わっては困るのかなと思います。 以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。最初の研修、あるいは記録の部分、登園する園児、登園しない園児という話、今の指導計画それぞれ本当にそうだと思いましたので、そういう方向で書き加える方向を考えたいと思います。
     それで、保育指針の在り方について少し。
  • 楠目企画官(厚生労働省) 失礼いたします。厚生労働省の保育課の楠目でございます。
     先ほど来、研修の部分について、保育指針との関係でいろいろ御意見をいただいておりますのでちょっと御参考までに申し上げますけれども、保育指針に関しては、児童福祉法の体系の中で、保育所における保育の内容に関する事項、それから保育所の運営に関する事項について定めるということで、内容だけでなく、運営に関することも含めて記載するということで、従来から研修などについて記載しているというところです。 一方で、これは私から申し上げるのもちょっと恐縮なのですが、認定こども園については、認定こども法の体系の中で、幼保連携型認定こども園の教育・保育の内容について、こちらの教育・保育要領では定めるということになっておりますので、そういった制約の中でいろいろ内閣府さんのほうで工夫して考えられているのではないかと思うところでございます。
     なお、改テイのテイの字ですけれども、一応保育指針については前回のときの告示ということで、存在する法律のレベル自体が告示に変わったということもあって、改定の方向を定めるという文言にしているということがありますし、今回の改定については、この10年間でこども子育て支援の新制度ができたり、さらなるこの大綱化を進める中で章立て等も変えていくという大きな変更をするということがありましたので、そういった大きな変更をするということも含めて、今回、「改定」という形を引き続き使ったほうがいいだろうということで、かなり検討をしまして、この「改定」という文言を用いさせていただいているところでございます。
  • 三谷参事官 ありがとうございました。
  • 無藤座長 いろいろな用語をありがとうございました。それで、保育指針の性質とこの教育・保育要領の違いもそのとおりと理解いたしました。
     では、鈴木委員、お願いします。
  • 鈴木委員 私も「定」の字で学びました。ありがとうございます。
     今回、特に配慮すべき事項を充実させるということで、(一日の生活の流れ)という中に、前回のというか、現行の要領の中には、特に配慮すべき事項の中に「長時間にわたる保育」という項目がございます。長時間にわたる保育については、「園児の発達の過程、生活のリズム、心身の状態に十分配慮して」云々と書いてあって、まさにこの一日の生活というのは家庭との連続性を持っているものなので、子供の最善の利益であり、心身の状態だったり発達だったりということが非常に重要だと思っています。この項目の中に「職員の協力体制」という言葉が入っていて、それが今、神長先生とかがおっしゃった研修と結びついてくる。なので、研修のことについてはやはりちょっときちっとあったほうがよいのではないかと私は個人的に思います。
     それから、長時間の保育に対する配慮というのは十分あって、もう一つは家庭との連携ということが書いてあって、内閣府は働き方改革というのを掲げていらして、長時間労働を今後やめていく方向だと聞いておりますので、長時間労働が長時間保育を生む、そして子供の就寝時間は遅くなるという、やはり子供の生活リズムとの関連性から、そこはぜひ一言アピールをしていただけるとうれしいかなと個人的に思っております。
     さらに、子育ての支援に関しましては、今、家庭教育支援のほうは「循環型」という言葉を使っていて、支援を受けた人が支援をする側に回るという、そういう循環を考えていこうとしています。今回もこちらのほうにはちゃんとそれが書き込まれているなと、私は、今回まとめを読ませていただいてすごくよかったなと思うのは、子育ての支援の中で、在園児の保護者に対する子育て支援の1番目で、保護者同士が子育てに対する新たな考えに出会い、気づき合うとか、交流が深まるとか、そのようなことがベースになるといいのかなと考えております。 以上です。どうもありがとうございました。
  • 無藤座長 おっしゃるようなことがかなりこれからの社会全体の方向でもあるので、何とか、少なくとも審議のまとめにある程度反映させながら、教育・保育要領の表現を工夫したいと思います。ありがとうございました。
     では、寺田委員、お願いいたします。
  • 寺田委員 2点御提案をさせていただきたいと思います。東京成徳短期大学の寺田でございます。
     5ページでございます。5ページの(指導計画作成)の2つ目の一番最後のところでございます。「保育教諭が意図的、計画的に環境を構成することが」ということでございますが、ここをぜひ「豊かな環境を」としていただけたらと思っております。乳幼児教育において、乳児期も、それから幼児も、出会いがとても大事なのだと思います。いろいろな人やいろんなものに出会って、そして感動する。その感動体験というのは、人的にも物的にも豊かな環境の中にこそあるのではないかと思います。その環境の中でどう引き合わせていくのかというところは、先ほど御提案がありました学びの芽生えともつながっていくのではないかと思います。特に保育の出発点である乳児期における遊びは、ささやかな子供の経験から生まれる「次への芽生え」であると考えます。この乳児期の遊びを「学びの芽生え」の視点から考えますと、それは生涯の学びの出発点であり、これは生きていく土台、基礎と捉えて、一人一人の子供に対して長期的な視野を持った援助をする必要があるのだと思います。
     そのためには、保育者の遊びの捉え方と見通しが学びの芽生えに結びつく重要なポイントであると思います。具体的には、遊びの中で興味を持ったり気づいたり考えたりすることを支え、伸ばすような援助をしていくことが、先ほど無藤委員がおっしゃった内容につながっていくところではないかと思いますので、「豊かな環境を」としていただけたらと思います。
     もう一点でございます。子育て支援のところでございますが、先ほど横山委員もおっしゃられたところなのですが、8ページの一番最後のところでございます。「地域の未就園児だけではなく、小・中学生などが遊びに来る環境を整備する」というところですが、ここに多様な方の人材が加わることによってさらに広がりが見えてくると思います。地域の方であるとか、それこそそこにかかわった、在園児の保護者だけではなく、地域の保護者もやがて今度はサポートする側に回っていく。鈴木委員がおっしゃった循環型にもつながっていくと思いますので、ぜひ環境や人材を整備することでというところで、「人材」を入れていただく。そのことによって、小学生や、在園児も自己肯定感や自己効力感の上昇につながっていくような活動を25年ふれあい事業をしている中で感じますので、ぜひ「人材」も入れていただきたいと思います。
     以上2点です。ありがとうございます。
  • 無藤座長 ありがとうございました。2点とも御指摘のとおりだと思いますので、その方向で含めていきたいと思います。
     では、三代川委員、お願いします。
  • 三代川委員 浦安市の三代川です。よろしくお願いいたします。
     「保育所保育指針の主な改定の方向性」の中に、1番目の○ですけれども、「養護の理念を総則で重点的に記載」と記載されております。それで、幼保連携型認定こども園のほうの章立てのほうでも、総則の第1のところに「基本及び目標並びに養護の理念」と書かれておりますので、こちらのところはぜひ重点的に記載していただければと感じました。
     あともう一点なのですけれども、子育て支援の8ページの下から2番目の○なのですけれども、「子育ての支援における『予防』的機能を重視し、園における子育て支援が」という記述があるのですが、どのような支援が予防的機能なのか、もう少し具体的なものがあるとわかりやすいかなと思いました。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。どちらもそのとおりですし、予防的というのももう少し書かないと確かにわかりにくいところがありますので、御指摘の方向で検討したいと思います。
     それでは、資料1-1「審議のまとめ(素案)」のほうを一通り御議論いただきましたので、まだいろいろあろうと思いますけれども、もう一つの資料についても触れていただきたいと思います。「さらに検討を要する課題」、資料1-2ですね。既に御意見頂戴しましたけれども、さらにということでぜひお願いしたいと思います。これもどなたからでもお願いしたいと思います。いかがでしょうか。
     これは、こういう御指摘があったけれども、事務方として十分把握し切れないといいますか、認定こども園の枠の中でどう組み入れられるかが見えてこないので、さらに詳しくおっしゃっていただきたいという話です。特に子育て支援のほうの御専門の先生もいらっしゃるので。
     では、阿部委員、お願いします。
  • 阿部委員 ○の2つ目のほう、子育て支援の担い手と、それから地域の人たち、活性化のことなのですが、保育所の事例で大変申しわけないですけれども、保育所ではエンゼルプラン以降ずっと子育て支援に熱心に取り組んでいるところがありまして、その園で取り組んでいる、ここに書けるかどうかは別として、具体的にどういうイメージかということでお話しさせていただくのですが、出前保育というものですね。地域の中で園があるところは限られていますので、その地域の人たちが全部保育園に行くのは難しいので、保育園のほうから地域の公園に出かけていく。もう当たり前のことになっているのですが、その出前をするということで、木更津のほうの保育園なのですが、その出前保育は地域の公園の何カ所かで行っています。その中で、出前保育に来ている人たちに向けての運動会を始めたら物すごい勢いの人数になっていったと同時に、その人たちがかなり受け身になってしまって、これでは子育て支援にならないのではないか考えたというのです。保護者の方たちも自ら参加できるものをということで、こども祭りというものを企画した。その企画は全てそこに参加しているお母さんとかスタッフとか、そういう方たちでやっていくということで、もう十何年も続いています。街中でそのこども祭りが行われていてなかなか盛会になってきていると言います。そこで特筆すべきことといいますか、特に地域の自治会の方たちが積極的にそこに参加してくるということで、言ってしまうと、そごうとかがなくなって街がさびれて、さびれた街のあいているところを子育て支援の拠点にして、そこで活動するということを実践していたら、その自治会の人たちがさまざまにそこに参加してくるということをし始めたということですね。
     さらに、そこに参加するお母さんたちが自ら企画してみたり、それから、子育て支援の拠点の中の何とか文庫(地域に向けて貸し出しされる)というのですけれども、その文庫の管理をお母様たちがやるというような形で、地域と一体となった活動をされているという例があります。子育て支援は、何かそんな形でいけばいいのかなあと思います。そのような実践には相当に力が必要だと思います。口で言うのはすごく簡単なのですけれども、実際にやっていくところの力ですね。その力がどのようにしたら生まれてくるのか考えてもいいと思います。
     それから上のほうの○ですが、孤立しているところの人たちにどうするかということで、これは三代川委員が書かれてあったのですが、法律でありますね。新生児訪問というのが義務づけられていて、保健師さんが個別に、各家庭に子供が産まれたら、4カ月ぐらいまでですかね、地域によって違うかもわからないですけれども、必ず行って相談に乗る。そのときに、地域の子育て広場の資料だとか、さまざまな市の取り組みにつなげる役割とか、それから地域の見守りの人たちがいたりするところがあって、その人たちに引き継いで、何か困ったことがあったら日常の中で相談に乗るというような形で、孤立にならないようにというような取組もされていますので、かなりそういうところを参考にするといろいろ考えられるかなと思います。
  • 無藤座長 具体的な事例で、だんだんイメージが見えてきた気がいたします。
     三代川委員、資料も出されていたので、どうぞお願いします。
  • 三代川委員 三代川です。
     「さらに検討を要する課題」についてというところでよろしかったでしょうか。孤立している保護者についてというところでちょっと考えてみました。孤立しているというか、もしくは配慮が必要な親子についてというところでもいいのかなあとも感じております。先ほど阿部委員のほうからもありましたけれども、保健師さんが定期的に御自宅のほうに訪問に行くというところもあったりもするのですが、例えば健診とかに来ない親子というところも、実際、市のセンターのほうからもお話を聞いています。そういう子が保育園にもしいれば、ちょっと連絡をとってみてくださいというお話もいただいたりしています。
     地域開放を行ったり行事参加とか体験保育などを実施していく中でも、どうしてもそこにも参加できない親子ですとか、健診とかにも行かない親子を園のほうが把握するというところは非常に難しいと思いました。そこで、例えばそういった連絡がもし市のほうからありましたら、そういった家庭に対して、担当している保健師も一緒になるかと思うのですが、保育教諭のほうも一緒に訪問に行ったりすると、そのこども園も一緒にその家庭とつながっていけるのかなあとも思いました。ただ、各自治体との連携ももちろん必要になってくるとは思います。 あと、2点目の親子への配慮事項を記録した支援計画の作成についてということなのですけれども、この書類も誰がつくって誰が作成していくのかという部分もあるのですが、例えばこういった書類を作成していくことで、その家庭がこども園に来たときにはどのような対応をしていくのかなど、園内の共通認識につながっていくのではないかなあと感じました。
     3点目の、こども園に子育てケアマネージャーを設置というところですけれども、ケアマネージャーがこども園にいるというところで、子育て家庭との面談ができてくると思います。その中で、その家庭が抱えている不安や問題点を和らげるために情報提供していくと同時に、園庭開放日とか給食体験日といった地域に開放する日以外でも、こども園に来て保育に参加するとか、給食を一緒に食べるなどの経験を重ねるという機会が容易に設けられるのではないかと考えました。
     その体験の中から、保育教諭の子供の接し方とか声のかけ方、給食や離乳食の内容やつくり方を知る機会になるのではないか。また、自分の子供以外の子供の発達とか個性とかも知っていく中で、自分の子の育ちってこれでいいのかなあと感じられるということもできるのではないかと思いました。そういうこともあわせて体験することで、保護者の育児力とか地域とかかわる力を高めていけるのではないかと考えました。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。幾つかの具体的な御指摘も、審議のまとめ等にどう組み入れるか、ちょっと考える必要があるのですが、積極的に考えていきたいと思います。ほかにはいかがでしょうか。
     神長委員、どうぞ。
  • 神長委員 検討を要する課題の2番目は、私は渡邉先生の園で教えてもらったことかなと思いながらこの内容を読んでいたのですけれども、これは多分地域によって、都市部とか、地方とか、また学校法人から移る、社会福祉法人から移るとか、公立とか私立とか、いろいろな条件によって違うと思います。学校法人から移った園の先生方のお話を伺うと、渡邉先生のお話と非常に共通するのですけれども、今まで地域と見ていたときに、園の近くの地域ということもありますけれども、どちらかというと、やはり遠くからでもその園を選んで来る。だから、家庭と園ということのつながりの中で地域を広い範囲を見ていたけれども、認定こども園になってくると、いろんな未就園の子供を持つ保護者が、要するに園の近くで歩いてこられる親子が来たりするので、今までの地域という見方が変わってきます。特に幼稚園の場合ですと、保護者が午前に子供を園に送ることによってある程度時間的なゆとりが出るので、ボランティアをしたりというようなことが幼稚園の中では起こってきます。認定こども園になってくると、そういうお母さんたちを同じようにボランティアをお願いしていくと、出会う人たちが、今まではその園に入っている保護者と出会うような形だったのですけれども、働いている保護者とも出会います。面として地域の方々がそこの中に、4時間だろうが8時間だろうが、未就園の子供をもつ保護者が集まってくるという意味では、いろいろな保護者がそこの中に集まってきています。だから、地域ということが、家庭と園というよりは面としての広がりを感じるというお話がありました。  特に渡邉先生のお話の中では、先輩のお母さんがボランティアで何かお手伝いなどをすると、そこに長時間とか短時間とか、そういう就労に全く関係なく保護者と保護者の出会いがあって、地域のつながりができていく短時間の子供を持つ保護者と長時間の子供を持つ保護者と出会う中で、人間として成長していくことが大切ではないでしょうか。大変話が広くなってしまいましたけれども、渡邉先生の話の中で私は感じたことです。結構先輩のお母さんが若いお母さんたち、後輩に教えるというときに、認定こども園は教える相手がいろいろな保護者になってくるのだという話をしていたように思います。
  • 無藤座長 ありがとうございます。
     どうぞ、渡邉英則委員。
  • 渡邉委員 うちの園では、先輩のお母さんたちが苦労したという話をちゃんと言ってくれる。だから、子育てが上手にやれるという話でなくて、「私も子育てで苦労したのよ」と、そこから入るというのが素敵だなと思っています。園をそういう声が聞こえるような場所にしていくということでいえば、認定こども園の多様さとは、働いていて私は子育てに困っているけどと言ったときに、先輩お母さんがいるとか、そういう声が行き交うような、認定こども園ならではの、いろいろな人たちがいるということが大事だと感じています。その話だけではなくて、一番最初の○のほうで、「子育て支援事業を利用する保護者は固定」と書いてあるのですけれども、園の方で固定しないようにしないといけない。だから、同じ人たちがわいわい来て、いつも同じような人たちがいるということは、そのこと自体、ほかの人たちを排除している。そのような人たちは、すでに仲がいいんだからほかでもいいはずです。
     かといって、利用しない保護者が利用したいと思ったときはすかさず、保育者が手を差し伸べるとか、電話でも何でも、ちょっと声をかけることも必要かなと思っています。それから出前といえるかどうかはわからないですけれども、うちの園では、0歳とか1歳の子供たちが、公園に散歩に行くと、近所のお母さんたちも赤ちゃんを連れてきていて、0歳とか1歳の子たちを見ながら、子供ってこうやって楽しむんだとか、こんなに楽しそうにするんだと気づいてくれます。気分転換にお母さんが外に出てきたときに、ほかのお子さんとかを見るというのが、子育て支援になると思います。これは大日向先生とかが詳しいでしょうけれども、自分の赤ちゃんでない赤ちゃんを抱いただけで、同じ月齢でも、お母さん方びっくりするとかいう話があります。いろんな子がいていいんだとか、子育て苦しんでいる人が、ああやってみると子育てって楽しいかもしれないとか思ってもらうには、保育園も認定こども園も、せっかく地域に散歩に行ったときには、子供たちを叱ってばかりとか、きちんと歩かせるとかという話ではなくて、0歳とか1歳とか2歳の子たちがにこにこしながら自然に触れたり公園で遊んでいること自体が楽しいことなんだというような、そのようなメッセージを出し続けることが大事だと思っています。そこの園にいる乳児とか幼児も含めて、地域の子供達も交えて、いろいろ人がかかわり合う中で子供たちは育っていくし、そのこと自体が、初めて子供を産んだお母さん方にとっても、そういうことの場が素敵だと思ってもらう。それも変に公園デビューとかそんな緊張する場でなくて、もうちょっと自然な形でできるような場をどうつくっていくかというのは、認定こども園としてもう少し考えてもいいのではないかなと感じています。
  • 無藤座長 ありがとうございました。認定こども園はとりわけ地域の核として、全てのその地域の乳幼児、そしてその家庭に何らかの意味でつながる、あるいは家庭同士、親御さん同士、乳幼児同士の出会いの場をつくっていくものでもあると思うので、本当に大事な認定こども園の存在意義といいますか、つくった意義がそこにもあると思いました。ほかに。
     では、岡村委員、どうぞ。
  • 岡村委員 秋田県で10年ぐらい、福島に移ってまた6年ぐらい、子育て支援の事業をずっとやっているのですが、これは認定こども園がやり始めたことではなくて、保育所では90年代から地域に総合的なサービスを提供するとして、社会福祉法人の定款も変更されて、支援の機能を持つというのが明記されたのは保育園の時代ですね。保育園は保育に欠けない家庭には寄り添いませんでした。それは幼稚園に通っている子供たちということですね。保育に欠けている子供たちとまだ就園していない子供たちには寄り添える機能を持っていたわけですね。その中でいろんなノウハウを保育園の皆さんは培ってきたはずなのです。それが認定こども園というところにもしっかり取り込んでいく形で、ここでは全ての家庭に寄り添える機能を持ちましょうということになりましたので、1号認定も2号3号も、そして何号というあれはつきませんけれども、未就園の子供たちのところもカバーしましょうということになって、全ての家庭に寄り添うということになってきているわけですね。
     ところが、やってみればやってみるほど、全ての家庭に寄り添うって本当に大変なことなのだと思います。先ほどの、利用する保護者が固定してしまうというのは、いろんな市町村でよく起こること、在宅で子育てしている方々が保健センターへ、また児童館へ、いろんなところの支援を、ジプシーと言ったり、はしごと言ったりしますが、あそこにあしたは行こうねとか、そういう形で、仲のいい仲間ができて動いていくということはよくあることですし、子育て支援センターとしてはそれについて、渡邉先生おっしゃるように、固定しないように配慮していくというのは当然あるわけで、先に電話で申し込みを受けて、同じ方々が連続で来ないように、みんなが来られるようにしようとか、いろんなことをやっていくわけですけれども、それにしても、子育て支援の機能で全部を包むというのはやはり無理な部分がいっぱいあると思うのです。
     浦安市でしたか、支援のことが行政を挙げて進めていらっしゃるところもありますが、北欧のほうでは、ネウボラですか、一人の担当者が幾つかの家庭をしっかり担当して、産まれる前からかかわって、そしてサポートしていくような制度があるということを伺ったことがありますが、本当に先ほどから出ている保健師の方々が一軒一軒回ってくださって、そこでその家庭の状況を把握してくださっている方々がいたり、地域の中には民生児童委員の方々もいたりという中では、そことの連携とかアンテナになっていただくとかいうことがどうしても、私たち支援するという中では必要な機能になっていくのだと思います。
     その中で支援が必要な方というのは、私は全ての家庭だと思っているのですね。これは特別支援の子供たちもそうですね。特別な支援が必要な子供と言いますけれども、全ての、ほかの健常児と言われる子供たちも特別な支援が必要なのです。でも、その中で本当にそれぞれの子供の状況に応じた支援を私たちはやっていく。それは子育て支援も同じだと思うのですね。子育てを豊かにやっているお母さんと出会ったときには、共感をしながら、素敵ですねえという、これはそれで支援になっているわけで、本当に息詰まってしまっているお母さんには、それなりに同じ場所に立って、そんなところが苦しいんだね、ここは大変だねということを共感しながら、受けとめながら、受容と共感を豊かにしながら、これやってみよう、こうしてみよう、きっと素敵なことが起こるよねというかかわり方が一人一人違うというのが支援なのだと思うのです。
     そういう意味では、固定されている人たちもそれなりに支援を受けている。そして、そこになかなか来られないで、実は保健師も回らない人たちが、転居していったとか、十分カバーされていない人たちがいるところにどうやってかかわっていくかという、そこで本当に私たちは必要な支援を広げていくことができるようにしたいなと。そのためにはもっと、保健師だとか認定こども園だとか保育園だとかいうこと以上に、地域が本当に結び合っていくようなことが必要なのだと思うのです。地域が再生されていく、つながっていくということが必要なのだと。隣の人が誰なのか、そういうところが結び合っていくような働きを本来であればやっていかなければいけない。認定こども園、あるいは新しい制度というのはそこを求めているはずなので、そこを本当に豊かにしていく必要があって、そのためには、三代川先生がおっしゃったような、ケアマネージャーのような、本当にそのことをよく理解し知識を持った方が私たちの中にも必要だなということを、将来的には視野に入れていただきたいなと思います。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。非常に具体的で、問題が明確になってきている気がいたしますので、何とかその辺の趣旨を盛り込むようにしたいと思います。ほかには。
     寺田委員、どうぞ。
  • 寺田委員 子育てに関することで、先ほど、マイ保育園プランと同じように、マイ認定こども園の御提案がございましたけれども、大阪では、保育園が「スマイルサポート」という看板を玄関に掲げて、「悩んだ時は、保育園が力になります」という支援をしています。大阪府社会福祉協議会・保育部会では現在、各民間保育園の5年以上の実務経験がある保育士で、養成研修を修了した「地域貢献支援員(スマイルサポーター)」が子育て相談に加え、子育て相談以外の介護や病気、DVなどの様々な悩みや問題を抱えた方々への相談活動や支援、行政の担当窓口や専門機関への橋渡しなど問題解決に向けた取り組みを行っています。現在年間約5万件の相談を受け付けています。先ほど御提案があった乳幼児全戸訪問、産まれてから全戸に訪問していく、通称赤ちゃん訪問ですけれども、保健所等に行きにくいという方、それから、訪問された時に、タイミングが合わなかったというお母さんと赤ちゃんが、いつでも訪問できるような。スマイルサポートのような機能が認定こども園の中で行われることが相応しいと思います。
     それからもう一点、先ほど出前保育のお話が阿部委員からありましたが、富山県保育協議会では19年前から出前保育を行っております。
     地域住民のニーズに応じて保育士等を派遣し、遊びの紹介や子育てミニ講 座を通して、子どもが求める関わり方のポイント、企業に行き父親に対しての、子どもの歯磨きの仕方等育児のコツを伝える等、「お父さん、もっと子育てに関わりましょう」というような寸劇をなさって、育児能力を高めたり、子育ての楽しさ、喜びを伝えています。
     また、富山県民間保育連盟が主管してマイ保育園の取り組みの一環としてプレママプレパパ教室が各保育園で実施され、?容は育児体験と講習などが有り、新米ママパパの育児支援に効果を上げているようです。百聞は一見に如かずのため、いろいろな保育環境を見て学べるということもあると思います。認定こども園は全国いろいろな地域で温度差あると思いますが、ご参考までに提案させていただきます。以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。認定こども園の可能性の一端をいろいろ教えていただいたと思います。
     それでは、大日向委員、お願いします。
  • 大日向委員 ありがとうございます。認定こども園での子育て支援の究極の目標の一つといいますか、アウトカムの一つは地域の活性化にあると思います。先ほど岡村委員がおっしゃったことと関連するのですが、地域の活性化という観点から考えますと、多様な人がかかわり合うということがポイントとなってきます。
     そこで大事なのが価値フリーだと思うのですね。バリューフリーな視点を持っておきたい。2つ目の○の中に「保護者自身が育ち」という記述がありますが、必ずしも育つとは限らないこともあると思うのですね。あるいは、いろんな意味で育っているかもしれませんけれども、支援する側から見ると、物差しが違っていて、育っていると評価できない場合もあるかと思います。先ほど岡村委員が寄り添うことの難しさとおっしゃったと思いますけれども、「寄り添う」とか「育つ」と支援者はとかく使いやすい言葉ですが、かなり一方的な価値が込められやすい面もありますので、記載に際してはこうした点は留意していくことも大切ではないかと思います。
     以上です。
  • 無藤座長 非常に本質的な部分を教えていただいたので、今の御指摘を生かしながら表現を工夫したいと思います。ありがとうございました。
     一通り御意見のある方からは出していただいたでしょうか。
     そうしたら、そろそろ時間が近づいてまいりましたので、ここで一区切りさせていただきたいと思います。本日もいろいろな御意見を頂戴いたしまして、ありがとうございました。本日お出しいただいた御意見につきまして、事務局で審議のまとめに反映するなど整理していただきますようにお願いしたいと思います。また、きょう、時間、十分ではございませんでしたので、言い足りなかった部分や後で思いつかれた部分など、御意見等、事務局にペーパーでお送りいただけますようよろしくお願いいたします。
     それでは最後に、次回以降の日程につきまして、事務局より御説明をお願いいたします。
  • 里見参事官補佐 資料4をごらんください。次は第5回になります。来月9月16日の金曜日、16時から18時でございます。場所は本日と同じ、この8号館でございますが、階が6階の623会議室を予定しております。最後は10月5日水曜日、17時から19時でございますが、これについてもこの8号館で、この特別大会議室を予定しているところでございます。以上でございます。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     それでは、本日の検討会をここで終了させていただきます。御出席の皆様、どうもありがとうございました。
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