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「幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂に関する検討会」 第5回議事録

1.開催日時

平成28年9月16日(金) 16:00~18:00

2.場所

中央合同庁舎第8号館6階 623会議室(〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1)

3.議題

(1)開 会
(2)幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂について
(3)その他
(4)閉 会

4.議事内容

  • 無藤座長 それでは、委員おそろいということでございますので、定刻とみなさせていただきまして、ただいまより第5回「幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂に関する検討会」を開催いたします。
     委員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席いただきまして、ありがとうございました。
     きょうは秋田委員が御欠席ということで承ってございます。
     それでは、議事に入りますが、まず事務局より配付資料の確認及び説明をお願いいたします。
  • 里見参事官補佐 まず、配付資料の確認をさせていただきます。
     本日は、議事次第に記載してありますとおり、資料1~3、その他、机上に参考資料を配付させていただいております。また、本日は岡村委員から資料として、一番最後に別刷りで準備をさせていただいております。以上、本日の資料でございますので、御確認ください。もし不足等がございましたら、事務局までお申し出いただければと思います。
     大丈夫でしょうか。
     では、続きまして、配付資料の説明をさせていただきたいと思います。
     まず、資料1からでございます。「幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂に関する審議のまとめ(案)」でございます。前回は素案ということでございましたが、その後、先生方の御意見を踏まえて、案ということで書き直したものでございます。
     まず、資料1の2ページをお開きください。「(1)幼稚園教育要領の主な改訂の方向性」でございます。
     ここの(幼児教育において育みたい資質・能力)において、冒頭でございますが「『高等学校を卒業する段階で身に付けておくべき力は何か』という観点等を共有しながら、幼児教育において育みたい資質・能力を『知識・技能の基礎』『思考力・判断力・表現力等の基礎』『学びに向かう力・人間性等』の三つに整理し、遊びを通しての総合的な指導を行う中で一体的に育む」ということになっております。
     冒頭の、高等学校を卒業する段階云々につきましては、前回の素案ではその他の課題で、幼児教育から高等学校教育までを見通した教育内容等を盛り込んでいることを強調しておくのがいいのではないかと記載していた内容を、この部分で記載し直しました。
     続きまして、4ページをお開きください。「2.幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項の充実」でございます。
     「(1)在園時間や日数が異なる多様な園児がいることへの配慮について」の(学びの連続性・発達の連続性)の2つ目の○でございます。「教育及び保育は、園児が登園してから降園するまでの一日を通して行われること、また、入園から修了まで、在園期間全体を通して行われるということを明記する」としております。
     もとの文案につきましては、教育及び保育の内容は教育及び保育時間の間で分断されることのないようにするというふうに記載しましたが、これだとなかなか趣旨が通りにくいのではないかということで、このように書き直させていただいたところでございます。
     続きまして(一日の生活の流れ)の3つ目の○でございます。「教育課程に係る教育時間は、在園時間等が異なる多様な園児が一つの学級を形成することで、様々な刺激を互いに受け、学級全体の活動が豊かになっていく。そのための環境や活動等の工夫が重要である」ということでございます。
     これについては、教育課程に係る教育時間についての説明が必要ではないかということで、新たにつけ加えたところでございます。
     続きまして、○の上から5つ目でございます。「在園時間等、一日の生活リズムの異なる園児が一緒に生活することを念頭に置き、例えば、活動内容や時間の選択肢を増やすなど、個々の実態に即した生活ができるようにするなどの配慮をすることが望ましい」ということでございます。
     一日の生活リズムの異なる園児が、もともとの文案では一つの学級を形成しているということを記載しておりましたけれども、ここについては「一緒に生活することを」に書き直しているところでございます。
     続きまして、5ページ目で(指導計画作成)で、1つ目の○でございます。「指導計画の作成においては、一日の生活を見通して作成する必要がある。その際、一日の様々な時間を担当する保育教諭等が話し合い、協力して作成することが望ましく、その過程で、園児の理解を深め、教育及び保育の方向性を共有することが重要である」ということでございます。
     もともとは一日の生活を通してという内容になっていましたが、ここについては「一日の生活を見通して作成する必要がある」ということで書き直しているところでございます。あわせて、その際、保育教諭等が協力して、話し合ってつくることが重要だということをつけ加えているところでございます。
     2つ目の○でございます。「多様な生活経験や興味を持つ園児が集うことで、遊び方の違いから遊びが混じり合い、面白い遊びが生まれる。また、魅力的な遊びは、園児の興味を引き、つながりをつくる。『面白そう』『やってみたい』と、子どもたちが思える遊びに自ら取り組めるよう、保育教諭等が意図的、計画的に豊かな環境を構成することが望ましい」ということでございます。
     ここの、最後の段落ですが「計画的に豊かな」ということで「豊かな」という表現を新たにつけ加えているところでございます。
     続きまして(登園する園児と登園しない園児がいる期間中の配慮)でございます。ここについては、主に長期休業中のことについての文案を書かせていただいたところでございますが、そういった長期休業中のことについてそもそも論のことについて記載したほうがいいのではないかという御指摘を踏まえて書き直しているところでございます。
     1つ目の○でございます。「登園する園児と登園しない園児がいる期間中については、家庭と園で過ごす園児がいることを前提にした、それぞれの園児や保護者に対する配慮が必要であり、全園児での園生活が再開する際、それぞれの多様な経験が生かされるようにすると共に、生活がスムーズに始められるように、以下のような工夫をすることが重要である」ということとしております。
     そして、以下というのは以下に2つございます。
     1つ目です。「登園する園児と登園しない園児がいる期間中については、家庭や地域の実態等を踏まえ、その時期にしかできない活動を計画したり、外部の人材を活用したりなどの工夫をする」。
     もう一つの○でございます。「登園する園児と登園しない園児がいる期間中に係る、保護者への情報提供や配慮の要請などについては、園児の実態に応じた工夫をする」ということの記載をしているところでございます。
     続きまして「(2)2歳児から3歳児への移行に当たっての配慮について」で(2歳児の学級から3歳児の学級へ移行する園児に対する配慮)の2つ目の○でございます。「2歳児の学級から移行する園児が安定して過ごせることが、新入園児の安定にもつながる。受け入れる場や人の連続、保育教諭等の連携など、2歳児の学級から移行する園児が安定して過ごせるように配慮することが望ましい」ということでございます。
     ここについては、2段落目ですが「保育教諭等の連携」ということを新たにつけ加えているところでございます。
     続きまして(新入園児や他園から転園してくる園児に対する配慮)でございます。ここは文言のことでございますが、ここについては「転園してくる」のほうが適切ではないかということで「転園してくる」というふうに書き直しているところでございます。
     ○の1つ目でございます。「3歳児から新しく入園する園児の、3歳児までの育ちの理解、受け止め等、発達の連続性を大事にしながら配慮していくことが重要である」ということでございます。
     ここは「3歳児から入ってくる子どもたちの」ということにしておりましたが、ここは「新しく入園する園児の」というふうに書き直しているところでございます。
     2つ目の○でございます。「一時預かりや親子登園の場などを活用し、新しく入園する園児が、4月から円滑に園生活を開始できるよう、各園の状況に応じた工夫をしていくと良い」ということでございます。
     ここは冒頭の、もともとは「一時保育」ということになっていましたが「一時預かり」というふうに書き直しているところでございます。
     ○の4つ目で、ここも言葉の問題でございます。「小規模保育所や家庭的保育等から転園してくる園児も考えられる」ということでございます。
     ここは「転園児」となっていましたが、「転園してくる」という文言に書き直しているところでございます。
     7ページをお開きください。1つ目の○でございます。「転園してくる園児がいると見込まれる施設とは、日頃から連携し、一人一人の園児の保育の連続性を図ることが望ましい」。
     ここは「転園する園児」となっていたのを「転園してくる園児」というふうに書き直しているところでございます。
     続きまして「(3)子育ての支援に当たっての配慮について」でございます。
     まず(子育ての支援全般にかかわること)で、1つ目の○でございます。「子育ての支援は、一方的に保護者が支援の受け手となるのではなく、園も保護者からの情報や思いを受け止め、教育及び保育に生かすなど、園と保護者が共に子どもの育ちを支えていく関係性を築くことが望ましい」というふうに書き直しております。
     これは、双方向的な関係性を築くことが望ましいということが記載してありましたが、言語的に適切ではないのではないかというご意見を受けまして、このような文章に書き直しているところでございます。
     続きまして、8ページでございます。(在園児の保護者に対する子育ての支援)で、1つ目の○と2つ目の○でございます。「保育教諭等が専門性を発揮することによって、保護者が、我が子や周りの多様な子ども達の成長に気付き、子育ての喜びを感じられるようにすることが重要である」ということでございます。
     ここについても、言葉の表現については、前後を並びかえたりして、より理解しやすいような中身に変えているところでございます。
     もう一つの○でございますが「保育教諭等は、保護者の子育ての大変さや様々な感情を受け止め、寄り添いながら、支援していくことが望ましい」ということでございます。
     ここについては、楽しいという部分だけではなくて、もっとさまざまな感情、苦しいところとかそういうこともあるから、そういった面も含めた書き方がいいのではないかということで、さまざまな感情を受けとめながらというふうな表現を入れながら文章を書き直しているところでございます。
     次に(地域の保護者に対する子育ての支援)でございます。○の2つ目で「地域の専門機関、自治体等様々な地域の関係機関と協力することにより、園で実施している事業等、気軽な雰囲気で専門的な話を聞いたり、相談したりすることができる機会をつくるなど、地域の保護者が参加しやすく、また、それぞれの状況に合わせた支援を受けられるような工夫も考えられると良い」ということでございます。
     もともとは、ここはさまざまな地域の専門機関とか自治体等と協力して園で実施している事業など、気楽な状況で専門的な話を聞いたり相談したりすることができる機会等をつくる工夫も重要であるということをよりわかりやすく具体的な内容に書き直したということでございます。
     続きまして、3つ目の○でございます。「子育ての支援における『予防』的機能を重視し、例えば保育教諭等が、保護者との日常的なやりとりや些細な話の中から悩み等に気付き、声かけをしたり、また、悩みを打ち明けやすい雰囲気をつくったりするなど、園によるきめ細やかな子育て支援が、保護者の安心感につながるようにすることが望ましい」ということでございます。
     ここで「『予防』的機能を重視し」ということで「予防」的という意味がわかりにくいのではないか。もっと具体的に書いたほうがいいのではないかということで「例えば」ということで文章のほうを書き直しているところでございます。
     続きまして「II.改訂の方向を踏まえた構成の見直し」の9ページは特段直しておりません。
     10ページで「2.具体的な章構成(案)」でございます。
     特に「第1章 総則」のところで、ここについては、これまで全部で第6までございましたが、もう少し内容面的に、教育要領、保育指針等の整合性を踏まえながら、現時点でということで、第1~第3と、6つから3つまで絞ったところでございます。
     ただ、例えば指導計画の作成の実施と、計画とか評価とか、それから、乳幼児の発達を踏まえた指導など、それから、園生活の充実のための運営時の配慮事項については、特に第2の中でこういった内容を組み込んでいくという方向で現在考えているところでございますが、これは幼稚園教育要領や保育所保育指針との章構成なども踏まえて、整理をしていきたいと思っているところでございます。
     あわせて第1のところで、前後して恐縮でございますが、ここの中で幼保連携型認定こども園における教育及び保育の基本及び目標。そして、前回の素案では、並びに養護の理念ということをつけさせていただいたところでございますが、養護の理念については今回削除しているところでございます。これについては、1と2の中で「教育及び保育の基本」、それから「教育及び保育の目標」のことは書いておりますが、この中で養護の理念も含んだ上で記載をしていく予定で、今回、養護の理念を外させていただいているところでございます。
     最後ですが、11ページのところで「III.その他の課題」でございます。
     (研修の重要性・資質向上)のところで、ここはよりわかりやすくということで「保育教諭等の力量形成を支える仕組みや要素として、研修の重要性が上げられる。例えば、園外の研修や、実際に保育を見合って学び合う公開保育など、他園(大学なども含む)他機関との連携による研修など、園内での研修にとどまらず、広範囲で考えていくと良い」。
     そして「園内での職務の役割や機能を明確化し、研修体系の充実を図る必要がある」。
     これについては、表現ぶりをよりわかりやすくしたものでございます。
     審議のまとめ(案)について、前回の素案から案に変わったところの主な改正点については以上でございます。
     続きまして、資料2でございます。これについては、これまで過去4回までの検討会における先生方の主な意見をそれぞれ「1.在園時間や日数等が異なる多様な園児がいることへの配慮について」「2.2歳児から3歳児への移行にあたっての配慮について」「3.子育ての支援について」等々の内容に基づいて、整理したものでございます。
     簡単ではございますが、私からの説明は以上でございます。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     それでは、きょう残りの時間を資料1、審議のまとめ(案)というものについて、御質問または御議論いただきたいと思います。
     いつものように、どなたからでも結構なのですが、名札をお立ていただいて御発言をお願いしたいと存じます。特に全体はそう長くございませんので、どの点でも行ったり戻ったりということで結構でございますから、お気づきの点をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
     時間は全員御発言できるようにあると思いますので、いかがですか。
     では、岡村委員、お願いします。
  • 岡村委員 認定こども園ポプラの木の岡村です。素案から案へ、また御配慮をいただいてありがとうございます。
     私が今回、全く審議のまとめと関係ないような形に見えるかもしれませんが、資料を提出させていただいたものがあります。少しお話をさせていただきたいと思います。
     直接関係することではないというふうに申し上げましたけれども、第2回の検討会でヒアリングのときに私の園のことを余り紹介せずに、この認定こども園が今、どのような形になっているのかというお話をさせていただきました。ぜひ、その中で一つ、この審議が終わる前に補足をさせていただくことと、今回の取りまとめの中でもこのことはかかわってくることだなと思って、ほかにもあったのですが、このことだけに限って書かせていただきました。
     それで「『柔軟な形での担当制』の理解」ということなのですが、現行の教育・保育要領、また、その解説書の中では、第3章「指導計画作成に当たって配慮すべき事項」の第3節「特に配慮すべき事項」、2の「発達の連続性を考慮した教育及び保育」をめぐってというところで「柔軟な形での担当制」ということが言われています。
     その中では、特に3歳未満の園児について個別的な計画を作成することや、一人一人の生活や経験、発達の過程などを把握して、適切な指導や環境の構成ができるように配慮することが述べられていて、その解説書においては「身近な大人との間に安定した絆を形成することで、情緒が安定し発達が促される。したがって、柔軟な形での担当制を設け、特定の保育教諭等と園児がゆったりとかかわり、情緒的な絆を深めることができるような指導計画を」というふうに解説がされているところです。このことについて、新制度が始まり、あるいは認定こども園がこの9年という時間の中で流れてくる中で、私たちが取り組んでいたり、見回してみたりというふうなことの中で感じてきたことです。
     実は、この担当制は有効性が語られているようになっています。この20年来と言っていいでしょうか。それまでは、例えば乳児が15人いれば、5人の保育者が3対1で見る、5人の保育者が15人を見るという感覚の中で乳児のところでは保育がなされてきましたし、1~2歳では6対1ですから、18人いれば3人がという形で、最低基準を満たしているかどうかであったわけですが、ここのところ、この担当制が言われるようになって、そこで確認されてきたことは、あくまでも最低基準の3対1、6対1というのは教育及び保育の実施の中で最低これだけの保育教諭が配置されていること、あるいは保育園では保育士ですけれども、基準になっているだけで、実はそのときそのときで0歳児でも1対1であったり、5対1であったり、上手にフリーの保育士・保育教諭を配置して、より手厚くというふうなことがなされていたりということがあるわけです。
     教育・保育要領の解説書、告示本文の中にも、発達の連続性を考慮した教育及び保育、あるいは担当制、しかも柔軟な形でと言われているわけですけれども、例えば先日も東北のある中核市ですが、私立の保育園の先生方が視察に来られて、20人ぐらいの方々でした。解説をさせていただいて、その後、担当制でやっていらっしゃる園は幾つありますかとお尋ねしたら、全ての園が担当制をやっていなかったのです。認定こども園を見回してみても、全てが担当制でやっているかというと、実はそういう状況ではない。まだまだ、そのことが十分行き渡っていない部分があるのです。それはこれまでの3対1ということの中で5人が15人というふうなことの状況がまだ続いているということでもあるわけです。それで、担当制が有効だと言われていながら、あるいは家庭や地域が十分に機能できなくなっている中では、アタッチメントをうまく私たちの施設の中で、園の中でやっていくことが必要だということが言われながら、なかなかそこに移行できないでいる部分があります。
     それで今回、まとめのところと関係があるというふうに先ほど申し上げたのは、資料のまとめていただいた9ページのII.の「1.見直しの方向性」の中で「健康及び安全」「子育ての支援」については新たに章立てをしましょうということになっています。これは、この背景にあることがここにもう少し書かれたほうがいいのかなと私には思えるのですけれども、この取りまとめの全体を通して、これまでの教育要領、保育指針、あるいは教育・保育要領の検討の経緯、制定の経緯というものが語られているわけですが、何か1つ足りない部分を感じるのは、やはりこの社会の変化、子育て環境の変化の中での危機感というものなのかなと思うのです。まさに子供の健康や望ましい育ちが保証されるはずの、守られるはずの場所でそれが守りにくくなっている中で、本当にこの健康・安全ということ、あるいは子育ての支援ということがとても大きなことになっているはずで、そのことはこの方向性とどこかで子育ての状況の変化は一言、言葉は必要なのではないかということを思います。
     それで、ポプラの木の実践を紹介させていただきました。「担当制による配置とフレキシブルなフリー保育者の動き(特に0~2歳の食事の場面)」。
     そこに写真のあるのを見ていただければと思うのですが、これは乳児の部屋です。乳児はいつも7~8人、多いときで10人ぐらいいます。その中で、こうやって食事のときは1対1で食事をしています。この間、フリーの保育者が1人入り、あるいはまだ食事に入っていない子供たちとほかの保育教諭が向こう側の、ここには見えていませんが、畳のところで生活をしていたりする。
     そして、その中で順番に1対1、アタッチメントをしっかりとって、この子供たちは保育者が、保育教諭がお母さんのかわりなのです。1対1で過ごしてきた家庭の中から集団の中へ、あるいは園での生活へというときに、5人が15人を見ていると、15人の赤ちゃんは5人のうち、どの人をママのかわりにして、私は信じればいいのか、当てにすればいいのかということになるのですが、3対1という担当制をやる中で、ママのかわりに僕を守ってくれるのはこの人、助けてくれるのはこの人という基本的な信頼関係の中で、僕は大丈夫という自己肯定感が育まれていく。そして、次第に大きくなっていく中で、さまざまな環境の変化や友達との関係の中でも、僕は大丈夫と言ってさまざまな生きる力を身につけていくことになる。
     その中では、この1対1の関係が本当に大事で、それができるのは、ただ1日11時間あるいは12時間の保育の時間を1人の担当者がカバーできないので、柔軟な形での担当制と言っている。あるいは1週間6日の保育の日数を、必ず2日間は休みが入るので、ほかの人が保育に入らなければいけない。そこでの柔軟な形での担当制と言っているのではなくて、もっと深いところでは1対1をやってごらん。1歳のところでも3対1、4対1をやってごらん。そういう意味での柔軟な形の担当制だというふうに私は理解して取り組んでいるところです。それで、ここは職員間の連携であるとか共通理解が当然必要になってくるわけです。
     それで、後ろのページに行きますと、月齢が少し進んで、生活経験が進んでいくと、2対1でゆっくり食べている乳児の姿があります。
     その右側には、1歳になっても、1歳になってから入園間もない子供は、最初は1対1からです。そして「安心」が育つ中で、2対1へ、3対1へ。1歳でも、最後のところでも4対1ぐらいで食事をしています。
     2歳の部屋に行くと6対1ですが、下の写真ですが、園生活になれた子供たちが6対1で食べていきます。ここでも、2歳から入ってくる子供たちは、期間は短いですけれども、1対1から始めていきます。家庭の状況と大きな違いがないような形で、私があなたと一緒にいるよということを大事にしながら始まっていきます。
     そして、例えば20人ぐらい2歳の低月齢がいるとしても一緒に食事をして、騒がしい中ではなくて、グループごとに順番に、ゆっくり落ちついて食べる中で、笑顔を交わしたり、言葉を交わしたりしながら食べていくということをやっていきます。
     2歳高月齢になると、2階のランチルームに上がって、3~5歳の子供たちがバイキング形式で食事をしている姿を見ながら、自分のテーブルの上で自分でよそって食べていきます。
     少し時間が進むと、満3歳を過ぎるころには、少しずつ自分でできるようになって、低いテーブルに移って、本格的なバイキングになっていきます。
     3~5歳になると、子供たちは、もう御飯だから片づけて食べに行くよではなくて、いっぱい遊んで、ああ、おもしろかった。おなかがすいたから食べてこよう。自分で決めて食べに行くということを保証するために、11時15分から12時半の間にランチルームに自由に食べに行って、そして、そこでは担当者が、要するに担任が全てをカバーするという形では、これはできないわけです。豊かな連携の中で、ここでも3~5歳児の担任というふうなことを見ても、柔軟な形での担当制担任あるいは連携というふうなことが動いている。
     1対1から始まって、次第に集団の生活へということの中でも、子供たちが主体的にというふうなことがとても大事なこととして連続性の中ではつながっているということなのだと思います。
     それで、自分で食べる量を考えたり、嫌いなものにもチャレンジしたりということもあります。
     年齢を超えて、いろいろな先生と楽しい会話をしながらという場面もそこでは見られていきます。
     このように、3歳以上児のクラス編成や給食のあり方においても緩やかな形で連携を豊かにしながらということがとても大事で、そこで僕は大丈夫ということを、アタッチメントをしっかりやる中で育まれていくわけです。そんなに多いとは思いませんが、やはり集団ということの中で一人一人への配慮というふうなことが行き届かなくなる可能性は保育の現場ではあるわけで、いつも、このことについては配慮をしていかなければなりませんし、集団の指導計画が成り立つのは個への配慮があってこそ成り立つわけで、そういう意味では本当に一人一人が主体的に生きる。それがアタッチメント等のしっかりした関係性の中で支えられているということが大事なのだと思います。
     そういう意味で、先ほどお話ししたような検討の方向性、構成の見直しの方向性としては健康及び安全ということが出てきていますけれども、その背後にある家庭の、あるいは地域の危機感ということと一緒に、今の保育・教育の現場は、そこに気づいているのか、危機感を持っているのかということがどこかで触れられる必要があるのかもしれないというふうに私は感じています。
     それぞれの認定こども園が、あるいは幼稚園・保育園がこのことにやはり目を開かれながら、私たちがこの社会、今の時代の中にやれることは、可能性はさまざまな可能性がある。そこでは先ほどの、子育て支援という言葉ではないですけれども、双方向的なとか、互恵的なとか、前回もお話が出ていましたが、保護者と一緒にさまざまなことに気づきながら子供が育むのを、子供が育つのを喜んでいくような関係がそこに見えてくるような場所になる可能性。そんなものが語られればいいなというふうなことを思いました。
     済みません。まとまらない話になりましたが、以上です。
  • 無藤座長 貴重な実践を含めた提言、御指摘、ありがとうございました。
     要領本文に入れる部分とともに、恐らく解説書に移る段階でかなり参考にして書けるかと理解いたしました。ありがとうございました。
     それでは、ほかの方、どなたからでもよろしくお願いいたします。
     どうぞ。
  • 岡村委員 済みません。まとめてくださった文書の中で、7ページの(新たな3歳児の学級をつくっていくための配慮)の2つ目の○です。「4月当初は、2歳児の学級から移行する園児と3歳児で新たに入園する園児がそれぞれ、安心して過ごす時間や空間が必要である。例えば、遊びの場面での交流からはじめ、徐々に合流していくなど、段階を踏むことで、落ち着いて過ごすことが出来るようにするなどの工夫が必要である」。
     これが、読み方によっては、集団を経験した子供とそうでない子供を別のグループにしてというふうに読める可能性がある文章かなと見てしまうのです。これは違う存在、経験値も違う、個性も違う。そういう子供たちが一緒にいるということを豊かさとして捉えていきながら、集団を経験した子供たちが改めて、泣いている友達の姿を見て、僕もママがいいよと泣く場面があったり、ここは大丈夫な場所だと改めて再認識をしたり、あるいは集団に入った子供たちが、ここはすてきな場所だ、楽しい場所だということをそういう子供たちから教えてもらったり、そういう意味では一緒にいることが必要だということが先に書かれていて、その中でそれぞれの状況、それまでの育ちに即した配慮がこういう形で可能であれば必要だということがいいのかなと思いました。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございます。
     そのあたりは多分、現場の実践に即して言うといろいろな柔軟なやり方があり得ると思うので、御指摘のように、4月当初から一緒という場合もあると思うのですけれども、同じクラスであっても複数担任の中でグループ化する例もあるようですので、柔軟で弾力的な扱いの中で一緒に過ごす方向にという、緩やかな言い方かなと思います。ありがとうございました。
     それでは、いかがでしょうか。
     では、砂上委員、どうぞ。
  • 砂上委員 取りまとめ、審議のまとめ、丁寧に意見を反映していただきましてありがとうございました。
     それで、資料1の4ページのところで、前回の私の意見等も反映していただきまして(一日の生活の流れで)、教育課程にかかわる教育時間について御説明を加えていただきましてありがたく思っております。
     その「教育課程に係る教育時間は」というところで、当たり前のことではあるのですが、やはり学級担任が計画的に見通しを持って環境を構成していくという営みということが特にこの「教育課程に係る教育時間」ではより重要になっていくかと思います。
     4ページの一番下の○の「教育課程に係る教育時間外の教育及び保育は」というところで「園児の自然な活動の欲求を満たせるように」というふうな形で書いてあることとの対比を多少つくようにする意味での意見となります。この(一日の生活の流れ)の3つ目の○の「教育課程に係る教育時間は」というところの最後の文章に「そのための環境や活動等の工夫が重要である」という一文がありますが、もし可能であれば「そのための計画的な環境の構成や活動等の工夫が重要である」というふうに書いていただけますと、幼稚園教育要領の総則にある計画的な環境の構成というところとも合致しますし、教育課程に係る教育時間外の活動というところとの対比も多少つくかなというふうに考えますので、御検討いただけると幸いです。
  • 無藤座長 ありがとうございます。
     そのあたりは、審議のまとめとしても書き入れたほうがいいと、御指摘のとおりに思いますし、現行の要領でも安心してゆったり過ごせるということに対して、特に教育課程にかかわるところは集中して遊ぶという言い方をしていて、何か対比されていますので、その辺を残しながら御指摘の方向で書き込むというふうにちょっと考えたいと思います。ありがとうございました。
     では、寺田委員、お願いします。
  • 寺田委員 2点ございます。
     最初に、丁寧にまとめていただいてありがとうございます。感謝申し上げます。東京成徳の寺田です。
     まず1点目ですけれども、多様な職員構成によるチーム保育・教育についてでございます。認定こども園には保育士資格と幼稚園教諭免許を保有する保育教諭のほか、調理員や養護教諭など、多様な職員構成がとれるという特徴があると思います。そうした多様な職員のそれぞれの専門性を生かして、チームで保育を行っていくということを少し盛り込んでもいいのではないでしょうか。
     保育所保育指針の改定でも、看護士や栄養士等の専門性を有する職員と保育士が連携して、チームで保育をすることの重要性について盛り込んでおります。そのため、学校関係でも最近、チームとしての学校ということがよく言われているため、そうしたことも同様の方向性を持つのではないかと思います。
     2つ目、食育についてですが、今回の改定で章構成でも食育ということが第3として、3章に掲げられております。より取り組みが進むことを期待いたします。
     食育に関しましては、ちょうどことしの3月に第3次食育推進基本計画が作成されたこともありますので、この計画を踏まえて、食の循環や環境を意識する。例えばもったいないなどであるとか、それから、そしゃく力育成に力を置くことなど、園児の食育の充実をより図るようなことを盛り込んでもよいのではないかなと思います。
     また、特に乳児や低年齢児のお母さんの悩みとして、食に関する心配が大変多いということを、ハートフルママという子育て応援団を主宰しておりますが、その中でも実感しております。子育て支援を行うことを義務づけられている認定こども園として、多様な関係者と協働しながら子育て家庭に対し拠点的な食育の取り組みを推進していくということも考えられるかもしれないなと思っております。
     以上でございます。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     2点ないし3点、どれも大事なことだと思いますので、特にチームとしての園の運営、また、そこにおける多様な教職員等の協働ということになりますか。そういうものは非常に大事なところだと思います。
     それと、食育はもちろん、御指摘のとおりのことなので、これは多分、保育所保育指針のほうにある程度は書かれるのでしょうから、そちらともつなぎをつけながら書き込み、また、子育て支援の部分にもつなげていく必要があるということで、ありがとうございました。
     それでは、ほかの方、いかがでしょうか。
     では、山下委員、お願いいたします。
  • 山下委員 取りまとめ、どうもありがとうございました。
     とても丁寧にまとめていただいているなと思いますが、その中で3点ほど意見を言わさせていただきたいと思います。
     まず最初に、4ページの下から3つ目の○の「一日の生活の流れの中で、教育課程に係る教育時間とその他の時間を」というところなのですが、その一番下に「園児の過ごす場や担当の保育教諭等が替わる場合などは、保育教諭等の間で情報交換を行ったりする」と書いていますけれども、幼稚園教育要領では緊密な連携を持つという表記がありますので、それにそろえたほうがいいのではないかと思います。
     2点目は、6ページの(新入園児や他園から転園する園児に対する配慮)というところの一番上の部分です。「3歳児から新しく入園する園児の、3歳児までの育ちの理解、受け止め等」で、そこに少し、家庭との連携のもとと入れると、家庭とともにというイメージが持てるのではないかと思います。
     そして、最後に11ページの(研修の重要性・資質向上)ですが、ここには保育教諭の研修というのはまだ完全に確立されていないと思うのです。幼稚園教諭の研修、あるいは保育士の研修と整合性を保ちながら、市町村や都道府県がしっかりとそういった研修体制をつくっていくという行政の役割というところも加えてみてはどうかと思います。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     3点ということで、保育教諭等の園内の連携というのはもちろん、情報交換を含めてかなめになるところなので、より詳しく書く方向ということで考えたいと思います。
     それから、3歳児の部分などは当然ながら、家庭からやってくるお子さんについては特に家庭との連携ということがかなめですから、そこも書き込む。
     最後、研修というところはこれまでの御意見を反映しながら研修体系の充実等々が今回入っておりますので、そこにおける自治体に期待する部分、役割なども書き込みながら、それは要領にどう書くかというのはちょっと難しい部分はあると思いますけれども、解説書を含めて検討したいと思います。ありがとうございました。
     ほかにはいかがでしょうか。
     では、渡邉委員のほうからお願いします。
  • 渡邉委員 1つは多分、幼稚園教育要領の議論の中でも出てくる話ですけれども、幼児期の終わりまでに育ててほしい姿というものを出したときに、10項目あったら、その10項目の中の何かしらの項目が足りなかったら、そこを集中的に育てるようなことにならないかということです。育ってほしい姿というものがだんだんと、その項目を集中して練習するようなことにならないかを危惧しています。そうならないように、やはり個への配慮というか、岡村委員も言われたのですけれども、一人一人の子供たちに個人差があるということをどこまで言うかというのが気になっています。
     例えば(指導計画作成)の中でも、5ページの2つ目のところに「遊び方の違いから遊びが混じり合い、面白い遊びが生まれる。また、魅力的な遊びは、園児の興味を引き、つながりをつくる。『面白そう』『やってみたい』」とかという文章があります。これらはすべてすてきなことなのですけれども、ただ、乳児から幼児までいるといったときに、一人一人の子供たちが没頭するとか夢中になることが認められながら、そのような姿につながっていくことが大事だと思います。それから今回、8ページのところで「保護者」部分には入ったのですけれども「保護者の子育ての大変さや様々な感情を受け止め」というのが上から2つ目の○には入っています。子供にも大変さや様々な感情があることを受け止めることはもっと大事で、子供なりに、多分できないことがあったり、何かやろうと思ってもやれないことがあったときに、それをできないからだめだとか、一緒でなければいけないなどといった集団性みたいな指導性が先に出ていってしまうと、それに合わせなければいけないという話になっていきます。
     どうしても保育とか幼児教育は集団性が大事にされます。ただ、個人差があるとか、それを配慮しようというときに、要は認定こども園の教育・保育要領の中では、個人差という言い方でいいかはわかりませんけれども、2歳から3歳への進級した子と、3歳で新入園した子に関しては配慮しようとすごく丁寧に書かれているのですが、そもそも一人一人の子供に配慮しようということや、一人一人がだんだんできないことでもできるようになってきたりとかというようなことが、そういう配慮が求められる。
     そこで夢中になったり、没頭して遊び込んでいく。例えば、食事のところでも、いつもみんなと一緒に食べなければいけないだけでなく、どうしてもやりたい遊びに夢中で取り組んでいるような子が認められるような、そういう一人一人の、思いとかと受け止めるというような配慮があってほしい。そこまで踏み込んで言えるかどうかはわからないですけれども、ただ、多様な園児がいるということに対しての多様さというものの認め方を、認定こども園の教育・保育がきちんと発揮することが大事だと感じています。幼稚園教育要領とか保育所保育指針は、幼保連携型認定こども園と比較して、多分、一様さという言い方が適切かどうかはわかりませんけれども、みんなが同じような生活リズムでまとまっているような形になっているはずです。幼保連携型認定こども園では、家庭も含めて、それから、入園してくる子たちも多様な子がいる中で、その子たち一人一人がきちんと認められ、受け止められて生活していく中で、結果として、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿が獲得されていくというような、ことがどのような形で書けるかと悩んでいます。
     ただ、アタッチメントのことも含めて、一人一人がきちんと認められることで子供たちの育ちが確保されていくということや、その中の本当に大事な部分として、2歳から3歳への進級とか、それから、生活の時間が違っているなどの多様さも認定こども園としてはきちんと押さえるのだということが書かれているのだと思います。ただ、そもそも論で言うと、それだけだけでなく、いろいろな子供たちがいろいろな家庭の中から来ているという、その一人一人の子供たちのことをきちんと押さえていこうというのがどこかでもうちょっと強調されてもいいかなと思っています。
     それから、もう一つだけお話ししたいのが、これはどこで言っていいかわかりませんけれども、5ページ目の一番下のところに、登園する園児と登園しない園児がいる期間中についてという形で、家庭や地域の実態等を踏まえ、その時期にしかできない活動を計画したり、外部の人材を利用したりという記述があります。その後で、保護者への情報発信や配慮の要請などについては、園児の実態に応じた工夫をするという話なのです。
     登園しない園児の保護者が例えばボランティアで長期休暇中の保育に参加するとか、夏休みの過ごし方というところで、ここで書くことなのか、それこそ指導書のほうに書くことなのかわかりませんけれども、いろいろな人たちが長期休暇中の保育に入っていったときに、1号認定こどもの親たちも、自分の子供を連れてきながら、その園に遊びに来るとかというようなことがあってもすてきなことだろうなと思っています。そう考えると、外部の人材だけでなくて、そういう人たちも使いながら夏休みとか冬休みの保育を充実させていくということも、ここに入れていいかどうかはわかりませんけれども、何かそういう工夫もあってもいいのかなと思っています。 全体的には、本当にきちんとまとめていただいて、いい方向にはなってきていると思います。あとは、一人一人の子供の中に、乳幼児期の学びというものが高校までつながっていくというときの学びということに関して、記述の仕方をどうしたらいいかというようなところでは、もしできることがあるなら、そういう工夫がされてもいいのかなと感じました。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございます。
     最初の、一人一人、また多様な子供のあり方、家庭のあり方を尊重しながらというのは、まさにそのとおりだと思いますし、幼稚園も保育所も同様だとは思うのですけれども、認定こども園が一番多様性が大きいと思いますので、まさにそこを多分、総則のかなり初めの部分にしっかり、基本という部分ですか。書き込む工夫をぜひしていきたいと思います。また具体的な表現について御相談する機会があると思います。
     2番目の、確かに外部人材等については、保護者自身のかかわりをお願いする部分もあると思いますので、要領本文にどう書くか、解説書にどう書くかということについての工夫の中で取り入れさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
     それでは、橋本委員、よろしいでしょうか。
  • 橋本委員 関西学院大学の橋本でございます。丁寧にまとめていただき、ありがとうございました。
     1点、意見がございます。7ページの「(3)子育ての支援に当たっての配慮について」の(子育ての支援全般にかかわること)の3点目の部分でございます。
     こちらのほうの2行目のところに「また、子育て支援を担当した保育教諭等の保護者対応の質が上がると共に」という一文がございます。確かに子育て支援を担当された保育教諭の方がクラス担当に戻られて保護者対応の力量が上がられているということは伺ってはおりますけれども、それは結果として得られるものであって、これは読み方によっては保育教諭の力量を上げるために子育て支援をしましょうというふうにとられかねない一文かなと感じました。
     実際にお伝えしたい内容というのは、教育・保育の経験で得たことが子育て支援に生き、また、子育て支援を担当して、そこで得た経験が保育や保護者対応に生きていくという内容だと考えられます。そのような文章に訂正をしていただいたほうがよいのではないかと感じました。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございます。
     御指摘の点は、今の○のついた最後に「子育ての支援から得たものを、日常の教育及び保育に生かしていく」というあたりの趣旨をもう少し丁寧にということになると思いますので、そういう方向でぜひ膨らませていきたいと思いますけれども、同時に今、御指摘の部分は、認定こども園における子育て支援のやはり専門的なあり方についての研修の必要性の布石でもあるので、この表現ぶりがよくない気もしますので、工夫しながら、御指摘の点とともに子育て支援というもののあり方をしっかりやっていくという方向をちょっと出していきたいというふうに工夫したいと思います。ありがとうございました。
     それでは、阿部委員、お願いいたします。
  • 阿部委員 わかりやすくまとめていただいてありがとうございます。
     10ページです。先ほどの岡村委員の担当制の話に触発されてということなのですけれども、第2章の内容及びのところと、それから、第3章の「食育の推進」というところですが、岡村先生がおっしゃった食事というものは子供たちの、特に小さい子供たちにとっては生活そのもので、すぐれて保育内容だと考えています。そうすると、目次の1と2のねらいや内容と、それから、食育のところの書きぶりというのですか。書き分けというものをちょっと工夫しないといけないのかなと思ったのが1つです。
     それから、やはり担当制は保育者と子どもの1対1の対応を保障する形態だと思います。子供たちはきちんと自分を見てくれている人を求めているということで、そこから考えての発言なのですが、7ページの(在園児の保護者に対する子育ての支援)のところです。やはり在園児の保護者に対する子育て支援の一番は、きちんと認定こども園での子供たちを保育すること、あるいは教育することだと思うのです。その経験をもとにして、子供の育ちを家庭と共有するための手段として連絡帳などを活用していくことが保護者にとって支えになるのではないか。
     つまり、自分の子供は自分が見ていない間はちゃんと先生たちが見てくれているということで、信頼関係の形成にとっても大切です。担当制で1対1のかかわりを大切にするということは、物理的に目の前に保育者がいるということだけではなく、子供の側に大切にされているという感覚が育ってくるということだと思います。
     それで岡村先生の園の実践がああいう形で、1人ではなくて1対4でも大丈夫だ。それから、いつもの先生じゃなくても大丈夫だというふうになっていくとしたら、岡村先生がおっしゃるように、どこかできちんと向かい合ってもらう経験をしっかりする。それを認定こども園の生活においてもやるし、それから、家庭でも、そちらのほうが主だと思いますので、そちらでもちゃんと向かい合うことの重要性を伝えていくことが子育て支援につながると思います。
     子供とのかかわりは質ですから、量がたくさんというわけではないので、向かい合う大切さのようなことを、連絡帳を通して伝えていくということなども子育て支援に当たるのではないかと考えますので、解説書などでも触れていただけるといいかなと思います。
     以上です。
  • 無藤座長 2点ともおっしゃるとおりだと思うのですが、最初の食育の部分と、特に狙い及び内容の中の多分、乳児あるいは3歳未満児の部分で食にかかわる部分の記載のあり方の書き分けですか。この辺は多分、保育所保育指針のほうではかなり先行して検討されていると思うので、それの方向を共有しながら認定こども園として書いていくということで、また改めていろいろなところで御指導いただきたいと思います。
     2番目の点は全くおっしゃるとおりで、現行の要領においても園から発信するとか、園での子供の育ちを伝えていくとかということを重視していると思いますので、そのことと子育ての支援のあり方をつなぎながら園として、園の中で子供がどう育つかだけではなくて、一人一人の子供を大事にしながらしっかり育てる様子、子供の成長のあり方をどう伝えていくかということで、多分、要領としては少し抽象的に書くでしょうけれども、解説書のほうではさまざまな具体的な手だてに入れるかと思いますので、ありがとうございました。
     それでは、鈴木委員、お願いします。
  • 鈴木委員 和洋女子大の鈴木です。丁寧にまとめていただき、本当にありがとうございました。
     私は、1つはやはり生活の連続性というところで、4ページなのですけれども、特に一番下ですが「教育課程に係る教育時間外の教育及び保育は、安心してゆったりと過ごせる場所と時間の確保を前提としながら」というのは全くそのとおりだと思います。
     それで「園児の自然な活動の欲求を満たせるようにすることが重要である」と書いてあるのですが、家庭との生活の連続性の中で、時々なのですが、こども園であっても、例えば夕方、テレビをずっと見せているとかというような事例も幾つか知っているものですから、このときの中での前半からずっと流れの中で出てきている環境とか活動とかの中に、やはり1つは教材研究の重要性みたいなこともちょっとあるかなと思いますので、その辺は解説書とかでも触れていただけたらと思います。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     環境構成とか教材の検討とかが教育課程に係る時間では極めて重要ということですけれども、今、御指摘の生活の連続性の中で、教育課程に係る教育時間以外の部分でも重要なわけですので、その辺も書き入れながら、多分、同じように環境構成とか教材といっても、種類、あり方が大分違うのかもしれませんので、その辺が見えるようにぜひ書いていきたいと思います。ありがとうございました。
     それでは、神長委員、よろしいですか。
  • 神長委員 いろいろ観点を踏まえて、とてもよくまとめられてきているのではないかなと思っております。
     それで、私は7ページの(新たな3歳児の学級をつくっていくための配慮)というところなのですけれども、ここにも前回と比べて具体的な例などが入ってきて非常にわかりやすいかなと思っております。ただ、具体的になってくると、これは解説書の問題なのかなと思いながら、1点加えたいなということがありまして、お話をしたいと思います。
     学級をつくっていくときに、年齢が小さければ小さいほど、やはり保護者の理解と協力はすごく大きくなると思うのです。私は幼稚園の経験しかありませんけれども、混合学級といいますか、3年保育と2年保育の子供たちのいわゆる混合学級などを担任するときにはまず保護者を見てもらう、要するに参観などを通して、やはり子供の姿を解説していくということが信頼関係をつくる上で重要かなと思います。
     園生活になれていく過程というのは、多分、集団生活がなれているお子さんが3歳児学級になれていく過程と、突然入ってきた3歳児がなれていく過程では違うし、自己発揮の仕方が全然違うわけで、それでも子供同士はそういったトラブルを起こしながら相手との距離のとり方ないしつながり方などを学習していくのですけれども、保護者はその場面だけを見ていろいろに心配をしてしまう。また、心配が膨らんでしまうということもあります。
     ですから、参観もそうなのですけれども、学級便りとかお帰りの会とか、割合、頻繁に、この時期の子供たちの姿を、当事者になるとなかなか伝えづらい部分があるので、こんな場面があるのですよ。でも、長い目で見ると、こういった混乱がその子の成長につながりますということを繰り返し伝えながら、やはり先生がそんなに頑張っているならばというようなところで理解と協力を得ていくという、何か保護者を巻き込んでいくという視点も大事かなと思うのです。
     それで、保護者については7ページの一番下に(在園児の保護者に対する子育ての支援)という形で、交流が深まるように工夫すると書かれていまして、それは一つ、それで大事なことだと思うのですけれども、学級をつくるという観点から、やはり保護者の理解と協力ということを入れておく。観点として入れておくことも必要なのかなと思っています。
     もう一つ、これも多分、これから解説書ができてきてという問題かなと思っているのですけれども、先ほどの話の中に、やはり多様な育ち方をしているということに対する保護者の理解だと思うのです。この時期に個人差を大事にするということも繰り返し伝えていかなくてはいけないわけですけれども、特に先ほどの集団の生活の入り方の違いというのは大きいと思うのです。
     例えば協同性の問題をとっても、自己発揮と協同性を、もし3歳から入ってくると素直に自己発揮ができるのだけれども、4歳ぐらいになると、ある意味では自己発揮していいのだよというような状況をつくりながら、安心して出せる場をつくっていくという、やはりこちら側の、教育課程・保育課程のものを踏まえながら見通しを持っていくことは大事だと思うのですけれども、そういう修了までに育てたいことということがはっきりすればするほど、そこに至る過程というのは多様な道筋があるということを、またそういう個人差を大事にするということが乳幼児期の教育ですということをしっかり伝えていくことが大事かなと思いました。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     2歳から3歳の部分、また、多様な子供の発達、成長の道筋について、特に家庭、保護者の理解を得ながらという視点をもう少し明確にというのは御指摘のとおりだと思います。
     個別の事例等に入るところは解説書かもしれませんけれども、視点としてそこを本文にも入れるというところでぜひ工夫したいと思います。ありがとうございました。
     ほかには。
     では、大日向委員、お願いします。
  • 大日向委員 私は、子育て支援に関していろいろ意見を申し上げてまいりました。子育て支援は認定こども園にとって非常に大事な役割だと思いますが、今回細かく、しかも適切に書き込んでいただいたことを感謝申し上げます。
     この文言に関しては、これ以上、特に申し上げることはないのですが、解説等の段階で御配慮いただければと思うところが2カ所ございました。
     まず、7ページの(子育ての支援全般にかかわること)の3つ目の○のところで、子育て支援を行うことが、ひいては園全体の体制構築等につながると書いておられますが、具体的に園全体の体制構築とは何かということを現場の方々がわかりやすいような解説を加えていただければと思います。
     もう一点は、随所に「関係機関等の連携」とか「自治体等」とか「等」ということが書かれています。ここの「等」に何が入るのかということ。ここも現場では専門機関だけではなく、地域のいろいろな団体とかNPOとか、地域によってたくさんあると思いますので、なるべくそういう具体例なども解説書の中に書き込んでいただけると現場の先生方に御理解いただきやすいと思いますので、そのところをお含みいただければと思います。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     要領本文に入れる書き方と解説書と、どう書き分けるか。今、大日向委員御指摘の部分を考えたときに、本文についてもう少し詳しく書くということも可能性としてあるとは思うのですが、例えば「等」の部分を全部網羅するというのはしょせん難しいので、本文では「等」で、解説書で例示をふやしていくということになろうと思いますので、御指摘の方向で進めたいと思います。ありがとうございました。
     では、渡邊郁美委員、お願いします。
  • 渡邊委員 多くの意見をわかりやすくまとめていただいて、本当にありがとうございました。
     解説書に書き入れていただければという点で3カ所ほどございますので、よろしくお願いいたします。
     まず1点なのですけれども、6ページの一番上のところです。「登園する園児と登園しない園児がいる期間中に係る、保護者への情報提供や配慮の要請」というところで、これは配慮事項ということでよろしいかと思うのですが、この辺のところを解説書で、具体的にどんな配慮事項があるのかというところを、あまり詳しくなくてもいいのですが、入れて頂ければいいのではないか。各園で使えるのではないかと思います。
     次に、7ページの一番上のほうなのですけれども、一番初めの○で「転園してくる園児がいると見込まれる施設とは、日頃から連携し」という、ここの文章なのですが、私どもの園でも本当に日々、この文章は入れていただいてよかったと思うのですが、非常に課題となっております。
     例えばどんなところと連携しているかというと、東京都の独自の認証保育所であるとか、企業内保育所、地方裁量型の認定こども園、2歳までの小規模保育所。そういう保育ルームのような施設と連携をして、その後、本園に転園してくるというようなお子様がとても多くなっております。そこのところでの連携のあり方として、一人一人のお子さんの連続性の情報交換とともに、研修についての情報交換も必要と考えています。例えば、同じ講師の話を聞いて研修をともにするというような活動も今年度から、新宿区では行っております。
     区立子ども園・保育園を中心に研修の連携グループをつくっておりまして、研修会には年数回、連携先の保育所やベビールーム等の先生方とも研修の中で情報交換・教材研究等をしております。それによって保育観であるとか子供理解が少しでも共通理解できればと考えます。余り具体的でなくてもいいので、解説書で触れて頂ければと思います。これはかなり他園でも課題になっているようですので、今日的な課題というところで書き込めればいいのではないかと思います。
     そして3カ所目で、11ページの真ん中の方です。(研修の重要性・資質向上)のところなのですけれども「保育教諭の力量形成」というところで、7ページの子育て支援に関する研修、先ほども御意見が出ていたかと思うのですが、私もこの力量の中に子育て支援の力をつけていくというのはとても大切だと思います。
     待機児解消のための一時保育の定期利用がふえている現状でございますが、その中で今、現場で大変難しいとされているところは、「家庭での配慮事項の伝え方」です。保護者として子供の健康であるとか、健やかな育ちのところで、具体的に申しますと、熱があっても連れていらっしゃる。明らかに具合が悪そうでも、是非お願いします、というニーズもあります。これは子育て支援サービスの事業であるので、難しいところです。そのニーズにどこまでお答えするか…。
     そういう現場の大きな課題を、保護者のニーズに応えながらもこの課題に対応できるような、どのように話していったらいいのか、その時に対応する保育者の力量は今後ますます必要になってくると思います。この内容についても少し書き込めればよいのではと考えています。なかなか、この力をつけていくのはとても難しいとは思うのですが、こんなところにも触れていただければと思います。
     以上でございます。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     3点とも、本当に現場で御苦労されているところを御紹介いただいたと思います。夏休みその他の保護者のあり方、かかわりへの配慮事項ということや、転園といいますか、連携している、特に3歳未満児の連携先から認定こども園として、そのお子さんを迎え入れる場合のあり方。多分、非常に今、大きな問題になってきていると思うので、その辺、例えばまさに共同で研修体制をつくる。その他、いろいろな工夫を示唆するような書き方ですね。それをぜひ本文で入れながらも、解説書により詳しく書ければと思います。
     それから、子育て支援に向けての研修とか、情報交換とか、そのあり方についての考え方とかということも要領本文と解説書の組み合わせの中で示せるところを示したいと思います。ありがとうございました。
     横山委員、お願いします。
  • 横山委員 奈良教育大学の横山です。丁寧な取りまとめをどうもありがとうございます。
     最初に、丁寧なところを見ていただいたので、文言のところを1点お尋ねしたいのですけれども、文末表現を見てみると「望ましい」「重要である」「必要である」とあって、これは前に書いてくださっていた文言を修正して書き直してくださっているので、この細やかな表現のところをきっと意図を持たれて書いてくださったのだろうなと思います。これをもってどういうふうにやっていこうかというところはきっと気になるところだと思いますので、後でお答えいただければと思います。
     あと、内容のほうで3点ほど感じたところということなのですけれども、まず最初、多様性で、認定こども園は多様だねというところで、わかったようで、今回すごく、このペーパーをいただいて悩みました。この文章中、どういうふうに多様が出ているのだろうか。異なる背景であるとか、生活の流れが違うだとか、たくさんあるのだけれども、多様と考えているとだんだんわからなくなってきたのです。でも、きょう岡村委員のお話だったり、渡邉委員のお話を聞いていて、多様はいろいろあるのだけれども、やはりその根っこは一人一人を大切にするというところがまずあってなのだなと思いました。無藤先生もおっしゃってくださいましたけれども、そこがあって、どんな多様であっても受けとめて、それがよりいいほうにつながり合っていけるのだというところをぜひ明記をしていただければと思ったところです。
     2点目なのですけれども、保護者との連携のところで、神長委員も学級をつくる観点から保護者を巻き込むということを言ってくださったのですけれども、学級をまとめるというところだけではなく、保育の内容、遊びをつくっていくというところにも随分と保護者の方々のパワーを生かしていけるのではないのかなと思います。
     教育要領のところでは地域に開かれた教育課程ということも出てきているのですけれども、私が観察に行かせていただいている園では5歳児さんがいかだプロジェクトというものでいかだをつくって、プールで浮かべて遊ぶということをしたのですが、子供たちはいかだをつくりたいのなら、どうやったらつくったらいいのだろうというので、保護者の方がインターネットで調べてくださって、事細やかに情報を下さったり、ペットボトルが要るのだったらペットボトルを集めようという声が保護者の方から上がってくる。子育て支援というだけではなくて、保育の中身、遊びをつくっていく段階から保護者の方の力を引き出していけて、巻き込んでいけるとよいのかなと思います。
     最後、内容のところでもう一点なのですけれども、5ページ目の(指導計画作成)の上から3つ目の○の書きぶりが、ぱっと見てもほかのところよりも行が少ないなと思ったのですけれども、園児が園生活の主体として、一日一日を自分であるいは自分たちで考えて生活をつくり上げているという実感を持てるようにすることが重要なのだということなのですが、他のところは割とこういう、例えばとか、工夫の点とかを書いてくださっているのですけれども、子供がそんなふうに思えるといいよという、どんなふうな工夫がというところがちょっとあるとよいのかなと思いました。
     それとかかわるところでは、恐らく4ページ目の(一日の生活の流れ)のあたりの下から2番目の○です。ここは生活リズムの多様性、一緒に生活する、学級の形成というところに書かれているのですけれども、活動内容とか時間の選択肢をふやすということで、子供たちが自分で生活を、遊びを選び取っていけるみたいなことをここに既に書いていただいていますので、ペーパーの中でぜひ、前に書いていただいたことを生かしながら、子供がこういうところで充実感を感じていけるのだというところをつないでいただけるとよいのかなと思いました。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     最初の御質問を私のほうで簡単にお答えできる部分を、あとは事務局で必要なら補足していただきたいと思いますけれども、横山委員の御指摘のようなことで整理しているのです。
     それで、いろいろな言い方があるのですが、大ざっぱに言うと「必要である」「重要である」、それから「望ましい」というのが多いと思いますけれども、すごく簡単に言うと、きょうもいろいろな委員からの御指摘がありますが、要領本文に書き込む部分と解説書の部分との書き分けをどうするかというところの、教育要領に入れるべき重みというところでの書き分けなのです。
     ただ、例えば「望ましい」というのはもう教育要領ではなくて解説書だと、今、決めているわけではなくて、いろいろな議論の中で検討していくということなので、非常に緩やかな意味での重みづけで、今後変わると思いますけれども、大ざっぱに言うとそういう方向で整理しつつある。
     そんなことでいいですか。
  • 三谷参事官 そのとおりです。
  • 無藤座長 そういうことだと思います。
     何かあれば。
  • 三谷参事官 無藤座長がおっしゃってくれたとおりで、そろそろ具体的に、何をどういうふうな形で振り分けながら作業をしていくのか、頭の体操をしながら整理しているというところであります。ただ、例示みたいなものを告示本文で書いていくということは、やはり難しいのかなと思います。
     ただ、一言ぐらい触れることは絶対できないわけでもないので、私たちの頭の整理の中でも、この「望ましい」となっているから解説ということではなくて、この中でも少し触れられるようなものがどこなのかとか、ここの言いたいことというのは本文に書いておいたほうがいいだろうというところもあって、それを今後、具体的な文章を起こしていく中で整理をしていきたいと思っています。
     それから、幼保連携型認定こども園ならではの部分の記載についての議論が一番最初からずっと通しての議論でございました。いただいた意見の中で、確かにそのとおりだというのはたくさんあるのですが、他方で幼児教育全般とか保育を通して見たときに、全般に共通するような中身だというのもたくさんあると思っています。  ですので、これまで議論いただいたことは文科省、厚労省にも伝えながら、どこまで書くか、絶えず、相談をしながら進めております。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     それで、横山委員の御指摘に戻りますと、認定こども園における多様な子供のあり方を尊重していく。認定こども園がまさに地域の子供、家庭のニーズに対応しながら、しっかりとした教育・保育をするという基本線の御指摘。それから、遊びについて、保護者と協働して、また保護者の参画を求めていくということでしょうか。そのような形で入れられると思います。
     それから、子供の主体的なあり方を大事にしていくとか、子供が選択していく部分についてはまさに御指摘のとおりなのですけれども、それを指導計画のところでどのぐらい書き込むか、あるいはむしろ基本という、最初の総則の部分で書いていくというところかもしれませんので、その辺は、いずれにしても、どこかのところでしっかりとそのように理解できる形になると思います。ありがとうございました。
     それで、御指摘が出ないのですけれども、田中委員、いかがですか。
  • 田中委員 何の異議もありません。本当にありがとうございます。
     私、こういうような国での仕事をさせていただいて、つくづく思うのは、ここでの議論がやはり現場のところの行くまでのところでなかなか正確に伝わらないというのが最大の問題だと思うのです。今まで、この認定こども園という新たな仕組みを所管するところが99%保育業務を行っていたところが市町村レベルで所管しているわけです。そこで、今まで保育所の方々との部会とかで問題になっているのは、実際に保育所に監査に来た人は、保育業務というのは教育業務じゃないから、教育的効果というのは関係ないと言い切る人がいるのです。その人たちに、こども園になったということは教育機能を持った機関になったのだから、そういう発想ではだめですというところをきちんと押さえてもらわないと、ここの議論が川下に行けば行くほどねじれになっていく。
     それで、この要領というのは確かに認定こども園への要領ですけれども、それを指導する行政マンへの要領でもあるということをもう一度きちんとぜひ再認識していただいて、特に市町村レベルのこの園を直接担当する方々に、教育機能を有したということはどういうことなのかということを丁寧に説明していただく機会をぜひ持っていただきたいと思っています。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございます。
     まさに要領がまとまった段階で伝えていくということが出てくるわけですけれども、保育所の場合には厚生労働省の中の枠組みとしてそれはあるわけでしょうし、幼稚園を含めた学校教育は教育委員会の枠としてあると思いますけれども、認定こども園は双方にまたがる部分で、そのよさはあるのですけれども、下手をするとどちらも知らないみたいなことが極端に言えばあり得るので、これは相当、内閣府の皆さんが、もちろん、文科省、厚労省と連携してでしょうけれども、ぜひ工夫していただきたいと思います。よろしくお願いします。
     では、三代川委員、お願いします。
  • 三代川委員 浦安市の三代川です。本当に御丁寧にまとめていただきましてありがとうございました。幼保連携型認定こども園の役割や使命、内容がとても明確にわかりやすく整理されたように感じました。
     それで、8ページの(地域の保護者に対する子育ての支援)の上から3つ目の○の、私の中では読み取りづらかった、子育て支援における「予防」的機能を発揮するためには、園ではどのような子育て支援をするのが必要なのかということが具体的にとてもわかりやすく記載していただきまして、感謝申し上げます。
     それで、岡村委員のほうから担当制というお話がありましたが、保育所保育指針の中間取りまとめの乳児1歳以上3歳未満児の保育の充実の中の記載に、少人数で落ちついた環境や乳児が落ちついて過ごせるような少人数のグループ構成になる保育を行うですとか、あと、発達や興味の状況に応じた適切な人数グループ構成による保育を行うなど、集団規模を工夫するような配慮というものがあります。そのような文章の記載もあるといいのかなとは思いました。
     それと、今後の幼稚園教育要領や保育所保育指針の改訂に合わせて変更していくということもお伺いしていますので、先ほど寺田委員からもありましたが、今までの御意見の中にも3歳以上の園児で弁当と給食を食べる子が同じ学級内にいることへの配慮という内容もありました。そういったことも踏まえて、食育の内容の充実ですとか、また、先ほど食の循環というお話もありましたが、そういった整合性が図られるといいなと思いました。
     以上です。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     子育て支援、食育、その他、認定こども園固有の部分と幼稚園・保育所と共通する部分含めながら御指摘のほうをしっかり書き込みたいと思います。ありがとうございました。
     それでは、ほかにございませんか。
     岡村委員、どうぞ。
  • 岡村委員 先ほどの田中委員の御発言で、市町村の認定こども園の担当が保育関係が多いとおっしゃった、そのバランスは私、よくわからないのですが、私のところでは教育委員会が担当していたりします。
     問題は、おっしゃったように、認定こども園は教育も担当するのだというお言葉だったのですが、やはりここは誤解を残してはいけないと思って、今、発言をさせていただいているのですが、学校教育は今まで保育所はやってこなかったわけですが、認定こども園は学校教育もやっているのだという言葉であれば受けとめられるのですが、保育所を所管しているところがやったので、教育も見なければという、その教育という言葉で言ってしまうのは違うのかなと思うのです。
     例えば保育所の都道府県の監査等は、ちゃんとお金の面だけではなくて保育内容も監査をしていくわけです。計画はちゃんと立てられているのか、記録はつけられているのか、子供たちへの配慮はどうなっているのか。そこには養護と教育が一体となった保育がなされていくということの中では教育はちゃんとあったわけで、そこの誤解が残る御発言だとすれば少し修正したほうがいいかなと思って発言をしました。
  • 無藤座長 おっしゃるとおりで、認定こども園における学校教育と、保育を必要とする子供の保育で、何かございますか。
  • 田中委員 何の異議もありません。そのとおりです。
     ただ、私が意見を発言させてもらったのは、ある保育所に監査に行った人が餅つきの話を出してきて、餅つきは基本的には禁止です。給食室以外の施設でつくったものを食べるということは基本的には認められない。これは厚生労働省の人に聞くと、厚生労働省はそんなことは言っていませんと言っているのです。ですから、別にそのことをとりたてて言うわけではないけれども、そういう指導をして、その園がやはり教育的な考慮・配慮が、いい面があるのでやりたいのだと言ったら、保育所というのは教育機能は求めていませんからという指導が現実にあったという事実もあるということなのです。
     ですから、教育ということが学校教育とか、私は保育所が教育できていないとは全く思っていないし、保育所がやられている教育ということが本当に充実したものがあったと思っていますし、それを学校教育なのか、法律上の教育なのかという、そこの議論はしても仕方がないので、現場としては充実しているわけです。ただ、そこを必ずしも理解していない行政マンがいたという事実もぜひわかってほしいということです。
  • 無藤座長 ありがとうございます。
     どうぞ。
  • 三谷参事官 新制度が始まって、担当として私もいろいろなお話を聞いております。それで、今、田中先生がおっしゃられたようなこともそうですし、それから、逆に岡村先生が言ってくださったようなこともそうですし、逆にある市町村では、担当部署を一緒にして、教育も保育も、保育所も認定こども園も幼稚園も全部一緒のところで見るというような組織で、いろいろ取り組んでいるところがあるというのは重々承知しています。
     ただ、いろいろなところがあるということは私たちがまだまだ至らないところでもございまして、それであえて最後のところに周知という項目を課題として記載させていただいたのはそこのところもございまして、これはもう既に文科省さんとか厚労省さんとどういう形で来年、これができ上がった後、周知をしていくのかの相談をスタートしているところでございます。
     それで、ここでいい機会なので、周知という話が出たので、改めてお願いをしておきたいのですが、やはり行政という立場からすると、これが出ると官報告示がなされて、いろいろな行政組織、行政文書としてこういったような解説書が出されて、それをお知らせする、多分、局長通知になるのだと思いますけれども、正式な公文書としての通知という形で発出していく。それから、研修というか、周知の機会というものを全国で何カ所か、この後、財務省さんとの交渉次第ですけれども、そういった機会も設けながら周知を図っていきたいと思っています。
     他方で、ぜひお願いをしておきたいのは、今回こういった形で委員の先生方に参画いただきました。書けたこと、書けなかったことというのが多分、この後、出てくるのだと思いますけれども、そういったこの場の議論も含めて、どういった思いでこの一文というものをつくっていったのかということを多分、ここにいらっしゃる皆様の、有識者の方々がいろいろなところで講演をされたりとか御指導をされる機会というのが多々あると思います。
     それから、大学の先生におかれましては多分、学生さんたちの指導という部分もあろうかと思いますので、ぜひそういった場面で、先生方の周知に係る御協力もいただけると私たちとしてはありがたいなと思っておりますので、その点、ぜひお願いをしておきたいと思います。よろしくお願いいたします。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     改めて、委員の皆様、よろしくお願いいたします。
     山下委員、ございますか。
  • 山下委員 私のほうから、最後の章立てのところなのですけれども、そこに「第3章 健康及び安全」ということで第1から第4ということで出していただいていまして「第4 災害への備え」ということで、非常にこれから大事なことだと私は思っているのです。本文のまとめに
     子供たちの安全な生活、社会づくりに必要な質・能力を身につけさせるとか、安全について理解を深めるとか、そういった力が必要ではないかというようなことを少しまとめのほうで加えてみてはどうかと思います。
  • 三谷参事官 これは、前回の資料で配布させていただいているのですけれども、保育所保育指針がこの第3章に係る部分を新たに章立てていることとの整合性をとったものでございます。ですので、あえてそういったところの、例えば3ページの
     上から3つ目の○のところで「子どもの育ちをめぐる環境の変化を踏まえ、食育の推進、安全な保育環境の確保等に関して、記載内容を見直す」ということで、ここの柱を受けて、保育所保育指針でも章立てを明確にしていくというふうに聞いておりますので、そこの整合性をとったということになっております。
  • 無藤座長 その部分、御回答のとおりですけれども、災害の問題について一言入れてもいいわけですね。
  • 三谷参事官 はい。
  • 無藤座長 ありがとうございました。
     一通りお聞きしたので、では、汐見委員、よろしいですか。
  • 汐見座長代理 私、議論を聞いていて、すごくいい議論だなと思って、客観的な立場で聞いてしまったのですけれども、この記録をしっかりとって、それを各市町村の担当部局にまず読ませろというような、本当に皆さんが一生懸命考えてくださっているということがやはり日本の保育水準をつくっていくのだなと思って、改めて感銘して聞いていました。
     それで、私は特につけ加えることはないのですが、もう少し可能であればということでちょっとだけ発言しておきますと、まだ幼稚園教育要領もこれからのところがありますので、この辺は何とも言えないのですが、先ほど渡邉委員がおっしゃったことなのです。
     まず、5ページの下から4つ目の○です。真ん中よりちょっと下で「3歳児以降でも個別の配慮を豊かにしていくことが、多様性の中では大事である。3歳児以上の教育及び保育においても、個別の子どもたちへの理解と配慮が必要であり、指導計画にも反映させることが望ましい」。ここで個別性とか一人一人というのがすごく強調されていますね。
     それと2ページの、これは幼稚園教育要領の改訂の趣旨の中で(小学校との接続)という下から3つ目の○のところで、接続の一層の強化を図るために、5歳児修了時までに育ってほしい姿を「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」として明確にするという10の姿というものがありますね。
     この2つを矛盾なく理解していただくということがとても大事になるのではないかという気がしているのです。例えば10の姿というのは、小学校の先生から見たら5領域だったらちょっとわかりづらいから、少なくとも、この10の姿ぐらいにして、それがどういうふうにこの子が育ってきた子なのかということをまずきちんと伝えていただきたいというのは、これはよくわかるのですよ。接続の問題ですから、それぞれの姿についての判断する指標をつくってということが仮に明確になってくる。
     そうすると、5歳児になった初めに、それぞれがどのぐらい育っているだろうかという評価を1回するということになりますね。そうすると、例えばこの子はここがすごくすぐれているな、ここがちょっと弱い子だななどというようなことが見えてくるとしますね。そうすると、この5歳児の1年間で終わりまでにここを育てなければいけないということで、下手をするとそれが目標になってしまって、実際に子供の個性的な姿というよりは、ここまで育てていかなければいけないからちょっと頑張らせなければいけないなという形になりますと、本来、子供たちは自発的に5歳児の1年間をどう充実するかということでそれぞれ個性的に育っていくところが、やはりここまで持っていかなければいけないのかなということが出てくると、その気持ちもわかるのですけれども、その辺がちょっとぎくしゃくする可能性がある。
     それで、ここは簡単に、こうすれば解決できますという問題ではなくて、社会的な要請として、この10の姿というものが出てきたのも理解できるのですけれども、やはり子供の幼児期の個性的な姿というものを徹底的に大事にしてあげるということも大事であって、書きづらいと思いますけれども、この辺を解説書なんかではわかるように書かなければいけないなということを改めて感じています。それが1つです。
     もう一つ、きょう出てきたことでは、連絡帳の話も出てきましたし、保護者に日ごろの様子をどう伝えていくのかということが多分、これからの認定こども園にとってとても大事なのですが、それが、先ほど神長委員がおっしゃったように、新たな学級をつくるためにも保護者との協働が大事になってくる。そうすると今度は、学級を超えて園そのものをつくっていくときに、保護者との相互理解の上で園をつくっていくということがこれからの時代では課題になってくるのだということで、そういうことがかなり共通に出されてきたなというふうに思いました。
     保護者をお客さんにするのではなくて、園を一緒につくっていくような、そのためにも丁寧にこの情報を、子供の育ちについて伝えていく等の情報の共有ということが大事なのだなという、認定こども園の園づくり哲学というのでしょうか。何かそういうものも出されたような気がしまして、何らかの形でそれも反映していただければなと思ってお伺いしていました。
     どうも、本当に御苦労さまでした。
  • 無藤座長 2点とも、そのとおりだと思います。
     特に最初のほうですけれども、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿、10というのが幼稚園教育要領で出されるとともに、保育所保育指針、また認定こども園教育・保育要領でも共有しようという方向なのですけれども、それについては何人もの先生方からこれまで御指摘がありましたが、到達目標というものではなくて、そちらに向けて目指していくあり方、プロセスであるということは幼稚園教育要領のほうでもしっかり書いて、単に10の姿がただ併記されるのではなくて、そのような注記というのでしょうか。考え方も書き込みながら、子供一人一人の育ちを大事にする中で、その方向性へ向けて少しずつ実現していこうとするというふうに考えています。まさに育ってほしいという言い方がいいかどうか、よくわからないのですけれども、言いたいことはそのプロセスだということでございます。
     それと、保護者と共有し、ともに園をつくる。これも幼稚園教育要領では学校教育全体ですけれども、社会に開かれた学校、社会に開かれた教育課程のあり方を求めるというのは基本的理念を、まさに御指摘のところだと思いますので、認定こども園教育・保育要領でどういう言い方にするか、わかりませんけれども、そういう趣旨がわかるような形を考えたいと思います。ありがとうございました。
     一通り、きょうお話、御意見を頂戴いたしましたけれども、さらにということがあれば、もうちょっとだけ時間がございますが、ございますでしょうか。
     一通りお聞きしたので、よろしいですか。
     それでは、時間が少しだけ残してございますけれども、本日はここまでということで、ありがとうございました。
     本日お出しいただいたさまざまな御意見につきましては、途中の御回答等もありましたけれども、審議のまとめに反映するなどの御整理をお願いしたいと思います。
     また、きょうの時間で話し切れない部分、その他お気づきの点につきましては、後ほど事務局にいろいろな形でお送りいただきますよう、お願いしたいと思います。
     それでは、次回以降の日程につきまして、事務局より御説明をお願いいたします。
  • 里見参事官補佐 資料3をごらんください。
     次回は10月5日、水曜日でございます。17時から19時までの開催を予定としております。場所は同じく、この8号館でございますが、今度は8階の特別大会議室を予定しております。
     議題につきましては、本日御意見をいただいたものを反映した審議のまとめ案を御提示させていただきまして、御議論いただきたいと思っております。
     予定としては、次が一旦の最終回ということで考えておりますので、もしこの際、また御意見ということがあれば、引き続き承りますので、よろしくお願いいたします。
     ありがとうございました。
  • 無藤座長 そういうことで、丁寧に議論する機会としては次回で一通り区切りかと思いますので、よろしくお願いいたします。
     それで完成というのとはちょっと違うわけで、当然、告示に向けて途中段階がございますので、この会を途中で開くこともあり得るかと思いますので、よろしくお願いいたします。
     それでは、ここまでで本日の検討会を終了させていただきます。御出席の皆様、どうもありがとうございました。
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