内閣府 Cabinet Office, Government of Japan

内閣府ホーム  >  内閣府の政策  >  子ども・子育て本部  >  少子化対策  >  白書  >  平成29年版 少子化社会対策白書(全体版<HTML形式>)  >  第2部 少子化社会対策の具体的実施状況(第2章 第1節 1)

少子化対策

第2部 少子化社会対策の具体的実施状況(第2章 第1節 1)

[目次]  [戻る]  [次へ]

第2章 きめ細かな少子化対策の推進(第1節 1)

第1節 結婚、妊娠・出産、子育ての各段階に応じた支援(1)

1 結婚

ライフデザイン構築のための支援

結婚、妊娠・出産、子育て、仕事を含めた将来のライフデザインを希望どおり描けるようにするためには、その前提となる知識・情報を適切な時期に知ることが重要である。情報提供の一環として、地方公共団体の結婚・妊娠・出産・育児支援の取組の事例集作成、妊娠・出産に関する医学的・科学的に信頼できる情報の関連リンク集の作成等を行い、ホームページに掲載している。

「ニッポン一億総活躍プラン」(2016(平成28)年6月2日閣議決定)においては、ライフプランニング、キャリア形成支援として、高校生に対し、自分の職業や家庭、将来について実践的に考える機会を提供するため、実践的教材を用いた学習の実施や、乳幼児触れ合い体験等の体験交流活動の強化に取り組むこととされた。これを受け、内閣府、文部科学省及び厚生労働省が連携して取組を進めることとした。高校生が進路選択に当たって、就職のみならず結婚、出産、育児などのライフイベントを踏まえた生活の在り方についても総合的に考えることができるよう、文部科学省において教材の作成に向けた調査研究を実施し、それらを踏まえ、3府省において教材の内容の検討を行うとともに、地方公共団体に対し、乳幼児触れ合い体験の推進について周知を行った。

「家族の日」「家族の週間」等を通じた理解促進

子供と子育てを応援する社会の実現のためには、子供を大切にし、社会全体で子育てを支え、個人の希望が叶えられるバランスの取れた総合的な子育て支援を推進するとともに、多様な家庭や家族の形態があることを踏まえつつ、生命を次代に伝え育んでいくことや、子育てを支える家族と地域の大切さが国民一人ひとりに理解されることが必要である。

このような観点から、2007(平成19)年度より、11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後各1週間を「家族の週間」と定めて、この期間を中心に地方公共団体、関係府省や関係団体と連携して、様々な啓発活動を展開し、家族や地域の大切さ等について理解の促進を図っている。(第2-2-1図)

第2-2-1図 「家族の日」「家族の週間」ロゴマーク

内閣府では、「家族の日」には、地方公共団体等の協力を得て、「家族の日フォーラム」及び「家族や地域の大切さに関する作品コンクール」表彰式を開催している。2016(平成28)年度は、三重県松阪市において、有識者によるパネルディスカッション等を行ったほか、関係省庁の施策や関係団体の取組を紹介するコーナーを設け、子供を大切にし、子育てを社会全体で支える意識の醸成を図った。作品コンクールにおいては、子育てを支える家族や地域の大切さの意識の醸成を図ることを目的として、「写真」と「手紙・メール」を公募し、優秀な作品を表彰した1

(「家族や地域の大切さに関する作品コンクール」表彰式)(於:三重県立みえこどもの城)の写真

1 http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/family/index.html

家族形成に関する調査・研究等

先進諸国においても少子化は共通する問題であり、その背景をなす要素としての自立・結婚・子育て観等について、我が国と諸外国の国民意識を調査し、比較分析を行うため、2006(平成18)年から5年毎に「少子化社会に関する国際意識調査」を実施している。

2015(平成27)年は3回目となる調査を実施し、2016(平成28)年度に公表した。日本、イギリス、フランス、スウェーデンの20歳から49歳の男女を対象に、交際、結婚、出産、育児、ワーク・ライフ・バランス、社会的支援、生活に関する意識について調査・分析した2


2 http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/h27/zentai-pdf/index.html

トピックス:ライフデザインの学び方

将来の結婚や子育て、キャリア形成など、学生が自らライフデザインを考える機会をつくる取組を紹介する。

「大学生が創る未来への羅針盤」(静岡県)

静岡県内の大学・短期大学の学生グループ(ゼミ、研究室)が、就職・結婚・出産・子育てといった自らのライフデザインについて具体的に考える事業の企画1を提案。有識者審査を経て採択された事業を約半年間、県の事業として大学生が自ら実施し、それらの成果も踏まえ、地域の活性化や少子化対策に繋がる政策提言を発表するというもの。活動を通して学生たちが、自身のライフデザインについて考えるとともに、若い世代の柔軟な発想を県の少子化対策に生かしていこうという取組だ。

政策提言発表会では、就職・結婚・子育て等に関する住民へのヒアリング調査や、学生を交えたワークショップ、アンケートの結果等を踏まえ、個性豊かな提言がなされた。静岡県では、これらの政策提言を市町でも参考にしてもらい、今後の事業化を期待したいとしている。

静岡福祉大学生の写真

静岡福祉大学は中高生向け「ふじのくに人生ゲーム」を提案。ゲーム中に、就職、結婚、出産等のライフイベントが用意されており、駒を進める中で、仕事や子育て等の質問に答える。

静岡英和学院大学生の写真

静岡英和学院大学は保育者をめざす学生たちが、先輩保育士を対象にしたライフデザインについてのアンケート調査や交流会を実施。子供を産み育てやすい職場の環境整備の必要性などを提言した。


1 企画に当たっては、2015(平成27)年度に静岡県が作成した、市町ごとに合計特殊出生率に影響する要因を雇用状況や住環境、児童福祉などの指標に細分化して地域分析を行った「ふじのくに少子化突破戦略の羅針盤」を活用することとしている。

『子どもを産み育てやすいニッポンへ』(Over Million Challenge実行委員会)

Over Million Challengeは、民間企業コンソーシアムが主催者となり、子供を産み、育てやすい社会にするために、今後どのような施策が必要か、学生たちに自分事として考える場を提供する取組である。

学生2~3名がチームとなり、コンテスト形式で提言を作成。一次選考を通過した5チームが合宿を行い、結婚・妊娠・出産・子育て支援等の講演や、現役パパ・ママのトークセッションにより見識を深め、提言内容に磨きをかけた。

今年のグランプリ受賞チームは、「現代型お見合い」を提言。結婚後の生活に焦点を当てたデータマッチング2を行って、双方の希望が合致すれば1週間「共同生活」してみるという新しいお見合いの形を提案。準グランプリ受賞チームの提言は「保育男子」。男子大学生と保育園をマッチングし、大学生が「保育男子」としてアルバイトをすることにより、子育てに対するイメージを早くから持ってもらう事業を提案した。

昨年グランプリを受賞したチームは、大学生が未就学児のいる子育て家庭に1日留学する「家族留学」3を提言。現在までに約400人の学生が実際にこのプログラムに参加し、自治体との連携も行うなど活動を広げている。

現代型お見合いの写真

「現代型お見合い」では、プロフィールや「結婚後の生活に関する希望」などをデータベース化し、相手をマッチングする。


2 プロフィールや価値観などをデータベース化し、相性のあう相手をマッチングするもの。

3 希望する学生と受け入れ家庭をマッチングし、ロールモデル(父親・母親)との交流、育児体験を通して、ライフキャリアの選択や、結婚、出産、子育てを学ぶ機会を提供するという取組。

[目次]  [戻る]  [次へ]
内閣府 Cabinet Office, Government of Japan〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)