第3節 |
学校給食の充実 |
学校給食は、栄養バランスのとれた豊かな食事を子どもに提供することにより、子どもの健康の保持増進、体位の向上を図ることはもちろん、食に関する指導を効果的に進めるために、給食の時間はもとより、各教科や特別活動、総合的な学習の時間等において生きた教材として活用することができるものであり、大きな教育的意義を有している。このようなことから学校給食の実施率は年々増加しており、平成16年5月現在で小学校では約715万人(全小学校児童の99.4%)、中学校では約302万人(全中学校の82.4%)、全体で約1,033万人の子どもが給食を受けている(図表−39)。
図表−39 学校給食実施状況(国公私立)(平成16年度)
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注)中学校には中等教育学校前期課程を含む。 |
地場産物を学校給食に活用し食に関する指導の教材として用いることにより、次のような効果が期待される2ことから、地域や学校において、地場産物を学校給食において活用する取組が積極的に進められている。
[1] 子どもが、より身近に、実感をもって地域の自然、食文化、産業等についての理解を深めることができる。
[2] 食料の生産、流通等に当たる人々の努力をより身近に理解することができる。
[3] 地場産物の生産者や生産過程等を理解することにより、食べ物への感謝の気持ちをいだくことができる。
[4] 「顔が見え、話しができる」生産者等により、生産された新鮮で安全な食材を確保することができる。
[5] 流通に要するエネルギーや経費の節減、包装の簡素化等により、安価に食材を購入することができる場合があるとともに、環境保護に貢献することができる。
[6] 生産者等の側で学校給食をはじめとする学校教育に対する理解が深まり、学校と地域との連携・協力関係を構築することができる。
学校給食における地場産物の活用率は、平成16年度は、全国平均で21%(食材数ベース)となっているが、食育推進基本計画においては、平成22年度までに30%以上とすることを目指している。
文部科学省では、各都道府県に推進地域を指定し、生産者等から計画的かつ安定的に地場産物の納入が図られるよう、学校と地域の生産者等の連携体制を整え、地場産物を「生きた教材」として食に関する指導に活用していくため、献立開発や郷土料理等の調査研究を行っている。
また、各地域の地場産物の調達・納入方法や、地場産物を活用した食に関する指導の実践を集めた事例集を作成し、配布した。
米飯給食は、伝統的な食生活の根幹である米飯に関する望ましい食習慣を子どもに身につけさせることや、日本文化としての稲作について理解させるなどの教育的意義を持つものであり、週当たり3回の実施を目標に据え、その普及を図っている。平成16年度において、米飯給食を受けている幼児・児童・生徒数は、約977万人であり、これは、完全給食を受けている幼児・児童・生徒数の99.6パーセントとなっている。また、月当たりの平均実施回数は11.7回、週当たりでは2.9回となっている(図表−40)。
農林水産省では米飯給食のより一層の推進を図るため、米飯給食の実施回数が少ない都市部の保護者や学校給食関係者を対象とした「ごはんで給食フォーラム」を開催している。
平成17年度は、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県の4か所で開催され、「ごはんの大切さ」「食育について」をテーマとした学識経験者や保護者代表によるパネルディスカッションが行われた。フォーラム参加者へのアンケートによれば、米飯給食の回数について「増やすべき」と回答した者が89%(図表−41)、米飯給食の推進は、子どもの食習慣の乱れを改善するのに「とても効果的」又は「効果的」と回答した者が80%以上にものぼった(図表−42)。このように、今後も米飯給食の実施回数の少ない都市部を中心にフォーラムを開催することにより、米飯給食に対する理解の促進が期待されている。
図表−40 米飯給食実施状況(国公私立)
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資料:文部科学省「米飯給食実施状況調査」 |
図表−41 平成17年度「ごはんで給食フォーラム」におけるアンケート結果[1]
![図表−41 平成17年度「ごはんで給食フォーラム」におけるアンケート結果[1]](../img/06sh0202410f.gif)
図表−42 平成17年度「ごはんで給食フォーラム」におけるアンケート結果[2]
![図表−42 平成17年度「ごはんで給食フォーラム」におけるアンケート結果[2]](../img/06sh0202420f.gif)

中学校の給食
学校給食関係者を対象とした「日本型食生活」を推進するための料理講習会の開催、栄養教諭や学校栄養職員向けの料理集の作成・配布等を行っている。地方段階でも、学校給食関係者や保育所の給食関係者を対象とした研修会等が行われ、地場産物の利用等、より地域に密着した給食献立の充実が図られている。
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2 文部科学省「学校給食における地場産物活用事例集」