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第2章 家庭における食育の推進

第1節 生活リズムの向上等

1 子どもの基本的な生活習慣の状況

子どもたちが健やかに成長していくためには、適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠が大切である。しかしながら、最近の子どもたちを見ると、「よく体を動かし、よく食べ、よく眠る」という成長期の子どもにとって当たり前で必要不可欠である基本的な生活習慣が大きく乱れている。こうした今日の子どもの基本的な生活習慣の乱れが、学習意欲や体力、気力の低下の要因の一つとして指摘されている。

このため、家庭における食事や睡眠等の乱れを個々の家庭や子どもの問題として見過ごすことなく、社会全体の問題として地域が一丸となり、子どもの健やかな成長を期して学習意欲や体力の向上を図るための取組を推進することが必要である。

最近の子どもの就寝・睡眠時間については、22時以降に就寝する6歳以下の幼児の割合は29%(約3割)に上っている(ベネッセ教育研究開発センター「第3回幼児の生活アンケート」(平成17年)より)。また、平日午前0時以降に就寝する小・中学生の割合は、文部科学省が実施した平成20年度全国学力・学習状況調査(以下、「学力調査」という。)によると、小学校6年生で4%、中学校3年生で31%となっている。

子どもの朝食摂取については、毎日朝食を食べる児童生徒の割合に増加傾向がうかがえるが、朝食を食べないことがある小・中学生の割合は、小学校6年生で13%、中学校3年生で19%に達しており、毎日朝食を食べる子どもの方が、学力調査の平均正答率が高い傾向にあることが、調査した小6と中3のすべての教科(小学生は国語・算数、中学生は国語・数学)において明らかになった(図表-45図表-46)。また、平成20年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、毎日朝食をとる子どもの方が、体力合計点が高い傾向にあることがわかった(図表-47)。

こうした状況を踏まえ、子どもの基本的な生活習慣を改善することについて、家庭だけでなく、社会全体で考え行動する気運を高めていくこととしている。

図表-45 朝ごはんを食べないことがある小・中学生の割合

▲CSVファイル

図表-46 朝食の摂取と学力調査の平均正答率との関係

▲CSVファイル

図表-47 朝食の摂取と体力合計点との関係

▲CSVファイル

2 「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進

(1)子どもの生活リズム向上プロジェクト

平成18年度から、早寝早起きや朝食をとるなど、子どもの望ましい基本的な生活習慣を育成するため、「子どもの生活リズム向上プロジェクト」として、普及啓発や先進的な実践活動などの調査研究を行っている。

普及啓発では、全国6か所で「子どもの生活リズム向上全国フォーラム」を開催し、基調講演やパネルディスカッション等を実施している。親子連れや学校関係者、民間団体等の参加があり、子どもの基本的な生活習慣の大切さについて啓発を図った。

調査研究では各地域において、子どもたちがバランスのとれた朝食の重要性を認識するための実践的取組が行われ、小学校における、「朝ごはんチェックシート」を用いた食事バランスを確認する取組のほか、幼稚園における、園児が栽培した野菜を用いた親子で朝食を作る取組等があった。今後はこのような取組を普及させることにより、子どもに食材への親しみを感じさせるとともに、バランスの取れた食事への認識を高める取組を行うこととしている。

(2)「早寝早起き朝ごはん」全国協議会による運動の推進

平成18年4月に、「早寝早起き朝ごはん」全国協議会が発足し、幅広い関係団体や企業等の参加を得て、「早寝早起き朝ごはん」運動を民間主導の国民運動として推進している。本全国協議会では、子どもの基本的な生活習慣の確立や生活リズム向上につながる運動を展開している。平成20年12月現在、全国協議会の会員団体数は230(平成20年8月では216)である。

3 望ましい食習慣や知識の習得

保護者が家庭を見つめ直し、自信を持って子育てに取り組んでいく契機となるよう、家庭教育に関するヒント集として、「家庭教育手帳」を作成している。

その中で、「食生活の乱れは、心身のバランスも乱す」、「一日のスタートは朝食から」「一緒に食事をするって、とても大切」等、食育に関する内容を盛り込んでいる。

この手帳は、全国の教育委員会等に提供し、乳幼児や小学生を持つ各家庭への情報提供や、家庭教育に関する学習機会での活用等が期待される。


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