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第2章 食育推進施策の課題と取組 特集「みんなで食べたらおいしいね」

●「食を共にすること」に関する現状と取組事例

○ 家族が食卓を囲んで共に食事をとりながらコミュニケーションを図ることは、食育の原点であり、子どもへの食育を推進していく大切な時間と場であることから、第2次食育推進基本計画では、3つの重点課題のひとつとして、「家族における共食(きょうしょく)を通じた子どもへの食育」が位置付けられた。

○ 現在ライフスタイルや家族の関係は多様化しており、家族そろって食卓を囲む機会が少なくなり、また、一人で食事をすることも少なくない。

ここでは、家族との食事の状況、家族と食事をすることに対する意識、地域とのつながりなどについての現状と、「食を共にすること」について地域や企業における取組について紹介する。

(1)子どもと家族との食事の状況

○ 5歳児では、朝食を「母親と毎日食べる」子どもは約7割、「父親と毎日食べる」子どもは約3割であり、父親と食事をする機会が少ない(図表-8)。

図表-8 幼児の母親、父親との食事の回数

○ 5歳児では、毎日両親そろって食事をする家庭では、食事の時に楽しい会話をすることが多い(図表-9)。

図表-9 幼児の食事の時の家族との楽しい会話の状況(両親との食事の回数別)

○ 朝食を「一人で食べる」のは、中学校2年生で約3割であり、小学校5年生と比べ家族と食事をする機会が少なくなり、一人で食べることが多くなっている(図表-10)。

図表-10 家族との食事の状況

○ 家族そろって食事をしている子どもでは、食事時にいつもあいさつをする子どもが多い(図表-11)。

図表-11 家族との夕食の状況と食事時のあいさつの頻度

○ 「一人で食べる」子どもは、疲れやすく、イライラすることが多い(図表-12)。

図表-12 家族との食事と心身の状況

(2)家族との食事についての意識や態度

○ 家族との食事の利点として「家族とのコミュニケーションを図ることができる」ことをあげる人が約8割である(図表-13)。

図表-13 食事を家族と一緒に食べることの利点

○ 第2次食育推進基本計画において「家族と一緒に食事をする回数を増やす」ことが目標値として掲げられているが、「家族と一緒に食事をする回数を増やしたい」と思う人は、約6割である(図表-14)。

図表-14 食事の回数を増やすことについて

○ 「家族と食事をすることは、重要である」と思う人は約9割と多いが、そのために「自分のスケジュールを調整しよう」と思う人は約4割にとどまる(図表-15)。

図表-15 家族と一緒に食事をすることについての態度

(3)職場の環境と家族との食事

○ 残業や休日出勤が多い人では、毎日家族と一緒に食べる人の割合が、朝食でも夕食でも少ない(図表-16)。

図表-16 職場の環境と家族との食事の頻度

(4)地域とのつながり

○ 「1日のすべての食事を一人で食べる」頻度について、「ほとんど毎日」と回答した人の割合は全体で7.1%であり、年齢別・性別に見ると70歳以上の女性が最も多く19.9%、次いで70歳以上の男性8.6%、60~69歳の女性8.6%である。(図表-17

なお、単身世帯の割合は、70歳以上の女性において21.4%と最も高い。

図表-17 1日のすべての食事を一人で食べる頻度

○ 「近所付き合いや地域の人々とのつながりが大切だと思う」、「近所付き合いや地域のイベントなど、地域の人々とつながっている感じがある」について「当てはまらない」と回答した人は、「当てはまる」と回答した人と比べ、「ほとんど毎日」1日のすべての食事を一人で食べている人の割合が高い(図表-18)。

○ 「近所付き合いなど地域の人々との行き来がある」、「地域で行われる取組やイベントに参加している」について、「全くしていない」と回答した人は、「よくしている」と回答した人と比べ、「ほとんど毎日」1日のすべての食事を一人で食べている人の割合が高い(図表-18)。

図表-18 「地域とのつながり」と「1日すべての食事を一人で食べる頻度」


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