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青少年育成 サイトマップ
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第4回 非行原因に関する総合的研究調査の概要

平成22年5月
内閣府


第1 調査実施の概要

1 調査の目的

青少年が非行に及ぶ原因を把握し、昭和52年、昭和63年、平成10年に行われた同種調査の結果と比較、分析を行うことにより、青少年の健全育成及び非行対策上の基礎的な資料を得ること。


2 調査対象者

(1) 一般少年(9,883名)
ア 小学・中学・高校生(9,229名)

15都府県の公立小学・中学・高等学校計88校(小学校30校、中学校29校、高校29校)に在籍する小学5〜6年生(3,184名)、中学1〜3年生(2,909名)及び高校1〜3年生(3,136名)。

イ 大学生(654名)

5都府県の公立大学に在籍する20歳未満の大学生。

(2) 非行少年(931名)
ア 補導少年(365名)

20都府県(警視庁及び府県警察本部)を選び、刑法及び特別法に違反又は触れる行為により警察に補導された12歳以上の触法少年及び犯罪少年。

イ 少年鑑別所在所少年(566名)

15都府県に所在する少年鑑別所(17か所)に在所している少年。

(3) 保護者(2,718名)

一般少年の調査対象の小学校及び中学校から半数を選定し、調査対象となった小学生及び中学生の保護者。

3 調査項目

(1) 一般少年及び非行少年

ア 家族関係、イ 友人関係、ウ 生活関係、エ 学校・勉強、オ 非行経験、カ 性格傾向(小学生を除く)、キ 地域活動

(2) 保護者

ア 非行問題、イ 親の姿勢・子どもに望むもの、ウ 子どもの友人・生活態度、エ 子どもの進路、オ 親子関係、カ 親としての自信・不安

4 調査時期

平成21年10〜11月

5 調査方法

調査は、回答者の自由意志に基づくものとし、原則として、調査票を用いた自記入式調査とした。

調査票の種類は、次のとおりである。
  (1) 小学生調査票:小学校5〜6年生の者
  (2) 青少年調査票:中学生以上20歳未満の者
  (3) 保護者調査票:小学5〜6年生及び中学生の保護者



本件問い合わせ先
 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付
 青少年環境整備担当
 TEL(直通)03−3581−0439


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第2 調査結果の概要

主な調査項目ごとの結果は次のとおりである。なお、この概要においては、中学生、高校生、保護者のみ取り上げている。

1 青少年調査

(1) 家族関係
ア 親子関係(図1、図2、図3、図4)

「親から愛されていないと感じる」、「親がきびしすぎると思う」、「親は家の中で、暴力をふるう」と答えた者の割合は、すべての属性で、一般少年より非行少年の方が高い。

「学校の勉強の内容について親と話をする」と答えた者の割合は、非行少年より一般少年の方が高く、中学生では、一般少年(57.5%)と非行少年(32.6%)とで、24.9ポイントの差がある。



図1 親から愛されていないと感じる <CSVデータ>
親から愛されていないと感じると答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
図2 親がきびしすぎると思う <CSVデータ>
親がきびしすぎると思うと答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
図3 親は家の中で、暴力をふるう <CSVデータ>
親は家の中で、暴力をふるうと答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
図4 学校の勉強の内容について親と話をする <CSVデータ>
学校の勉強の内容について親と話をすると答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
イ 家庭の雰囲気(図5、図6)

中学生では、「家庭の雰囲気は暖かい」(一般少年83.9%、非行少年74.7%)、「親は私のことを信頼している」(一般少年74.9%、非行少年62.3%)と答えた者は、非行少年より一般少年の方が多い。

高校生では、「親は私のことを信頼している」(一般少年73.2%、非行少年68.7%)と答えた者は、非行少年より一般少年の方が多い。



図5 家庭の雰囲気は暖かい <CSVデータ>
家庭の雰囲気は暖かいと答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
図6 親は私のことを信頼している <CSVデータ>
親は私のことを信頼していると答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
(2) 友人関係
ア 親友の年齢(図7)

すべての属性で、「同じ年(同じ学年)の者ばかり」と答えた者の割合が最も高く、非行少年(中学生46.3%、高校生58.1%)より一般少年(中学生55.2%、高校生66.4%)の方が高い。



図7 親友の年齢 <CSVデータ>
親しい友達の年齢の構成比を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
イ 親友を得たきっかけ(図8、図9)

一般少年では、すべての属性で「今の学校の友達」と答えた者の割合が最も高く、9割を超える。一方、中学生の非行少年では、「今の学校の友達」(83.3%)と答えた者が最も多く、高校生の非行少年では、「以前の学校の友達」(72.5%)と答えた者が最も多い。



図8 今の学校の友達 <CSVデータ>
親しい友達を得たきっかけは今の学校の友達と答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
図9 以前の学校の友達 <CSVデータ>
親しい友達を得たきっかけは以前の学校の友達と答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
(3) 生活関係
ア 朝食の頻度(図10)

「毎朝食べる」と答えた者は、非行少年(中学生34.4%、高校生33.5%)より一般少年(中学生82.7%、高校生71.8%)の方が多い。

また、一般少年、非行少年ともに、学校段階が上がるにしたがって「毎朝食べる」と答えた者の割合は低くなる。



図10 朝食の頻度 <CSVデータ>
朝食の頻度の構成比を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
イ 夕食を家族とともにする頻度(図11)

「いつも一緒に食べる」と答えた者は、非行少年(中学生39.6%、高校生35.2%)より一般少年(中学生62.6%、高校生47.8%)の方が多い。



図11 夕食を家族とともにする頻度 <CSVデータ>
夕食を家族とともにする頻度の構成比を一般少年及び非行少年別に示したグラフ

ウ 決まった家事の手伝い(図12)

「決まったものがある」と答えた者は、中学生、高校生ともに、非行少年(中学生19.4%、高校生17.8%)より一般少年(中学生28.5%、高校生22.1%)の方が多い。



図12 決まった家事の手伝い <CSVデータ>
決まった家事の手伝いの有無の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
(4) 学校・勉強
ア クラスの中での成績(図13)

一般少年では「ふつう」と答えた者の割合が最も高いが、非行少年では中学生、高校生ともに「悪い方」と答えた者の割合が最も高い。



図13 クラスの中での成績 <CSVデータ>
クラスでの自分の成績における認識の構成比を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
イ クラスの中でのスポーツ能力(図14)

一般少年では「ふつう」と答えた者の割合が最も高いが、非行少年では中学生、高校生ともに「できる方」と答えた者の割合が最も高い。



図14 クラスの中でのスポーツ能力 <CSVデータ>
クラスの中でのスポーツ能力における認識の構成比を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
ウ クラスの中での人気(図15)

人気が「ある方」と答えた者の割合は、中学生、高校生ともに、一般少年より非行少年の方が高い。



図15 クラスの中での人気 <CSVデータ>
クラスの中での人気における認識の構成比を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
エ 家での勉強時間(図16)

「ほとんどしない」と答えた者の割合は、中学生、高校生ともに、一般少年より非行少年の方が高く、一般少年、非行少年ともに、学校段階が上がるにしたがって割合が高くなる。



図16 家での勉強時間 <CSVデータ>
家庭学習の時間の構成比を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
(5) 非行経験
ア 最近1年間の経験(図17、図18)

15項目を挙げて聞いたところ、経験率(「時々ある」+「1〜2度ある」)は、すべての属性で一般少年より非行少年の方が高い。“タバコを吸ったことがある”の経験率は、中学生(一般少年4.8%、非行少年69.6%)では64.8ポイント、高校生(一般少年13.3%、非行少年73.5%)では60.1ポイントの差がある。“友達と酒を飲んだことがある”の経験率は、中学生(一般少年8.2%、非行少年64.5%)では56.3ポイント、高校生(一般少年29.3%、非行少年76.1%)では46.8ポイントの差がある。



図17 タバコを吸ったことがある <CSVデータ>
最近1年間における喫煙の経験の有無の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
図18 友達と酒を飲んだことがある <CSVデータ>
最近1年間における飲酒の経験の有無の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
イ 最近1年間の体験(図19、図20)

10項目を挙げて聞いた。一般少年では、すべての属性で「けんかをして、人をひどくなぐった」と答えた者の割合が最も高いが、1割を超える項目はない。一方、非行少年では、中学生、高校生ともに「店の品物を金を払わずに持ってきた」(中学生56.4%、高校生43.9%)が最も多い。



図19 けんかをして、人をひどくなぐった <CSVデータ>
最近1年間にけんかをして、人をひどくなぐった体験をしたと答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
図20 店の品物を金を払わずに持ってきた <CSVデータ>
最近1年間に店の品物を金を払わずに持ってきた体験をしたと答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
(6) 性格傾向
ア 自分の性格(図21、図22、図23)

「頭にきた時は、自分でおさえられないことが多い」と答えた者の割合は、中学生、高校生ともに、一般少年より非行少年の方が高い。「友達や先生の目が気になる(なった)」と答えた者の割合は、中学生、高校生ともに、非行少年より一般少年の方が高い。



図21 頭にきた時は、自分でおさえられないことが多い <CSVデータ>
頭にきた時は、自分でおさえられないことが多いと答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ
図22 友達や先生の目が気になる(なった) <CSVデータ>
友達や先生の目が気になる(なった)と答えた者の割合を一般少年及び非行少年別に示したグラフ

「いつも疲れた感じがしている」と答えた者の割合を時系列でみると、中学生、高校生とも全体的に増加傾向にある。



図23 いつも疲れた感じがしている <CSVデータ>
いつも疲れた感じがしていると答えた中学生の割合の時系列データを一般少年及び非行少年の男女別に示したグラフ
いつも疲れた感じがしていると答えた高校生の割合の時系列データを一般少年及び非行少年の男女別に示したグラフ

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2 保護者調査

(1) 非行問題
ア 地域における非行少年の数の増減(図24)

居住地域における非行少年の数は「ほとんど変わらない」(57.0%)と答えた人が半数以上を占める。「増えている」(17.1%)と答えた人は、「減っている」(11.6%)と答えた人より5.6ポイント多い。時系列でみると、前回調査より「増えている」と答えた人が22.3ポイント減少し、「減っている」が7.7ポイント、「ほとんど変わらない」が11.1ポイント増加している。



図24 地域における非行少年の数の増減 <CSVデータ>
地域の非行少年の数の増減に対する認識の構成比を前回調査の結果と共に示したグラフ
イ 非行にかりたてる悪い社会的環境(図25)

少年を非行にかりたてる悪い社会的環境として問題にすべきだと思うのは、「携帯電話」(62.1%)が最も多く、次いで、「深夜営業の店舗」(36.5%)、「テレビ」(34.1%)、「インターネットのアダルト番組」(30.5%)の順になっている。



図25 非行にかりたてる悪い社会的環境 <CSVデータ>
非行にかりたてる悪い社会的環境に対する認識の構成比を前回調査の結果と共に示したグラフ
(2) 親子関係
ア 家庭での親子関係(図26)

親子関係が「うまくいっている」(53.3%)、「まあまあうまくいっている」(44.6%)と答えた人の割合は全体の97.9%を占める。



図26 家庭での親子関係 <CSVデータ>
親子関係に対する認識の構成比を前回調査の結果と共に示したグラフ
(3) 親としての自信・不安
ア 子どもを悪くさせない自信(図27)

「どちらともいえない」(57.3%)と答えた人が最も多く、「自分たちだけで絶対に悪くさせない自信がある」、「自分たちだけではそうする自信がない」はともに20.8%である。

時系列でみると、「自分たちだけで絶対に悪くさせない自信がある」と答えた人は、前回調査より4.5ポイント減少している。



図27 子どもを悪くさせない自信 <CSVデータ>
保護者が自分達だけで子どもを非行に走らせない自信の有無の割合を前回調査の結果と共に示したグラフ
イ 子どもに関する相談相手(図28)

「配偶者」(73.0%)と答えた人が最も多く、次いで、「友人」(47.1%)、「学校の先生」(39.1%)、「自分の親」(35.3%)の順になっている。時系列でみると、前回調査より「配偶者」、「学校の先生」、「その問題の専門家」と答えた人の割合が減少しており、「友人」、「自分の親」、「きょうだい、親戚」と答えた人の割合が増加している。



図28 子どもに関する相談相手 <CSVデータ>
子どもに関して保護者が相談する相手の構成比を前回調査の結果と共に示したグラフ
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