内閣府 Cabinet Office, Government of Japan

内閣府ホーム  >  共生社会政策トップ  >  子ども・若者育成支援  >  もっと詳しく  >  子ども・若者白書(旧青少年白書)  >  平成26年版 子ども・若者白書(概要版)  >  特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~

[目次]  [戻る]  [次へ]

特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~

はじめに

  • 日本の将来を担う子どもたちは,我が国の一番の宝である。子どもたちの命と未来を守り,無限の可能性に満ちたチャレンジ精神にあふれる若者が活躍する活力にみちた社会を創り上げていかなければならない。
  • かけがえのない「今」を生きている子ども・若者が,自分や家族,社会に対してどのような思いを抱いているのかを的確に把握することが重要。
  • 日本を含めた7カ国の満13~29歳の若者を対象とした意識調査(我が国と諸外国の若者の意識に関する調査(平成25年度))の結果からみえる,日本の若者の意識の特徴を,自己認識,家庭,学校,友人関係,職場,結婚・育児の6つの項目から分析し,子ども・若者育成支援施策に対する示唆を考察。

1.自己認識

(1)自己肯定感

  • 諸外国と比べて,自己を肯定的に捉えている者の割合が低い。(図表1,図表2)
    図表1 自分自身に満足している
    図表2 自分には長所がある

(2)意欲

  • 諸外国と比べて,うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組むという意識が低く,つまらない,やる気が出ないと感じる若者が多い。(図表3,図表4)
    図表3 うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む
    図表4 つまらない,やる気が出ないと感じたこと

(3)心の状態

  • 諸外国と比べて,悲しい,ゆううつだと感じている者の割合が高い。(図表5)
    図表5 ゆううつだと感じた

(4)社会規範

  • 諸外国の若者と同程度かそれ以上に,規範意識を持っている。(図表6)
    図表6 社会規範

(5)社会形成・社会参加

  • 社会問題への関与や自身の社会参加について,日本の若者の意識は諸外国と比べて,相対的に低い。(図表7)
    図表7 社会現象が変えられるかもしれない

(6)自らの将来に対するイメージ

  • 諸外国と比べて,自分の将来に明るい希望を持っていない。(図表8,図表9)
    図表8 将来への希望
    図表9 40歳になったときのイメージ(幸せになっている)

2.家族・家庭生活

  • 親からの愛情に対する意識は,日本の若者と諸外国とで大きな差はない。(図表10)
    図表10 親から愛されている・大切にされている
  • 一方で,家族といるときの充実感や家庭生活の満足度は,相対的に低い。(図表11)
    図表11 充実感(家族といるとき)

3.友人

  • 友人関係への満足度,安心感は,いずれも諸外国と比べると相対的にやや低い。(図表12)
    図表12 友人関係の満足度

4.自国に対する認識

  • 自国人であることに誇りを持っている割合は,諸外国と同程度。(図表13)
    図表13 自国人であることに誇りを持っている
  • 自国のために役立つことをしたいと思っている割合は,諸外国と比べて相対的に高い。(図表14)
    図表14 自国のために役立つと思うようなことをしたい

5.学校

  • 学校生活への満足度は,諸外国と比べると相対的にやや低い。(図表15)
    図表15 学校生活の満足度

6.職場

  • 職場への満足度は,諸外国と比べて低い。(図表16)
    図表16 職場の満足度
  • 働くことに関する現在または将来への不安は,多くの項目で高くなっている。(図表17)
    図表17 働くことに関する現在・将来の不安

7.結婚・育児

  • 早く結婚して自分の家庭を持ちたいと思っている意識が,欧米諸国と比較して相対的に高い。(図表18)
    図表18 早く結婚して自分の家族を持ちたい
  • 一方で,40歳になったときに,結婚している,子どもを育てている,というイメージを持っている者の割合は,諸外国と比較して相対的にやや低い。(図表19)
    図表19 40歳になったときのイメージ(結婚している)

8.若者の意識から得られる施策への示唆

(1)将来への希望

  • 諸外国の若者と比べ,自分の将来に明るい希望を持つことができていない。
  • 将来に明るい希望を持てるかどうかは,<1>自分自身を肯定的に捉えられているか(内部要因),<2>自国の将来を肯定的に捉えられているか(外部要因)が関係。
  • 自己肯定感が高い若者や自国の将来に明るいイメージを持っている若者は,同様に将来への希望を持っている割合が高い。(図表20)
    図表20 将来への希望と自己肯定感などとの関係
  • 自己肯定感が高い若者の特徴をみると,家族関係,学校生活,職場生活が充実し,満足している若者ほど,自己肯定感が高い1。(図表21)
    図表21 自己肯定感と家族関係・学校生活・職場生活との関係
  • したがって,子育て支援や家庭教育支援,きめ細やかで質の高い教育の実現に向けた環境づくりや地域ぐるみでの学校支援などが重要。
  • 家庭・学校・地域が一体となって,子ども・若者の成長を温かく時には厳しく見守り,支えることのできる環境づくりを一層進めることは,子ども・若者が社会とのかかわりを自覚し自己肯定感を育むことにつながり,ひいては子ども・若者が将来に明るい希望を持つことに寄与。

(2)結婚・育児に対する意識

  • 早く結婚して自分の家庭を持ちたいという希望がある一方で,将来結婚している,あるいは子育てをしているといった将来イメージを持つことができていない。
  • 親子関係が良好であったり,働くことへの不安が少ない若者ほど,結婚や育児の将来像を前向き。(図表22)
    図表22 結婚・育児に対する意識と親子関係・働くことの不安との関係
  • 子育て支援や家庭教育支援といった家族への支援を一層充実させるとともに,家族の大切さなどについての理解を促進することにより,若者が自らの家族形成に明るい将来像を描きやすいものに。
  • 就労に関しては,若者の経済面における安定確保に向け,キャリア教育や職業的自立の支援を進め,若者の仕事に関する不安を払拭していかなくてはならない。

(3)自国への認識

  • 日本のために何らか役に立ちたいのだけれども,具体的にどのように関与できるのか,また,自らの社会参加により具体的に社会を変えられるのかについては確たる意識を持つことができていない。
  • 自らの参加により社会現象を少しは変えられると考える若者は,自国のために役立ちたいという思いが強い。(図表23)
    図表23 自国に役立ちたいという意識と社会参加意識との関係
  • 若者が主体的に社会の形成に参画しその発展に寄与する態度を身に付けるため,社会形成・社会参加に関する教育をはじめ社会形成への参画支援を一層進めることは,誇りある自国に役立ちたいという若者の思いにも応えることに。

おわりに

  • 現在,子ども・若者育成支援推進法に基づく大綱の総点検を実施中。これを踏まえ,今後,新たな大綱を検討する予定。
  • 新たな大綱を今後検討する際には,この調査結果や得られる示唆も十分に活かしていく。

1 先行研究でも,親との信頼関係が成り立っている子に自信のある子が多いことや,家庭・学校・地域で自分が役に立つ存在であることを経験する機会を通じて自分の能力や存在意義を確認することで自信に変えていけるといった指摘がなされている。
[目次]  [戻る]  [次へ]
内閣府 Cabinet Office, Government of Japan〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)