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特集 今を生きる若者の意識~国際比較から見えてくるもの~

1 自己認識

まず,今の日本の若者が自分自身をどう捉えているかについて,自己肯定感,意欲,心の状態,社会規範,社会参加,将来像という観点からみる。

(1)自己肯定感

日本の若者は諸外国と比べて,自己を肯定的に捉えている者の割合が低く,自分に誇りを持っている者の割合も低い。

日本の若者のうち,自分自身に満足している者の割合は5割弱,自分には長所があると思っている者の割合は7割弱で,いずれも諸外国と比べて日本が最も低い。年齢階級別にみると,特に10代後半から20代前半にかけて,諸外国との差が大きい。(図表2,3)

また,「やさしさ」「まじめ」といった点で自分に誇りを持っている若者の割合が高いものの,それらも含めすべての項目で諸外国の平均を下回っている。(図表4)

(2)意欲

日本の若者は諸外国と比べて,うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組むという意識が低く,つまらない,やる気が出ないと感じる若者が多い。

日本の若者のうち,うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組むとした者の割合は5割強で,諸外国と比べて低い。また,つまらない,やる気が出ないとした者の割合は8割弱で,諸外国と比べて高い。そうした傾向はいずれの年齢層でもみられる。(図表5,6)

(3)心の状態

日本の若者は諸外国と比べて,悲しい,ゆううつだと感じている者の割合が高い。

この1週間の心の状態について,悲しいと感じた日本の若者の割合は7割強,ゆううつだと感じた日本の若者の割合は8割弱で,いずれも諸外国と比べて相対的に高い。そうした傾向はどの年齢層でも同様にみられ,特に10代前半では突出して諸外国より高くなっている。(図表7,8)

(4)社会規範

日本の若者は,諸外国の若者と同程度かそれ以上に,規範意識を持っている。

「いかなる理由があっても,いじめをしてはいけない」と思っている日本の若者の割合は9割弱,また,「いかなる理由があっても,約束は守るべき」,「困っている人を見たら,頼まれなくても助けてあげるべき」と思っている者の割合は7割以上となっており,いずれも諸外国と比べて大きな差はない。さらには,「他人に迷惑をかけなければ,何をしようと個人の自由だ」と思う者の割合は諸外国と比べかなり低い。(図表9)

(5)社会形成・社会参加

社会問題への関与や自身の社会参加について,日本の若者の意識は諸外国と比べて,相対的に低い。

「社会をよりよくするため,社会問題に関与したい」と思っている日本の若者の割合は4割強,同様に「私の参加により,変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれない」と思っている割合は約3割となっており,いずれも日本が最も低い。(図表10,11)

(6)自らの将来に対するイメージ

日本の若者は諸外国と比べて,自分の将来に明るい希望を持っていない。

自分の将来に希望を持っている割合は6割強,40歳になったときに幸せになっていると思う割合は7割弱で,いずれも諸外国の中で日本が最も低い。年代が高くなるほど,その傾向が顕著である。(図表12,13)

日本の若者が抱く自分が40歳になったときのイメージでは,「有名になっている」や「世界で活躍している」といった立身出世に関する項目は相対的に低く,「親を大切にしている」や「子どもを育てている」といった家族形成に関する項目は相対的に高い。(図表14)

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