第8回総合科学技術・イノベーション会議 写真・概要【平成27年4月10日】

第8回総合科学技術・イノベーション会議の様子(1)
第8回総合科学技術・イノベーション会議の様子(1)

第8回総合科学技術・イノベーション会議の様子(2)
第8回総合科学技術・イノベーション会議の様子(2)

第8回総合科学技術・イノベーション会議の様子(3)
第8回総合科学技術・イノベーション会議の様子(3)

第8回総合科学技術・イノベーション会議の様子(4)
第8回総合科学技術・イノベーション会議の様子(4)


 平成27年4月10日、総理大臣官邸において、第8回総合科学技術・イノベーション会議を開催しました。
 まず、国家重点プログラムの取組について、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における健康医療分野の割合、また最先端研究開発支援プログラム(FIRST)及び最先端・次世代研究開発支援プログラム(NEXT)の事後評価結果について、案が示され、原案のとおり決定されました。また革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)について、プログラムマネージャーの新たな募集について有識者議員から提案がありました。
 続いて、第5期科学技術基本計画について、策定に向けた考え方について審議されました。
 最後に、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた取組状況について、タスクフォースにおける取組について報告されたあと、9つのプロジェクトのうち「移動最適化システム」及び「スマートホスピタリティー」で使われている、顔認識技術と音声翻訳技術の一部をデモンストレーションとして実施しました。オリンピック会場の人混みの中でオロオロしている男性をカメラ映像でとらえた警備室では、事情を確認する必要があると判断し、その方の顔を登録しモニターしているという設定で行われました。その人物が会場ゲートに入ってきたところを顔認識技術によりモニターで発見し、巡回警備員のウェアラブルカメラで特定。女性スタッフが確認に行ったところ、日本語が話せず、その対応に困っているところに、ペンダント型のウェアラブル翻訳器を首から下げたボランティアが登場。日本語とその方の母国語を相互に自動音声翻訳し、スムーズなコミュニケーションを実現するデモンストレーションでした。

 最後に、安倍総理から、次のとおり御発言がありました。
 「オリンピック・パラリンピック東京大会は、アスリートだけではなく、我が国の科学技術イノベーションにとっても夢の舞台であります。2020年の大会では、夢を現実に変える技術力を世界に示せるよう、官民一丸となって取り組んでいただきたいと思います。
 世界は今、IoTが進展するなど、既存技術の枠組の大変革の時代を迎えつつあります。今後の価値創出の鍵は、サービスや事業の連鎖を生み出す技術のシステム化と価値のネットワーク化。大胆に既存の『壁』を取り払い、世界から取り残されないようにしなければならないと考えます。
 安倍政権では、発足後まもなく、SIPとImPACTという『国家重点プログラム』を創設し、各省や産学官の間の『壁』を取り払う画期的な仕組みを導入いたしました。
 次期科学技術基本計画では、更に一歩踏み込んで、組織の壁、世代間の壁、国境の壁を取り払い、人材の流動化や新陳代謝を阻害する制度や研究資金制度、更に大学改革にまで踏み込むものとしてほしいと思います。」

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