展示内容:
水産無脊椎動物セルラーゼ及びその製造方法ホタテガイやアワビのような食藻性の水産無脊椎動物セルラーゼが至適温度や至適pHなどにおいて、糸状菌セルラーゼと異なる特性をもつ酵素であることを解明した。水産無脊椎動物セルラーゼを大量に製造する給源として、ホタテガイやアワビの養殖に伴い大量に副産する廃棄内臓(ウロ)の活用することにより、水産無脊椎動物セルラーゼを用途に応じた純度で、簡易な操作で、かつ短時間に効率良く製造する方法を開発し、廃棄内臓の有価資源化の促進を図ることができる。古紙の再生やセロオリゴ糖の生産などの産業分野への活用が期待できる。
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図1.
ホタテガイ消化組織におけるセルラーゼの局在消化組織(白線で示した)を部位ごとに切り分け、そこから抽出した粗酵素のセルラーゼ活性とタンパク質量を測定した。セルラーゼ1ユニットは、1分間に1μmolのグルコース相当の還元糖を精製する酵素量と定義した。 |
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1 mlの反応混液に含まれるホタテガイ粗セルラーゼの量(ml) |
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図2.
ホタテガイ・セルラーゼによるろ紙崩壊試験ろ紙片(Toyo No.2、5x5
mm)4枚を、種々の量のホタテガイ・粗セルラーゼ(中腸腺抽出液)で、室温にて6時間処理した。上段は処理後のろ紙片の状態、下段はろ紙から遊離・分散したセルロース繊維。 |
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