展示内容:
間葉系幹細胞の自動培養装置の開発
辻紘一郎1 、山縣敏彦2、加藤幸夫13
1科学技術振興事業団 2(株)丸菱バイオエンジ 3広島大学医歯薬学総合研究科
間葉系幹細胞は、多分化能をもち、移植すると多くの組織の再生を促進する。動物実験では、骨、軟骨、脂肪、血管、心筋、骨髄、肺、脳などに分化する能力が証明されている。まず、大規模な組織欠損を再生させるには大量の細胞を移植する必要がある。自己の細胞組織による治療が近い将来、一般的に行われるため、現状では手作業で行われている組織培養の煩雑な作業及び手順を解析し、研究者の技量によらない均一で安全性の高い自動培養装置の開発が求められる。そこで、我々は試験管内での間葉系幹細胞の培養方法を検討し、従来法より1万倍以上に増幅させる技術を開発し、本技術の産業化のため培養技術の自動化に取り組み、間葉系幹細胞の自動培養装置の開発に成功したので、その成果と問題点について報告する。
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