機関名 金沢工業大学
部署名 研究支援課
リンク先 http://www.kanazawa-it.ac.jp/

展示内容: 

【荒壁パネルの開発】

1.荒壁パネル用材の概要

 荒壁パネル用材を構成する材料は、土壁用土(粘土質のものであれば可能)、古紙、木材チップ(廃木材)、珪藻土、土硬化剤が主なものである。大きな特徴は、材料として、 (1)ほとんどの材料が現在産業廃棄物として扱われているものを再利用すること、(2)この材料は、不用となっても砕くことによって、再使用でき再利用時のエネルギーがほとんどかからないこと(循環型材料であり産業廃棄物の軽減に多大な寄与)、建材として、(3)ほとんど自然素材を使用しているので、環境問題が解決されること、(4)古来から使用されてきた土壁の性能(断熱性、遮音性、湿気の吸排出、耐火性など)と同等かそれ以上の性能を有すること、(4)工場生産により工期の短縮・品質管理が可能となること、などが挙げられる。

2.応用例

 この材料を使うことによって、次のようなの製品の作成が可能と考えられる。(1)現行の土壁の下地材(耐震要素)や屋根・床下地材(水平構面要素)として利用できる。(2)型枠を工夫することによる化粧材として利用できる。(3)外壁材として耐候処理(漆喰などの上塗り)を施すことによって土塀などへ利用できる。(4)園芸用品として現行のモルタルブロックや植木鉢の材料としての利用でき、不用となった場合に手軽に砕いて、土として利用が可能である。

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