展示内容:
【産学官連携の活動紹介】
・地域共同研究センターの活動を中心に,島根大学における産学官連携の活動をパネルで紹介する.
・冊子の配布などによる研究者情報,研究成果などの紹介.
【技術のご案内】
・「廃木材からの床下調湿炭の製造」(共同研究の成果)
環境問題への意識の高まりや廃棄物の最終処理の問題から,循環型社会の構築が大きな課題とされている.その中で,建設系廃棄物については「建設リサイクル法」が施行され,リサイクルが義務づけられた.建設系廃棄物の一つである廃木材は,再利用率が低く再利用に向けた技術開発が必要とされている.
本研究では,これまでの基礎研究で得られた1段階のプロセスで安価に吸着用木炭を製造する技術の研究成果を応用し,出雲土建株式会社(本社:島根県出雲市)と共同で床下調湿炭の製造技術の開発を行った.(図1)廃木材から適切な条件で製造した木炭は,1kg当たり20〜30gの水分の吸放湿する性能があることを明らかにし,床下における十分な調湿能力があることを明確にした.(表1)
今後,水質浄化剤など各種吸着材としての応用を検討していく.
図1.廃木材を原料にした床下調湿炭の製造プロセス

表1.木炭の吸放湿性能
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