展示内容:
虫歯は,乳歯から永久歯すなわち幼年者から老人に至るまで広く罹患する疾病であり,罹患率も乳幼児で約40%,成人で約80%と言われている.現在のところ,治療法はなく,虫歯になった歯を削って,なくなった部分に材料を詰めるという修復治療が行われている.加えて,虫歯は,歯周病と並んで歯の喪失原因の2大疾患である.また,高齢化を迎え,歯周病罹患によって露出した歯の根本が虫歯になる,いわゆる根面う蝕も増加しつつあり,高齢者・寝たきり介護老人などで大きな問題となっている.本事業は,乳酸菌およびその代謝物の持つ菌特異的な抗菌活性を利用し,虫歯,歯周病に対する,あるいは口腔および膣感染症に対する治療薬および予防食品の開発を目的とし,国民全体の虫歯ならびに歯周疾患などの口腔感染症の罹患率の減少を目指している.
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