機関名 福井大学
部署名 地域共同研究センター
リンク先 http://www.cr-center.fukui-u.ac.jp/

展示内容: 

 福井大学では、共同研究・受託研究がここ数年、急速に伸び、この5年で約4倍に増加し、教員1人当たりの共同研究件数は全国8位の実績(平成13年度)を誇っております。研究対象となる分野も新素材・繊維関係を中心に多岐にまたがり、本展示会では最近の共同研究の中から、「超臨界流体を用いる繊維・高分子の機能加工」、「ナノめっき技術」を中心に共同研究事例を紹介いたします。

(1)超臨界二酸化炭素流体を用いた合成繊維の染色と機能加工技術を開発しました。具体的には、従来不可能であったポリプロピレンの染色やポリエステル繊維などへの高分子機能剤の注入による永久機能化加工法、さらに繊維・プラスチックの新しい無電解技術を確立しました。この方法には助剤添加の必要がなく、乾燥工程、廃液処理などの工程が不要であり、環境対策、省エネルギー加工法としても革新的です。

(2)厚みを含め、めっき皮膜の形態制御をナノスケールで行うための技術をまとめて「ナノめっき技術」と呼んでいます。従来、単純な保護膜としての役割を担ってきためっき皮膜ですが、この「ナノめっき」というコンセプトの下では、めっき皮膜の特性に加え、めっきの基材が持つ特性も相乗発現させ、表面において新たな機能性を生み出せると考えています。燃料電池材料やセンサーなどへの応用展開が期待されます。


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